薬草栽培の副業とは?稼ぐ方法や必要な許可について解説

薬草栽培の副業とは?稼ぐ方法や必要な許可について解説 コラム

本記事はこんな方におすすめします。

  • 薬草栽培の副業のやり方について知りたい
  • 薬草栽培の副業はどれくらい稼げるのか知りたい
  • 需要が高い薬草の栽培方法を知りたい方

薬草栽培の副業を始めたいけど、薬草栽培についてや栽培方法、収益についてわからない方が多いのではないでしょうか。

本記事では、これから薬草栽培を始める初心者の方に向けて、薬草栽培について解説したあとに、薬草栽培をする際の注意点や薬草の栽培方法、薬草栽培の収益などを紹介します。

詳しく解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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薬草栽培とは

薬草栽培とは、漢方薬の原料となる生薬を田畑などで栽培することをいいます。

薬草栽培の需要が高まっているのもあり、薬草栽培をして収穫した生薬を販売する副業を始める方が増えてきています。

トウキやミシマサイコ、カンゾウなどの薬草を栽培し、収穫した薬草を製薬会社に販売したり、フリーマーケットやAmazonなどに出品して収益を得ています。

副業で薬草栽培をすると下記のメリットがあるためおすすめです。

  • 製薬会社と複数年の契約を結べば、安定した収入源になる
  • 農業復興や地域活性化に貢献できる
  • ガーデニングや家庭菜園の延長でも薬草栽培を副業にできる

薬草の販売は、品質や安全性、数量などの面で一定の基準を満たさなければいけませんが、複数年の契約を結べば安定した収入を得られます

薬草の栽培年数は複数年かかるので、すぐに収入は得られません。

近隣の生産者と協力して薬草栽培をすれば、農業復興や地域活性化などの効果が得られる事例もあります。

薬草栽培の副業をする際の3つの注意点

薬草の需要が高くなっているため、薬草栽培に興味を持つ方が増えています。

しかし、薬草栽培の副業をする際には注意しなければいけない点が3つあります。

一つずつ詳しく解説します。

薬草栽培に使える機械・農薬数が少ない

薬草栽培では、登録されている機械や農薬数が少ないので、手作業が増え、栽培に手間がかかってしまいます。

薬草作物の需要は年々高まっていますが、日本の市場規模はまだ小さいです。

まだ規模が小さいため登録されている専用の機械や農薬数が少ないです。

薬草栽培をする際は、行政機関や研究機関と連携して栽培するのがおすすめです。

栽培技術や使える農薬などの情報を教えてくれます。

「薬用作物産地支援協議会」では製剤協会の会員会社と生産団体の売買支援をおこなっているので、行政機関や研究機関と連携したい方は積極的に活用していきましょう。

薬草栽培は行政機関や研究機関と連携すれば、栽培技術や農薬をが知ることができるれるので、手間がかかる栽培の負担を減らしてくれます

栽培技術が確立されていない

薬草栽培は、栽培技術がマニュアル化されている薬草が少ないため、安定した収量を確保できない可能性があります。

栽培技術がマニュアル化されていない理由は、薬用作物は国内での栽培実績があるものが少ないからです。

また適地適作の研究も始まったばかりなので、試作をおこなわないとわからないのが今の現状です。

そのため栽培に失敗する可能性もあります。

栽培に失敗するリスクを軽減させるためには、日本特産農産物協会の統計資料(薬用作物及び和紙原料等に関する資料)を調べたり、都道府県の行政・研究機関に問い合わせたり、近隣で栽培をしている薬用作物を調べるのがおすすめです。

例えば、すでに栽培している薬用植物を選べば、栽培方法がわかるので負担を減らして始められます。

薬草栽培に失敗しないためにも、すでに栽培されている需要の高い薬用植物を調べることから始めていきましょう。

結果がすぐに出ない

薬草栽培の副業は、データ入力やアンケートなど比較的結果がすぐに出やすい副業に比べると、結果がすぐに出ません。

生薬になる薬草は、種を蒔いてから収穫できるまで複数年かかる種類が多いので、販売できるまで時間がかかります。

また試作段階で解決困難な課題が出てくることもあるため、最初の数年間は利益が出ないと考えて栽培を始めなければいけません。

結果はすぐに出ませんが、製薬会社や医療品メーカーの基準でおこなう審査をクリアすれば、安定した収入を得られるメリットもあります。

審査はハードルが高いので、販売するまでのハードルが低い通販サイトやフリーマーケットサイトでの販売もおすすめします。

薬草栽培は結果がすぐに出ないので、生産者同士で協力体制を構築して、生産意欲や技術の向上を目指し、リスクの軽減も図りましょう。

また農林水産省では、漢方薬の原料となる薬用作物の生産を支援しているので活用するとよいでしょう。

薬草栽培で扱われることが多い植物

薬草栽培では、需要が高く、扱われることが多い植物が5つあります。

需要が高い植物は、栽培技術や登録されている機械、農薬が研究で確立されているため、薬草栽培が初めての方にもおすすめです。

紹介する植物は下記のとおりです。

一つずつ植物の特徴や栽培方法を詳しく解説します。

トウキ

トウキはセリ科シシウド属の多年生植物です。

国内での使用量が多い生薬の一つで、「当帰」の原料に使用されます。

当帰は冷え性、貧血、月経不順などの婦人病薬に使われる生薬です。

根の部分が漢方薬原料の生薬に使用されます。

トウキの栽培には、やや冷涼な地域で日当たりがよく、排水良好な肥沃な土地が適しています。

なお、排水不良地での栽培は避けてください。

トウキは種を蒔いてから出荷できるまで3年ほどかかります。

参考:薬用作物栽培の手引き(トウキ編)

ミシマサイコ

ミシマサイコは、セリ科ミシマサイコ属の多年生植物です。

国内での使用量が多い生薬の一つで、「柴胡」の原料に使用されます。

柴胡は解熱や鎮静、鎮痛、消炎などに使われる生薬です。

根の部分が漢方薬原料の生薬に使用されます。

ミシマサイコの栽培には、温暖な地域で、日当たりと排水が良好な場所が適しています。

寒冷地では開花時期が遅いため、栽培2年目は摘心せずに早期に結実・登熟を図りましょう。

ミシマサイコは、種を蒔いてから発芽までの期間が1ヵ月と遅いので、初期生育を促進するためにも雑草対策が重要です。

マルチやべたがけなどの被覆資材を用いて雑草対策をおこないましょう。

参考:薬用作物栽培の手引き(ミシマサイコ編)

カンゾウ

カンゾウは、マメ科カンゾウ属の多年生植物です。

生薬「甘草」として70%ほどの漢方薬に配合される重要な生薬です。

カンゾウは鎮痛や鎮咳、鎮痙、解毒、去痰などに使われたり、味噌や醤油、スナック菓子、サプリメントなどの甘味料にも使用されたりと重要な生薬です。

根の部分が漢方薬原料の生薬に使用されます。

カンゾウの栽培には、主根が深くまで伸びるため、ふかふかな土壌で通気性や排水性が良好な場所が適しています。

冷涼や乾燥している気候を好み、ストレス耐性が極めて高く、乾燥地や貧栄養、アルカリ壌土などの過酷な環境下でも自然に生えてきます。

参考:薬用作物栽培の手引き(カンゾウ編)

オタネニンジン

オタネニンジンは、ウコギ科の多年生植物です。

オタネニンジンは、疲労回復や新陳代謝、抗酸化作用、免疫力や抵抗力などを高める生薬です。

根の部分が漢方薬原料の生薬に使用されます

オタネニンジンの栽培には、有機物を多量に投入し、ふかふかな土壌で通気性や排水性が良好な場所が適しています。

また冷涼な気候を好み、光が当たらない場所で栽培をしてください。

種を蒔いてから収穫まで4〜6年ほどかかり、他の農作物に比べて栽培期間が長いです。

日除けがないと枯死する可能性があるので、栽培する際は日除け対策をおこないましょう。

参考:薬用作物栽培の手引き(オタネニンジン編)

シャクヤク

シャクヤクはボタン属ボタン科の多年生植物です。

多くの漢方製剤の原料に使われています。

シャクヤクは、鎮静薬や鎮痙薬、婦人病薬などに使用される汎用性の高い生薬です。

根の部分が漢方薬原料の生薬に使用されます。

シャクヤクの栽培には、日当たりが良好であり、根が長く伸びるため耕された場所が深く、保水・排水が良好な土地が適しています。

過湿な土壌や固い土壌は避けましょう。

種を植えてから収穫まで5年ほどかかります。

全国で栽培ができますが、比較的低温を好み、気温が高いほど開花は早まります。

参考:薬用作物栽培の手引き(シャクヤク編)

ハトムギ

ハトムギは、イネ科ジュズダマ属に分類される一年生の植物です。

殻を剥いた中にある子実や精白した子実が、生薬のヨクイニンの原料となり漢方薬に配合されます。

種子エキスは、化粧品の材料にも用いられています。

ハトムギは耐水性があり、出芽時の排水性が確保できれば水田でも栽培が可能です。

湿害に強く、土壌の酸度には比較的鈍感であり、広範な土壌が適しています。

耐湿性は強いですが、干ばつには弱いので注意が必要です。

また、茎が長い作物なので茎葉重が多いため、土壌の肥沃度減退にも注意してください。

降水量が著しく少ないときは、畝間かん水をおこない、 土壌乾燥を防止することが重要です。

出穂期後約60日で、殻実の70〜80%が茶褐色になった頃が収穫の目安です。

参考:ハトムギ高度利用マニュアル

薬草栽培を副業にする2つの方法

薬草栽培を副業にする方法は、下記の2つがあります。

一つずつ詳しく解説します。

製薬会社に販売する

栽培した薬草を販売するには、製薬会社と直接契約を結ぶ方法が一般的です。

製薬会社との契約は、品質や安全性、数量などの基準を満たさなければいけませんが、数年の契約を結べれば安定した収入を得られます。

個人で製薬会社と契約し、薬草を販売するまではハードルが高いです。

しかし製薬会社の審査に合格して納入できるようになれば、フリーマーケットサイトなどで薬草を売るより安定した収益が望めます。

最初は副業でスタートし収益が安定したら、薬草栽培を専業にして活動するのもおすすめです。

薬草栽培に力を入れている地域では、医療品メーカーと生産者のマッチングを支援してくれる売買支援や、地域説明会、相談会をおこなっているので積極的に活用していきましょう。

個人に販売する

薬草を販売する2つ目の方法は、インターネットオークションやフリーマーケットサイトなどを利用して個人に販売するやり方です。

個人に薬草を販売する手段は、下記のとおりです。

  • Amazonや楽天市場に出店する
  • フリーマーケットサイトで販売する
  • 個人でインターネットショップを開業する

個人に販売するので、製薬会社に販売するほどの売り上げは期待できません。

しかし、製薬会社に比べ販売するまでのハードルが低く、お小遣い稼ぎで薬草栽培をしたい方にはおすすめです。

なお、個人に販売する際は、薬機法や食品衛生法を必ず確認してください。

商品の説明文やタイトルで薬用効果を表現した売り方は薬機法上ではNGです。

収穫した薬草を加工して販売する場合は、保健所の許可を取りましょう。

薬草を個人に販売する場合、販売するまでのハードルは低いですが、薬機法や食品衛生法を確認して販売をおこなってください。

薬草栽培の副業は許可が必要?

栽培した薬草を販売する方法は、下記の2つがあります。

これらの方法で薬草を販売するためには許可が必要なのかを解説していきます。

医薬品として販売する場合

薬草栽培に規則はありませんが、栽培した薬草を医療品で販売する場合は、医療品販売業の許可が必要です。

参考:生薬の取扱いに関する薬事法の適用範囲について

個人で栽培し、乾燥や加工した薬草を契約した医薬品メーカーや製薬会社に出荷する場合は、許可が必要ありません。

栽培した生薬を出荷する際は、日本薬局方に記載されている医療品の規格基準書の基準を満たしていないと出荷できないので注意してください。

また製薬会社でも独自の規格基準を設けているので、栽培した生薬が日本薬局方の基準に満たしていても売れない可能性もあります。

個人で薬草栽培をする場合は、販売の許可を取らなくてもいい実需者と連携して栽培していくのをおすすめします。

加工せずそのまま販売する場合

薬草を乾燥や加工して販売する際は、医療品販売業の許可が必要ですが、収穫した薬草を加工せずに販売する場合は許可が要りません。

参考:生薬の取扱いに関する薬事法の適用範囲について

医療品販売業者の許可を取るのが面倒な方には、加工せずに販売する方法がおすすめです。

未加工の状態で販売する場合は、加工済みの薬草より付加価値が低いので安く買い取られてしまいます。

収益は低くなりますが、数多く売れば副業で一定の収益をあげられます。

薬草を加工や乾燥させた方が商品の価値は高まるので、薬草を高値で売りたい方は、医療品販売業の許可を得たうえで加工してから販売するのがおすすめです。

薬草栽培の副業で得られるお金の目安

薬草栽培の副業で得られる収益は、栽培する植物によって変わります。

栽培する種類によって栽培方法や使用する機械、農薬が異なるため、経費や収益も薬草ごとで変わってきます。

薬用作物産地支援協議会が、2020年の生薬の購入価格帯で調査した薬草のなかでも需要が高い、トウキ、ミシマサイコ、カンゾウ、オタネニンジン、シャクヤク、ハトムギの1キログラムあたりの購入価格帯を紹介します。

トウキ(当帰):800円〜2,200円
ミシマサイコ(柴胡):1,500〜10,900円
カンゾウ(甘草):610円〜1,600円
オタネニンジン(人参):7,200円〜15,800円
シャクヤク(芍薬):500円〜1,500円
ハトムギ(鳩麦):300円〜500円

参考:薬用作物産地支援協議会|生薬購入価格帯(2021年)

薬用作物産地支援協議会が調べた生薬の購入価格帯を見ると、栽培するために費用や期間がかかる薬草ほど高値で販売できることがわかります。

ミシマサイコやオタネニンジンは高値での買い取り実績があるため、稼ぎたい方にはおすすめの薬草です。

カンゾウとハトムギは中国での生産が大半を占めているため、2020年の日本産生薬の買い取り実績がありませんでした。

まとめ

今回は、薬草栽培の副業について、薬草の栽培方法や販売方法などを紹介しました。

薬草栽培についてまとめると、下記のとおりになります。

  • 薬草栽培とは、漢方薬の原料となる生薬を田畑などで栽培することをいう
  • 薬草の種類ごとで栽培方法が異なるためリサーチが重要
  • 薬草を販売するには、製薬会社と契約するか個人に販売する方法の2つがある
  • 薬草を加工して販売する場合は許可が必要、未加工の場合は許可が不要

薬草は栽培に複数年かかってしまうので、最初の数年間は収益0円だと思って栽培する必要があります。

まずは、生産者同士で組織を作り、行政機関との情報交換や、技術取得の研修会などに参加して薬草栽培の知識を身につけていきましょう。

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