近年では、携帯電話を販売する方が増えています。
そんな中、「個人事業主で携帯販売はできる?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
当記事では、このような悩みを解決していきます!
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携帯販売で個人事業主になれる?
携帯販売で個人事業主になることは可能です。
現在では、3人のうち2人の国民が携帯電話を所有しており、個人が販売する携帯電話の市場は埋まりつつあります。
また、個人でなくとも市場が飽和しつつあることから、携帯電話ショップでも、他の企業に吸収されたり、閉鎖するという企業も出てきています。
しかし、今ではインターネットオークションやショッピングセンターで中古のiPhoneやスマートフォンを購入し、利用する人も多くいます。
そのため、携帯販売で個人事業主になり、売上を上げることは可能です。
携帯販売で開業するための手続き
携帯電話販売で開業するためには、以下の手順で手続きする必要があります。
古物商許可証を取得する
中古のスマートフォンやiPhoneを購入し販売する場合、古物商許可証は必ず取得しなければなりません。
古物商許可証は必要書類を警察署に提出することで、公安委員会から許可をもらうことが可能です。
ちなみに、「古物」というのは中古品のことを表しており、古物には盗品や犯罪に発展してしまうケースも多々あるため、そのような事態を防ぐ目的で警察が許可証の取得をさせるようにしています。
この古物許可証がない状態で古物を販売してしまうと、「古物営業法違反」という法律違反に該当してしまい、100万円以下の罰金または3年以下の懲役となってしまう恐れがあります。
したがって、取得するようにしましょう。
開業届を出す
携帯販売に限らず、事業を開業する場合は、個人事業税や所得税が発生するため「個人事業の開廃業届出書」を税務署に提出しなければなりません。
開業届を出すことで、青色申告が可能になり節税効果が期待できます。
青色申告の適用を受けるには、開業届だけでなく、青色申告承認申請書が必要です。
そのため、開業届は忘れずに提出するようにしましょう。
また、開業届は開業してから1ヵ月以内に納税地の税務署に提出する必要がありますので注意してください。
仕入先、販売先の設定
携帯販売で利用するスマートフォンやiPhoneについて、どこで購入してどこで販売するのかを設定する必要があります。
個人事業主が携帯販売を行う際の仕入先としては、メルカリやラクマといったフリマアプリや、Yahoo!オークションなどのオークションサイトが有名です。
可能な限り安く仕入れができる仕入先を見つけましょう。
また、インターネットを利用することで買取サイトなどに登録し、自社の販売サイトを作り集客する手段も効果的です。
さらに、実店舗で中古品のスマートフォンやiPhoneを買い取ったり、販売したりするケースも増えています。
実店舗販売は、インターネットショップに比べると費用がかかるかも知れませんが、携帯販売を行う上で広いオフィス等は必要ありません。
したがって、予算を考慮し検討してみるのも良いでしょう。
携帯電話を修理するスキルの習得
必須ではありませんが、携帯電話を修理するスキルを習得し事業を行う店舗も増加しています。
それぞれの携帯電話は販売元に依頼すれば修理してもらえますが、その場合、修理代として費用が必要です。
そのため、可能であれば携帯電話を修理するスキルを身に付けた方が、コスト削減という意味でも効果的でしょう。
携帯販売で個人事業主になるときの注意点
携帯販売で個人事業主になる際は、以下3つの点に注意をする必要があります。
仕入れルート
携帯販売に限った話ではありませんが、事業を行う上で重要なポイントは、いかに安く仕入れて高く販売するかです。
そのため、仕入れルートには注意をしなければなりません。
そして、携帯販売の場合は仕入先も重要ですが、仕入れを行う携帯電話にも注意をする必要があります。
携帯電話の端末には「赤ロム」と「黒ロム」、「白ロム」の3種類があります。
この中でも携帯販売で取り扱ってよいのは「白ロム」のみです。
3種類の違いは以下表の通りです。
赤ロム | 携帯会社により利用制限がかけられている端末 |
黒ロム | SIMカードが入っている端末 |
白ロム | SIMカードが入っていなく誰でも利用できる端末 |
このように赤ロムは、過去に盗難されていたり、支払いがされていなかったりと何かしらの問題があり携帯会社から制限を受けています。
この場合、たとえSIMカードを挿入しても端末が利用できませんので、注意しましょう。
また、黒ロムはSIMカードが挿入されているため、現在も契約が続いている可能性が非常に高く、盗難などにあっている可能性も考えられます。
そもそも、使用可能な携帯電話を他の人に渡してしまうと「携帯電話不正利用防止法違反」という法律違反に該当するため危険です。
一方、白ロムは新しく契約したSIMカードを入れれば、通常通り携帯電話が利用できます。
また、赤ロムや黒ロムを販売した場合は法律違反になってしまいますが、白ロムであれば販売が規制されていないため、問題なく販売することが可能です。
仕入れを行う携帯電話が白ロムかどうかは、見た目では困難ですので、以下の手順で利用制限の有無を確認しましょう。
- 携帯電話端末の識別番号をチェックする(15桁)
- 携帯電話端末の携帯会社のIMEI紹介ページに移動する
- 照会結果をチェックする
もし分からない場合は、端末の電源を入れ「*#06#」と打ち込むことで画面に表示することが可能です。
識別番号チェック後は、IMEI紹介ページで赤ロムかどうか確認しましょう。
このように、販売することで犯罪となってしまう赤ロムや黒ロムを自分で見分けることが大切です。
さらに、万が一の事態を防ぐためにも、仕入れルートも可能な限り信頼できるルートで仕入れるようにしましょう。
立地
携帯販売に限った話ではありませんが、立地が携帯販売に向いているのか必ず確認するようにしましょう。
立地を決める上で注意すべき点は以下3つです。
- 店舗の場所が分かりやすく、店舗に入りやすい物件環境であるか
- お客様になる可能性がある人数に対して、付近にライバルがいない、または少ないか
- 営業予定時間内にお客様になる可能性がある人達が集まれる場所か
立地を決める際に、周りの雰囲気や見た目のみで判断してしまう方がいます。
しかし、どんなに雰囲気や見た目がよくても、見込み顧客がいない場所だったり、ライバル店が多い場所だったりする場合は売上が上がりません。
したがって、立地を選定する際には必ず上記3点を確認しましょう。
顧客満足度
事業を継続して行うためには、顧客に満足してもらうことが必要不可欠です。
一般的に新規顧客を獲得するためには、すでにいる顧客の5倍も費用がかかると言われています。
そのため、いかに商品やサービスに満足してもらい、繰り返し利用してくれる顧客を獲得するかが重要です。
また、顧客満足度が高いと、新規顧客が携帯電話を購入しようとした際に有効です。
口コミなどのレビューで評価の高いものを見えるようにしておけば、購入の際に安心感を与えることもできます。
口コミで新規顧客に自分の存在を知ってもらうきっかけにもなりますので、顧客満足度を高められるよう意識しましょう。
携帯販売を業務委託で行う方法も
携帯販売業務を委託してしまうのも一つの手段です。
営業ノウハウを持った人材に販売業務を任せることで、自分はどうすれば売上が向上するかなど経営戦略の構築に専念できます。
また、自分で1から営業を学ぶ必要がなく、営業のプロによる売上高の向上も期待できます。
まとめ
- 携帯販売で個人事業主になることは可能
- 古物商許可証を必ず取得しよう
- 信頼できる仕入れルートを利用しよう
- 立地は見込み顧客数とライバルを調査し選定しよう
- 顧客満足度の向上が売上の向上に繋がる
携帯販売で個人事業主になることは可能です。通常の事業を開始する際と同様に開業手続きを行いましょう。
携帯電話販売には「赤ロム」「黒ロム」「白ロム」の3種類があり、白ロム以外の販売は法律違反になるため、注意が必要です。信頼できる仕入先から仕入れましょう。
確実に売上を上げるためにも、街の雰囲気や見た目ではなく、見込み顧客がどれくらいいるのか、ライバルはいないかということを考慮し立地を選定しましょう。
売上を向上させるためには、すでにいる顧客の満足度を高めリピートしてもらうことが重要です。
既存顧客の満足度が上がることで新規顧客の獲得も見込めるため、顧客満足度を向上させることを意識しましょう。
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