近年、知名度があがっている退職代行ですが、アルバイトでも利用できるのか知りたい人もいるでしょう。
一般的に正社員が会社を退職するときに利用するイメージの退職代行ですが、アルバイトは使えないのでしょうか。
今回はアルバイトでも退職代行を利用できるかを解説します。
アルバイトを辞めるときに退職代行を利用するメリットや注意点も解説するので、気になる人は参考にしてください。
アルバイトでも退職代行を利用できる?
結論からいうとアルバイトでも退職代行を利用してOKです。
せっかく雇ってもらったから「辞めます」とは言い出せない人もいるでしょう。
言い出せない人におすすめなのが、退職代行です。
退職代行を利用すれば、自分からアルバイト先に「辞めます」と申告する必要はありません。
退職代行は正社員のほか契約社員、アルバイト、パートで働く主婦やフリーター、大学生、高校生も利用できます。
アルバイトを辞めるときに退職代行を利用するメリット
アルバイトを辞めるときに退職代行を利用するメリットを解説します。
退職代行を利用するメリットです。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
直接連絡をとる必要がなくなる
退職代行を利用すると、アルバイト先と直接連絡をとる必要がありません。
退職に関する手続きは退職代行業者が、アルバイト先に連絡して対応します。
辞めたいといいだせずに苦しんでいる人は、アルバイト先の人と連絡をとらずに退職できるのが魅力です。
退職代行を利用すれば、アルバイト先の人と会わなければいけないという心理的な負担から開放されます。
即日退職が可能
退職代行を利用するとアルバイトでも即日退職が可能です。
退職を申告した日から有給休暇を消化すれば即日退職できます。
有給休暇が残っていなくても、欠勤扱いにしてもらえればアルバイト先に出勤する必要はありません。
正社員の退職より料金が安い
アルバイトは正社員より退職代行を安く利用できる場合があります。
退職代行によっては正社員より、約5,000〜10,000円安い料金で提供している業者もあります。
ただし、ほとんどの業者が雇用形態に関係なく一律料金です。
退職代行を選ぶときは複数の業者を比較検討し、自分に適したところを見極めましょう。
有給休暇を消化してから辞められる
アルバイトは一定の条件を満たしていれば、有給休暇を取得できます。
条件は採用日から6ヵ月以上継続勤務しており、出勤率が8割以上です。
週の所定労働時間が30時間以上か、週の所定労働日数が5日以上であれば10日与えられます。
有給取得の交渉をしたい場合は、労働組合が弁護士事務所が運営する退職代行に依頼するべきです。
退職書類を受け取れる
アルバイトを辞めたらアルバイト先から、源泉徴収票を受け取るべきです。
雇用保険に加入している人は雇用保険被保険者証を受け取りましょう。
なぜなら、次の職場で提出が必要な場合があるからです。
バックレによるトラブルを防げる
先述した源泉徴収票も雇用保険被保険者証も大切な書類ですが、バックレて辞めると職場から送付されない可能性があります。
退職代行は退職書類を送付するよう、職場に伝えてくれるので受け取れないトラブルを防げるのがメリットです。
退職代行を利用してアルバイトを辞めるのにおすすめの人
退職代行を利用してアルバイトを辞めるのにおすすめの人は、どのような特徴があるのでしょうか。
例えば辞めたいと言い出しづらい人や退職の意思を伝えても辞めさせてくれないケースなどです。
具体的な特徴を解説します。
辞めたいと言い出しづらい
アルバイト先に辞めたいと言い出しづらい人は、退職代行の利用がおすすめです。
辞めたいといいだすのは勇気が必要なので、性格が内向的な人や気を遣いすぎる人は退職代行を利用するべきです。
本人の代わりに業者が退職に関する手続きをサポートしてくれるため、アルバイト先の人と会わずにすみます。
退職の意思を伝えても辞めさせてくれない
アルバイト先に辞めたいといっても、執拗な引き留めに遭うケースがあります。
引き留めに遭う人こそ退職代行を利用すべきです。
退職代行によっては依頼者に直接連絡しないよう、アルバイト先に伝えてくれるので、やりとりする必要がありません。
まれにアルバイト先の人から電話やメール、LINEなどのSNSで連絡が来る場合もありますが、基本的に応じなくて大丈夫です。
パワハラやセクハラを受けている
アルバイト先の人からパワハラやセクハラに遭っている人は、退職代行を利用して退職すべきでしょう。
我慢してアルバイトを続けると、ストレスが蓄積して体調を崩す可能性があるからです。
退職代行を利用すればアルバイト先の人と顔をあわせる必要はありません。
心身に悪影響が出ている
アルバイトが原因で心身に悪影響が出ている人は、退職代行を利用した方がよいです。
過酷な労働環境で働き続けると、うつ病になったり授業に集中できず成績が悪化したり、日常生活でトラブルが起こる可能性があります。
ブラックバイトに勤めている
残業しているのに残業代が払われない場合は、アルバイト先を変更すべきかもしれません。
本来支払われるべきはずの残業代が出ないのは、損をしているのと同じです。
そのままアルバイトを続けても、悪い条件での労働を強いられるかもしれません。
残業代が支払われていない人は退職代行を前向きに検討してみましょう。
退職代行を利用してアルバイトを辞めるときの注意点
退職代行を利用してアルバイトを辞めるときの注意点を解説します。
例えば未成年は親の承諾が必要、貸与物を返却する、利用料金が安すぎる代行業者は避けることです。
未成年は親の承諾が必要
年齢が18歳未満の未成年の場合、退職代行を利用するなら親の承諾を得る必要があります。
退職代行は法的な手続きが必要なサービスで、未成年の場合は親から同意を得てから退職サポートを受けるべきです。
ただし、父親に知られたくない場合は、母親に相談して承諾を得れば退職代行を利用できます。
片方の親に内緒にしても構わないので、未成年の人は覚えておいてください。
貸与物を返却する
アルバイトを退職するときは制服のような貸与品を返却すべきです。
また、意図的にアルバイト先の資料やデータを返却しないと、情報漏洩の疑いをかけられて損害賠償を求められる可能性があります。
退職代行でアルバイトを退職するときは郵送でも構わないので、貸与品の返却を忘れないようにしましょう。
利用料金が安すぎる代行業者は避ける
料金が格安でも実績が不明瞭な退職代行サービスは、悪徳業者の可能性があります。
悪徳業者に依頼すると、アルバイト先を退職できず、料金を支払ったあとに音信不通になるかもしれません。
退職代行を依頼するときはサービスの価格のほか、実績や口コミ・評判を調べるべきです。
無料相談があれば料金が格安な理由や具体的なサポート内容を確認しましょう。
アルバイトで退職代行を利用するときの料金目安
アルバイトで退職代行を利用するときの料金目安を解説します。
退職代行は業者により料金が異なるのが特徴です。
民間企業が運営する業者が安く、弁護士事務所が運営する業者が高くなる傾向にあります。
退職代行業者 | 料金の目安 |
民間企業 | 2万~3万円程度 |
労働組合 | 3万円程度 |
弁護士事務所 | 3~5万円程度 |
アルバイトを辞めたいときに利用したい退職代行サービス3選
アルバイトを辞めたいときに利用したい退職代行サービスを解説します。
退職代行SARABA
退職代行SARABAは報道ステーションや日経新聞など、さまざまなメディアで話題の退職代行です。
労働組合が運営しており、違法行為の心配はなく24,000円で即日退職できる可能性があります。
万が一、退職できなかった場合は全額返金保証されるので安心です。
退職後は、無料で転職サポートしてくれます。
退職代行TORIKESHI
退職代行TORIKESHIは安心・安全の労働組合、日本労働産業ユニオンが運営する退職代行サービスです。
2022年に設立された比較的新しい退職代行業者ですが、運営開始から2,500件以上もの累計実績を記録しています。
料金面も良心的で正社員・アルバイト・パートを問わず25,000円です。
追加費用は一切必要ありません。
アフターフォローも充実しており、転職と失業手当(失業保険)申請時もサポートしてくれます。
退職代行Jobs
退職代行Jobsは顧問弁護士が監修している退職代行サービスです。
労働組合と提携運営の会社で、退職できなければ全額返金してくれます。
手続きは最短で30分、24時間対応OKです。
依頼者とLINE登録者に顧問弁護士監修の退職届テンプレートや業務引継書テンプレートなどがプレゼントされます。
無料の求人紹介サービスで、転職活動をフォローしてくれるのも特徴です。
まとめ
- アルバイトでも退職代行を利用できる
- アルバイトを辞めるときに退職代行を利用するメリットは直接連絡をとる必要がなくなる、即日退職できる、正社員の退職より料金が安いなど
- 退職代行を利用してアルバイトを辞めるべきなのは辞めたいといえない人、退職の意思を伝えても辞めさせてくれないなど
- 退職代行を利用してアルバイトを辞めるときの注意点は未成年は親の承諾が必要、貸与物を返却する、利用料金が安すぎる代行業者は避ける
- アルバイトで退職代行を利用するときの料金目安は民間企業が2万~3万円程度、労働組合が3万円程度、弁護士事務所が3~5万円程度
アルバイト先に直接連絡をとる必要がなく即日退職が可能などメリットが多いので、アルバイトも退職代行を利用するのがおすすめです。