勘定奉行は個人事業主向けの会計ソフト!おすすめシリーズやメリット

コラム

個人事業主として独立し、会計ソフトの導入を検討している方も多いのではないでしょうか?

この記事では、個人事業主におすすめの会計ソフト「勘定奉行シリーズ」のメリット・デメリットについて解説していきます。

会計ソフト「勘定奉行」とは

「勘定奉行」は、大企業から中小企業、個人事業主まで、さまざまな規模の企業で広く利用されている財務会計ソフトです。

勘定奉行には、大きく分けて「勘定奉行11」「勘定奉行クラウド」「勘定奉行J11」というシリーズがあり、それぞれ異なる特徴を持ちます。

「勘定奉行11」は中堅・中小企業向け、「勘定奉行J11」は小規模企業・個人事業主向けで、どちらも豊富な機能を搭載したパッケージ版の会計ソフトウェアです。

「勘定奉行クラウド」は、基本機能に加え、クラウド上での利用が可能で、いつでもどこでも会計処理ができるサービスです。

勘定奉行シリーズ全体の特徴は、初心者でも使いやすい操作性、高度な機能を備えた汎用性の高さです。

また、クラウド型では、税理士などの専門家とデータのやり取りを容易にし、効率的かつ正確に会計処理を行うことができます。

勘定奉行シリーズの特徴

勘定奉行には大きく分けて、パッケージ版の「勘定奉行11」と「勘定奉行J11」、そしてクラウド版の「勘定奉行クラウド」計3つのシリーズがあります。

以下に、それぞれの特徴をまとめてみました。

名称 勘定奉行11
パッケージ版/クラウド版 パッケージ版
対象企業規模 中堅・中小企業向け
価格・料金 250,000円〜
機能
  • 財務
  • 管理会計
  • 電帳法対応
  • 債権債務管理
  • 便利な機能
  • 内部統制IFRS対応
  • 連携業務
  • Office連携機能
  • 企業内コミュニケーション
  • 業務予定実行管理(奉行Myスペース)
名称 勘定奉行クラウド
パッケージ版/クラウド版 クラウド版
対象企業規模 全企業向け
価格・料金 6,000円〜/月(72,000円〜/年)
機能
  • Excel取込
  • 入出金明細取込
  • カード利用明細取込
  • 証憑入力保管
  • 仕訳伝票/帳票入力
  • 伝票予約登録
  • 仕訳申請承認
  • 会計帳票
  • 決算報告書
  • 資金繰り表
  • 消費税申告
  • 電子申告
  • プログラム自動更新
  • サポートサービス(リモート共有、電話、Web)
名称 勘定奉行J11
パッケージ版/クラウド版 パッケージ版
対象企業規模 小規模企業・個人事業主向け
価格・料金 40,000円/年(初年度登録費20,000円)
機能
  • かんたん取引入力
  • 確認修正
  • 会計帳票
  • 決算
  • Office連携
  • 業務予定実行管理

(参考:勘定奉行11価格勘定奉行クラウド料金体系勘定奉行J11価格

個人事業主には「勘定奉行クラウド」がおすすめ

個人事業主には、勘定奉行シリーズの中でも、初期費用が少なく、さまざまな料金プランから選べる「勘定奉行クラウド」がおすすめです。

勘定奉行クラウドは基本機能を元に、ライセンス構成やスペックの追加などで、細かく料金が追加される料金設定になっています。

個人事業主の場合、業務の規模が小さいため、基本的な帳簿管理機能や決算・消費税申告書の作成機能があれば十分と言えます。

そのため、基本機能のみを備えた最安プランを選ぶことで出費を最小限にできます。

また、クラウド型は専用のサーバーを用意する必要がなく、いつでもどこでもインターネット環境があれば利用できるため、柔軟な作業環境を実現できます。

さらに、事業拡大などで別の機能が必要になったとしても、随時、機能やスペックを追加することができることもメリットです。

「勘定奉行クラウド」は、個人事業主にとって、適切な会計ソフトといえるでしょう。

以下は、勘定奉行クラウドの料金設定表です。

プラン iEシステム
価格 月額 6,000円(年額 72,000円)
初期費用(税込) 0円
仕訳伝票明細件数 30,000明細まで
機能 Excel取込、入出金明細取込、領収書入力、仕訳伝票/帳票入力、伝票予約登録、仕訳申請/承認、会計帳票、決算報告書、資金繰り表、消費税申告、電子申告、サポート
プラン iJシステム
価格 月額 10,000円(年額 120,000円)
初期費用(税込) 50,000円
仕訳伝票明細件数 100,000明細まで
機能 iEシステムと同様
プラン iAシステム
価格 月額 17,000円(年額 204,000円)
初期費用(税込) 50,000円
仕訳伝票明細件数 300,000明細まで
機能 iEシステムと同様
プラン iBシステム
価格 月額 20,250円(年額 243,000円)
初期費用(税込) 60,000円
仕訳伝票明細件数 300,000明細まで
機能 iEの全機能、予算実績対比表、比較予算、経営分析、部門グループ
プラン iSシステム
価格 月額 24,000円(年額 288,000円)
初期費用(税込) 70,000円
仕訳伝票明細件数 300,000明細まで
機能 iBの全機能、部門別損益把握、伝票区分で集計、自由な科目体系

個人事業主が勘定奉行クラウドを選ぶメリット


料金プランの他にも、個人事業主が勘定奉行クラウドを選ぶメリットはあります。

以下で、主な4つのメリットをご紹介します。

初心者でも使いやすい

初心者でも使いやすい点は、勘定奉行クラウドのメリットの一つです。

Webブラウザーからの利用が可能であり、専用のソフトをインストールする必要がないため、初心者でもすぐに利用できます。

また、サポートが充実している点も初心者でも使いやすい理由の一つです。

勘定奉行クラウドには、業務に精通した専任のオペレーターがおり、初心者でも操作方法や設定内容を丁寧に案内してくれます。

さまざまな問い合わせ方法も用意されているため、困ったときは気軽に相談できます。

その他、初心者でも使いやすい理由は以下の通りです。

  • サーバー不要で初期コストが安く、運用管理が不要
  • 常に最新のプログラムに自動更新されるため、バージョンアップや運用管理の負担がない
  • バックアップが自動で行われるため、手間をかけずにデータ保全ができる
  • 先進的な技術(AI、RPAなど)を活用することで、初心者でも効率的に業務処理ができる

会計ソフトの利用に不安がある初心者でも、勘定奉行クラウドを利用すれば負担が少なく、挫折する可能性も低くなるでしょう。

税制改正があった場合も、再購入や再インストールで戸惑うことがなく、改正後の正しい対応方法を教えてもらうことが可能です。

自動仕訳できる

個人事業主が勘定奉行クラウドを選ぶメリットとして、自動仕訳ができる点があります。

勘定奉行クラウドでは、領収書や請求書、納品書などの証憑データから自動的に仕訳を起票する機能があります。

これにより、手作業での入力作業や転記ミスなどのヒューマンエラーを防止できます。

また、金融機関から受信した入出金明細データやカードの利用明細データを自動的に取り込み、仕訳を自動起票することも可能です。

これにより、個人事業主は煩雑な入力作業から解放され、経理処理に割く時間を減らせるでしょう。

セキュリティが強固

勘定奉行クラウドはセキュリティが強固なため、個人事業主がデータを安全に管理できます。

暗号化やSSLによる通信保護、月間稼働率99.9%の保証、24時間365日の運用監視など、強固なセキュリティ対策が取られています。

他にも以下のセキュリティ対策によって、個人事業主の大切な情報はしっかりと守られています。

  • 顧客データは暗号化され、他の顧客データと隔離された状態で保管
  • Microsoft Azureの日本国法に準拠したデータセンターで厳重に管理・運用
  • データは自動的に3重化され、不測の災害時にも対処可能な体制を準備
  • 独自に設定できるOBCiDで認証の安全性を強化
  • Microsoft Azureのサービスレベルアグリーメントを定め、月間稼働率99.9%を保証
  • 24時間365日運用監視を行い、セキュリティに関する万全の対策を継続的に実施

自分のパソコンの中に全てのデータが保存されている状態に比べて、より安心して事業に取り組むことができるでしょう。

税理士とのやり取りが簡単になる

勘定奉行クラウドには、税理士などの専門家に提供できる「専門家ライセンス」が、1ライセンス無償で付属されています。

このライセンスを税理士に提供することで、税理士が勘定奉行クラウドを利用して顧客の会計データを参照・入力できるようになり、税理士と個人事業主の間でのやり取りがよりスムーズになります。

以上のように、勘定奉行クラウドを利用することで、個人事業主と税理士の間でのやり取りが簡単になります。

個人事業主が勘定奉行クラウドを選ぶデメリット


個人事業主が勘定奉行クラウドを選ぶデメリットとしては、月額定額制であることや必要のない機能があるといった点があげられます。

以下で解説します。

ランニングコストがかかる

個人事業主が勘定奉行クラウドを選ぶデメリットとして、ランニングコストがかかるということが考えられます。

インストール型の会計ソフトを購入する場合、最初に料金を払う必要がありますが、その後は支出がありません。

しかし、勘定奉行クラウドの場合、月額定額制のため毎月利用料金が発生します。

そのため、インストール型の会計ソフトに比べて、長く利用する場合には合計コストが高くなる場合もあります。

また、複数の事業を展開する場合や、複数のアカウントを利用する場合も、インストール型の会計ソフトなら1回の購入で複数の事業やアカウントを管理できます。

一方で、クラウド型の場合、それぞれに追加の利用料金が発生するため、追加内容や規模によってはインストール型を購入する場合よりも合計コストが高くなる可能性があります。

オーバースペックすぎる

勘定奉行クラウドは機能が豊富であるという利点がありますが、逆に、機能が多すぎて使いこなせない可能性もあるでしょう。

また、上述した通り、勘定奉行クラウドにはさまざまなプランが用意されています。

そのため、自分にあったプランを選ばないと、使いこなせない機能やその他スペックに料金を支払うことになる可能性があります。

勘定奉行クラウドでは、事前に料金シミュレーションができるほか、30日間の無料お試し、専任スタッフへの相談ができます。

あらかじめ自分に必要な機能を把握しておくことが大切です。

まとめ


個人事業主の会計ソフト、勘定奉行シリーズの解説をしました。

まとめは以下のとおりです。

  • 勘定奉行シリーズは国内で広く使われている会計ソフトである
  • 勘定奉行シリーズは大きく分けて3つの種類から構成される
  • 個人事業主には勘定奉行クラウドがおすすめ
  • クラウド型は初心者でも使いやすく、セキュリティ面も安全
  • クラウド型は月額制のためランニングコストがかかる

勘定奉行シリーズを活用して、会計業務を効率化していきましょう。

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