仕事がめんどくさいのは当たり前?やる気がない理由や対処法を解説

仕事がめんどくさいのは当たり前?やる気がない理由や対処法を解説 コラム

仕事がめんどくさい」と感じた経験がある社会人は多いでしょう。

しかし、なぜ自分がそう感じるのか考えたことがありますか?

その理由がわかれば、「仕事がめんどくさい」と感じる状況から解放されるかもしれません。

本記事では、「仕事がめんどくさい」と感じる理由とその対処法を解説します。

もしも「めんどくさい」「やる気が出ない」「辞めたい」などのネガティブな気持ちを抱いているなら、その原因や対処法を知り、この状況から抜け出しましょう。

仕事がめんどくさいと感じる8つの理由

そもそも、どのような場合に「仕事がめんどくさい」と感じるのでしょうか。

ここでは、多くの人が「仕事がめんどくさい」と感じる主な理由を8つ紹介します。

一つずつ確認し、自分にどの理由が当てはまるかを考えてみましょう。

通勤時間が長い

仕事自体に不満がなくても、職場から家までの距離が遠い場合や渋滞中の通勤など、通勤時間が長いと「仕事がめんどくさい」と感じることがあります。

例えば、1時間かけて通勤していると、往復で2時間も費やすことになり、時間の無駄と感じるかもしれません。

また、電車通勤だと、ラッシュ時には長時間立ちっぱなしの場合もありますし、乗り換えが必要な場合や早起きが必要な場合もあります。

これらのことがストレスになり、仕事や会社へのモチベーションを下げる原因になります。

疲れが溜まっている

日々の溜まった疲れも、「仕事がめんどくさい」と思う原因の一つです。

この疲れには、精神的な要因と肉体的な要因があります。

仕事による精神的な疲れは、ストレスやプレッシャーが原因で生じることがあります。

また、肉体的な疲れは、長時間の立ち仕事や重労働によって引き起こされることがあります。

たとえ好きな仕事に携わっていても、疲労が蓄積した結果、体が拒否反応を起こすケースは珍しくありません。

仕事内容が単調

仕事に慣れると、毎日の業務が同じパターンで単調に感じられ、自然と「めんどくさい」と思うことが増えます。

これは、単調な作業をこなすだけでは刺激がなくなるので、飽きてしまい、仕事の意味ややりがいを見いだしづらくなるからです。

また、業務の流れが決まっていたり、誰でもできたりするような仕事に携わることで、「自分じゃなくてもいいんじゃないか」と疑問が生まれ、仕事へのモチベーションが低下し、「仕事がめんどくさい」と感じる原因になります。

仕事内容が自分に合っていない

自分の適性と仕事内容が合わない場合や、やりたい仕事ができない場合にも「仕事がめんどくさい」と感じることがあります。

自分に合わない仕事だと、どれだけ頑張ってもうまくできなかったり、結果が出なかったりする場合も多く、結果、仕事にやりがいを感じることができなくなります。

また、新卒で志望していた会社に入社しても希望する部署に配属されなかったために、やる気が出なくなったり、定時で帰れる職場であっても、仕事内容が自分に合っていないために楽しいと感じられなかったりすると「めんどくさい」と感じる場合があるでしょう。

人間関係に不満がある

上司が怖い、苦手な先輩がいる、同僚とそりが合わないなど、職場での人間関係に不満があると、仕事がめんどくさく感じることがあります。

仕事に集中する必要があるなかで、コミュニケーションにも気を配らなければならないと感じると、さらにストレスが増します。

このような状況では、「仕事がめんどくさい」と思うのは当然かもしれません。

給与に不満がある

仕事量に見合った給料じゃない、残業代が出ない、結果を出しても昇給しないなど、給料に不満がある場合も「仕事がめんどくさい」と感じる原因の一つです。

最初はやりがいだけで問題なくこなせていた仕事も、年月が経つにつれて積み重ねた不満が溜まることで、モチベーションが下がり、仕事への意欲がなくなることは珍しくありません。

残業や休日出勤が多い

残業や休日出勤が多く、なかなか自分の時間が取れない日が続くと、「仕事がめんどくさい」と感じるケースが増えます。

なぜなら、自分のプライベートな時間がなくなると、毎日が家と会社の往復だけになり嫌気がさしてしまうからです。

このような労働環境ではストレスが溜まり、やる気が失せてしまうこともあるでしょう。

頑張っても評価してもらえない

営業で多くの契約を獲得したり、売上アップに貢献したりするなど、仕事で頑張って結果を出しても、その成果が適切に評価されない場合、仕事に対する不満が溜まります。

正当に評価されていないと感じると、何のために一生懸命仕事を頑張っているのかがわからなくなり、モチベーションが低下し、「仕事がめんどくさい」と感じてしまいます。

めんどくさいと感じながら仕事を続けると起こる3つのリスク

「仕事めんどくさいな……」と感じながら働き続けると、さまざまなリスクが生じます。

そのため、この感情をほっておいてはいけません。

以下では、「仕事がめんどくさい」と感じながら続けることがもたらす3つのリスクについて説明します。

それぞれのリスクの中身を確認していきましょう。

周りからの信用がなくなる

「仕事がめんどくさい」と感じながらも続けると、その気持ちが態度や行動に現れ、結果的に周囲からの信頼を失う原因になります。

例えば、だるそうな働き方や適当な仕事ぶり、ミスが増えることなどが挙げられます。

このような態度が原因で、周囲から「あの人はやる気がないから、一緒に仕事したくない」や「仕事ができない」と思われてしまうかもしれません。

無気力になる

「仕事がめんどくさい」と思う気持ちが続き、モチベーションが低下すると、無気力になるリスクがあります。

無気力に陥ると、仕事に対して前向きに取り組むことが難しくなるだけでなく、疲れやすくなり、集中力も低下します。

この状態が進むと、何をしても楽しめなくなり、幸福感を感じにくくなるかもしれません。

精神的に病んでしまう

「仕事がめんどくさい」と感じる状態で働き続けると、精神的に病んでしまうかもしれません。

やる気のない自分に対しての否定的な考えが増え、「自分は何もできない」「何をしているのだろう」と自己批判が強まった結果、自己肯定感が低下し、無気力や無関心な状態に陥る可能性があります。

「めんどくさい」と感じ続けることは、心のバランスが崩れてしまう原因になるでしょう。

仕事がめんどくさいときの9つの対処法

ここまでは、「仕事がめんどくさい」と感じる理由や、そのまま働き続けることがもたらすリスクについて説明しました。

原因がはっきりしたら、解決に向けて行動していきましょう。

「仕事がめんどくさい」と思ったときの、9つの対処法を以下に挙げます。

まずは自分のできそうな対処方法から試してみましょう。

仕事を休む

「仕事がめんどくさい」と感じる気持ちとともに、気分が落ち込んでいたり、食欲がない、眠れないなどの身体的な症状が出ている人は、仕事を休んだ方がいいでしょう。

もしかしたら軽いうつ症状になっている可能性も考えられるため、十分な休息が必要です。

休んでリフレッシュすると、仕事に対して前向きな気持ちを取り戻せるかもしれません。

しかし、症状が改善されない場合は、医療機関の受診も検討してください。

信頼できる人に相談する

一人で悩むと、否定的な考えにとらわれやすくなります。

その場合は、信頼できる人に相談してみましょう。

別の視点からの助言を受けたり、自分の感情を言葉にしたりすると心の中が整理され、気持ちが楽になることがあります。

ただ話すだけでも、心が軽くなるかもしれません。

生活習慣を整える

不規則な生活習慣は、心身の健康に影響を与える要因の一つです。

「仕事がめんどくさい」と感じる人は、自分の生活習慣が乱れていないかを考えてみましょう。

自分の生活習慣を見直して、睡眠や食事、運動のリズムを整えると、心身のバランスが整い、ネガティブな気持ちも改善するかもしれません。

プライベートを充実させる

プライベートの時間を趣味や友人との予定など、楽しいイベントで充実させましょう。

楽しい予定で充実していると、仕事を頑張ったあとに楽しみが待っているためモチベーションが高まります。

モチベーションが高まると、「めんどくさい」と感じる気持ちよりも楽しみが勝り、前向きに仕事ができるでしょう。

また、仕事以外のことを考えると気分転換にもつながります。

通勤時間を目的を持って過ごす

通勤時間が長い人は、その時間を利用して、スキルアップのための勉強や読書、好きな音楽を聞いてテンションを上げるなど、目的をもって過ごしてみましょう。

また、毎日のニュースをチェックすると、仕事での話題づくりにもなるかもしれません。

なんとなくスマ―トフォンをいじって時間が過ぎてしまうと、「時間がもったいないな」と感じてネガティブな気持ちになりがちです。

目的を持って過ごせると、通勤時間の充実感が増し、「仕事がめんどくさい」と感じる気持ちも和らぐでしょう。

とりあえず動いてみる

「めんどくさい」と思っても、とりあえず動いてみるとやる気がでることがあります。

これは、作業を始めるとモチベーションが上がってくる「作業興奮」が起こるからです。

作業興奮状態になると、ドーパミンの分泌によって脳が「作業を続けるように」と信号を出し、作業を続けること自体が快感になります。

そのため、とりあえず動いてみればどんどん仕事が楽しくなるかもしれません。

タスクを細かく設定する

やるべきタスクを細かく設定するのも、「仕事がめんどくさい」と感じる人に有効です。

簡単にこなせるタスクをいくつも設定すると、一つ一つが簡単にクリアできるので、達成感を得ることができます。

例えば、会議の準備をする際には、「Aについて調べる」「資料をまとめる」「課長に確認をとる」など、簡単な作業も1個のタスクとして設定して大丈夫です。

タスクを細かくすると、達成感を感じられるだけではなく、やらなければいけないことが明確になり、優先順位もつけやすくなるでしょう。

面倒な仕事を後回しにしない

面倒な仕事は、先に終わらせてしまいましょう。

「面倒だからあとでやろう」と後回しにしていると、余裕がないときや疲れているときに取り組まなければならず、さらに「仕事がめんどくさい」と感じてしまいます。

面倒な仕事を早く終わらせば、プレッシャーから解放され、楽な気持ちで残りの仕事を進められるでしょう。

良好な人間関係を築く努力をする

職場で良好な人間関係を築けるように努力しましょう。

「仕事がめんどくさい」と感じていても、職場の人間関係が良好な場合、仕事に対する気持ちを前向きに保つことができるかもしれません。

それは、普段から職場で良好な人間関係を築いていれば、困ったときや悩んでいるときに会社の上司や同僚があなたの話を聞いてくれるからです。

また、悩みや困りごとを共有するだけで気持ちが軽くなることもあります。

このように、良好な人間関係を築いていれば、「めんどくさい」気持ちになりにくくなるでしょう。

どうしても仕事がめんどくさいなら退職を検討しよう

さまざまな対処法を実践しても、「仕事がめんどくさい」と感じる気持ちがどうしても変わらなければ、退職も視野に入れましょう。

このまま働き続けると、ストレスが溜まり心身ともに悪影響を及ぼす可能性があります。

やる気を持って働ける会社への転職、今まで培ったスキルでの独立、新たなスキル習得のためにスクールを受講など、選択肢はさまざまです。

もし退職する場合は、退職前に次のステップについて考えることをおすすめします。

高いモチベーションを持って働ける環境に自分の身を置くことで、よりよい結果につながるでしょう。

ただし「仕事がめんどくさいから辞める」と衝動的に辞めてしまうのは、次のステップへスムーズに進めなくなるため、おすすめできません。

まとめ

  • 仕事をめんどくさいと感じるのは、珍しいことではない。
  • ストレスや不満が溜まると、仕事がめんどくさいと感じる。
  • 仕事がめんどくさいと思いながら続けると、心身ともに不調になる可能性があるため、その気持ちをほおっておかない。
  • プライベートが充実すると仕事後の予定が楽しみになり、仕事に対するめんどくさい気持ちが和らぐ。
  • とりあえず動いてみると、ドーパミンが出て楽しく仕事ができることがある。

「仕事がめんどくさい」と感じるのは、誰にでもあることであり、決して甘えではありません。

そのような気持ちになったら、まずはその原因を探り、問題解決に向けて行動しましょう。

決して、めんどくさい気持ちをそのままにしてはいけません。

もし、さまざまな対処法を試してみても効果がない場合や、状況が改善しないようであれば、思い切って退職するのも一つの選択肢です。

自己を見つめ直し、自分にとって働きやすい環境を見つけることが大切です。

よくある質問

仕事がめんどくさいと感じている人の、よくある質問に答えていきます。

仕事が楽しくない人の割合は?

20代から60代の社会人1,111人に対する就職ジャーナルのアンケートによると、「あまり楽しくない」「楽しくない」と回答した割合は約25%でした。

つまり、社会人の4人に1人が楽しくないと感じているようです。

参考:就職ジャーナル|【社会人1000人の本音】働くのは楽しい?働く意味・理由は?

一方、半数弱の人が「楽しい」「まあ楽しい」と答えており、楽しくないと感じている人よりも多いことがわかります。

仕事が楽しくなるのは何年目から?

個人の性格や職種、環境によって異なりますが、一般的にはひととおり仕事ができるようになった2〜3年目の間に楽しいと感じることが多いようです。

それまでの期間は、多くの人にとって新しい仕事や職場に慣れるための期間です。

慣れない環境やわからないことだらけで、楽しいと思える余裕のない人が多いでしょう。

自分の仕事に自信をもてるようになると、仕事を楽しいと感じられるようです。

仕事を辞める人が多い時期はいつ?

3月と12月に仕事を辞める人が多いです。

3月は多くの企業が年度末であり、人事異動を含めて区切りがいいだけでなく、子供の入学や卒業などプライベートでも大きな節目のため、辞める人が多くなります。

12月の退職は1年の区切りと考えたり、ボーナスをもらってから退職をしたりする人がいるため、増える傾向があるようです。

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