「この仕事、割に合わない」と感じたら、今まで気づかなかったさまざまな不満が積もり積もった表れかもしれません。
本記事では、仕事が割に合わないと感じたときの対処法についてさまざまなポイントから解説します。
記事を参考に、どうしたら仕事に対する不満が解消できるか、解決策を見つけましょう。
仕事が割に合わないと感じる理由
「仕事が割に合わない」と思うのはどういう場合か、いくつかの可能性について解説します。
給料が低い
転職理由として多いのが「仕事量と給料が見合わない」ではないでしょうか。
厚生労働省の令和2年転職者実態調査の概況でも、自己都合による退職理由として「賃金が低かったから」が3位に挙がっています。
好きな仕事でやりがいがあっても、仕事に対する大きなモチベーションとなるのは給料です。
むしろ、仕事に対する熱意があり能力を活かして働いているからこそ、ふと「この頑張りと、給料が見合っていないのでは?」と思い返し、「割に合わない」と感じ一気にモチベーションが下がってしまうケースもあるでしょう。
今まで気になっていなかったのに「口では褒めているけれど、見合った待遇を与えてもらえないのはおかしいのでは?」と、周囲に対する疑いすら持ち始めてしまうと環境に対する不満も大きくなります。
仕事量が多い
十分な給料をもらっていても、給料以上に仕事量が多いと「割に合わない」と感じることもあるでしょう。
負担が過度に大きく、「毎日ストレスや疲労でぐったり、休日なんて寝てたら終わる」という状況だと「プライベートもないほどの作業量をこなしてまで働く意味があるのか?」と仕事への意欲も失くしてしまいかねません。
正社員だけでなく、アルバイトでも「社員のほうがたくさん給料をもらっているのに、同じ仕事量とか割に合わない」と感じるケースはよくあることです。
さらに正社員と違って昇給や昇格はあまり見込めないとなると、ますます不満が溜まってしまいます。
成果に見合った評価を受けていない
「頑張っても仕事が増えるだけ」「できない人のフォローばかりで同じ給料とか納得いかない」と、「頑張るのが当然」とばかりに評価もなく成果を求められる状況は、やりがいやモチベーションが損なわれる一方です。
自分の成果が適切に評価されないと不満が溜まるだけでなく、キャリアアップも遅れるため給料にも反映されにくく、ますます不満が募る悪循環に陥ってしまいます。
仕事が割に合わないと感じる場合の対処法
「割に合わない」と不満を抱えたまま仕事をしているとストレスが溜まるばかりです。
次に、仕事が割に合わないと感じたときに試せる対処法について見ていきましょう。
最低限の仕事だけこなす
状況が変えられそうもないなら、「割に合うレベル」にまで作業量を抑えれば割に合わない不満は軽減します。
「できればやっておいたほうがよい」「やっておけば周囲の役に立つ」とあれこれ気を回して作業している分を減らすだけでも多少気が楽です。
「自分はいろいろ考えてやっているのにわかってもらえない、評価されない」と感じている人に向いている対処法です。
割に合わないような仕事は案外やらなくても問題がなかったり、断ればほかの人がやったりして解決する場合もあります。
昇給の方法を考える
本来会社にはアピールがなくとも成果を正当に評価してもらえるシステムが必要です。
しかし、「正当に評価してもらえないせいで給料が上がらない」と感じるなら、上司と話す機会を持ち、昇給の条件をリサーチしたり貢献度をアピールしてみてはどうでしょうか。
今まで貢献度に気づいていなかっただけでアピールにより昇給を検討してもらえる可能性もあります。
また、上司の目から見た昇給への具体的な条件を知ることで今後の道筋がつかめるかもしれません。
副業を始める
給料に不満はあっても残業が少なく心身に負担が少ない仕事なら、「会社は安定した収入をもらうところ」と割り切って副業を始めるのもおすすめです。
安定した給与収入を確保したうえでやりたいことに挑戦できるのも、本業があってこそです。
本業で得たスキルを活かして副業で稼ぐことができると相乗効果が狙えたり、本業とまったく違う業種の仕事をして気分転換になったりするメリットがあります。
長くできる副業で経験を積むことで引退後に備えられるだけでなく、副業が軌道に乗れば独立も目指せるかもしれません。
また、仕事には良い面と悪い面があります。副業の大変さや不安定さを実感し、本業の良さをあらためて認識する可能性もあるでしょう。
プライベートを重視する
収入に大きな不満はないなら、考え方を変えて「仕事は自分の好きなように生活するためだけのもの」と考え、プライベートに重心を置くのも一つの対処法です。
「評価されない代わりに期待されるプレッシャーや負担もない=自分の生活を大事にできる」とも考えられます。
プライベートを充実させれば、仕事への不満も軽減します。趣味や家族に時間を割くだけでなく、自己投資として勉強やスキルアップに取り組むと昇給や転職、独立につながるきっかけとなるかもしれません。
転職・退職を検討する
「給料も低いし残業も多い」など、状況改善の糸口がつかめないような職場環境なら、思い切って転職や退職を検討してはどうでしょうか。
業績や業界の収益構造から、頑張りや成果を給料に反映できない状況の会社もあります。
「割に合わない」と低いモチベーションで働き続けるとキャリアアップの機会も失われてしまい、今後の収入にも影響が出ます。
すぐに退職や転職を考えていなくても、今より満足できる環境や給与、将来性がある会社はどこなのかをリサーチしておくべきでしょう。
割に合わない仕事を辞めづらいなら「退職代行」がおすすめ
「割に合わない」「給料が低い」と感じて退職を検討しても、退職までの手続きを考えると気が重くなってしまいます。
「業務量が多い状態で辞めるなんて言ったら何を言われるかわからない」「職場の雰囲気も悪く、退職までの気まずさに耐えられない」となかなか決心がつかない間に、もっと良い環境に移るチャンスを逃してしまうかもしれません。
もし直接退職を申し出るのが難しい職場環境なら、「退職代行サービス」の利用を検討してみてはどうでしょうか。
退職代行とは、労働者に代わって退職の意思表示や退職までのやり取り、手続きをおこなってくれるサービスです。
料金は2万円台からあり、多くの退職代行サービスでは即日退職手続きも可能です。
会社とのやり取りをしなくて済むので、ストレスなく退職できます。退職代行サービスのなかには転職のサポートをしてくれるところもあるため、希望すればそのままスムーズに次の転職先も探せます。
多くの退職代行サービスではLINEやメールで無料相談もできます。
利用を検討する場合は一度相談してみるのもおすすめです。
まとめ
- 「給料が低い」「仕事量が多すぎる」「評価されない」と、仕事が割に合わないと感じる
- 仕事が割に合わないと感じたときは、「最低限の仕事だけこなす」「昇給・副業で収入を上げる」「割り切ってプライベートに注力する」などの方法がある
- 割に合わない気持ちが根本的に解消しそうにない場合は、退職・転職も検討しよう
- 退職代行サービスには2万円台からの料金で即日退職手続きができるところもある
- すぐに退職・転職を検討しなくても、退職代行サービスに相談してみるのもおすすめ
仕事が割に合わないと感じたら、まずは自分の状況を見つめ直し、改善策を試してみましょう。
改善策を試しても割に合わないと感じる状況が続く場合には、退職や転職を考えるタイミングかもしれません。
自分が納得できる道を見つけてチャレンジしてみましょう。
よくある質問
「これくらいで仕事を辞めたいなんてわがまま?」「もう少し仕事を続けたら気持ちも変わるのかな」と迷ったときには、どうすべきか以下を判断の参考にしてください。
辞めた方がいい職場の特徴は?
「ハラスメントが横行している」「離職者が多い」「会社に将来性がない」の3つで、いずれも「頑張って今の仕事を続けていても状況が改善するどころか悪化する可能性がある」点が特徴です。
ハラスメントが横行しているような職場環境ではなかなか改善する見込みは低いかもしれません。
また、離職者が多かったり将来性が危ぶまれたりするような会社は、これから状況が悪化していき、ますます辞めにくくなる可能性が高くなります。
仕事で合わないと感じるサインは?
「価値観や方針が合わない」「上司や周囲の雰囲気になじめない」「仕事にやりがいを感じず、ストレスが溜まる」などと感じたら、今の仕事は自分には合っていない可能性があります。
入社して間もない場合には、これから仕事の全体像がつかめて周囲の人とコミュニケーションが深まるにつれ、仕事への印象が変わる可能性もあるでしょう。しかし「合わない感じ」が続くようなら、仕事を見直すべきかもしれません。
合わない仕事を続けたらどうなる?
合わない仕事を続けると、モチベーションが下がり仕事のパフォーマンスが下がるだけでなく、心身に影響が出る可能性があります。
モチベーションの低下から仕事のパフォーマンスが下がると、評価が悪くなったり人間関係がうまくいかなかったりし、さらにモチベーションが下がる悪循環が起こりやすくなります。
それだけでなく、仕事でのストレスから食生活の乱れや散財につながり、ひいては心身を壊してしまうかもしれません。
仕事を辞めるべきタイミングは?
自分や会社に対して、「このまま会社にいても先がないな」と感じたときが辞めるべきタイミングです。
自分に関して「成長の機会がない」「昇給の見込みがない」「ずっと今の職場で働く自分を想像できない」、会社に関して「将来性に疑問がある」「職場環境の改善が見込めない」などと感じたら、退職・転職を検討するとよいでしょう。