厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を令和4年7月に改定し、副業に関する情報の公表を企業に推奨するなど、国全体で副業を推進する動きが活発になっています。
しかし、まだまだ副業を制限する会社があるのも事実です。
ここでは、まだ副業を始められていない会社員の方に向けて「手軽に始められる」「スキルを活かせる」「大きな収入を見込める」という3つの項目でおすすめの副業を紹介します。
また、会社に副業がバレない方法も一緒に解説します。
収入増やスキルアップを目指し、自分に合った副業を上手に始めましょう。
会社員が手軽に始められる副業おすすめ5選
新しいことを始めるのは、誰でも不安感や抵抗感があるでしょう。
そこで特別なスキルや経験、知識がなくても手軽に始められる会社員の方におすすめの副業を5つ紹介します。
まずは、副業の第一歩を踏み出してみましょう。
デリバリー配達
デリバリー配達は自転車やバイクで食品や商品を配達する仕事です。自転車やバイクさえあれば、会社員の方でも気軽に始めることができる副業です。
特別なスキルは不要ですし、働く時間を増やせばそれだけ高い収入が見込めます。
また、運動不足の解消に繋がるという隠れたメリットもあります。外出が苦でない人にはおすすめの副業です。
不用品販売
自宅にある不用品をオンラインオークションやフリマアプリで販売するのも、簡単にできる副業のひとつです。
スキマ時間を有効に活用でき、なおかつ家の断捨離ができるのが嬉しいですよね。
商品の画像の撮り方や説明文の書き方、梱包の仕方もアプリやサイトに丁寧にわかりやすく書かれているため、会社員の方でも気軽に副業にチャレンジできますよ。
不用品を整理したい人や商品の販売をしてみたい人におすすめです。
アンケートモニター
企業の商品やサービスに関するアンケートに回答するという副業もあります。
申し込みをすれば簡単に始められ、特別なスキルや経験がなくても誰でも手軽にできるのがメリットです。
空いた時間を使って、お金を少しでも稼ぎたい人におすすめです。
ポイントサイト
ポイントサイトを経由して買い物やクレジットカード作成、銀行口座開設などをすれば、ポイントが還元されるという稼ぎ方もあります。
普段の買い物をするときにポイントサイトを経由するだけでいいので簡単ですし、初期費用もかかりません。
ポイントサイトで稼いだポイントは、電子マネーや大手ショッピングサイトのポイントに変えることができます。また、ほとんどのポイントサイトで現金に変えることも可能です。
ネットを使ってよく買い物をする人にはピッタリなお仕事です。
データ入力
パソコンを持っていれば、企業から提供されるデータをフォーマットに入力する仕事に取り組むこともできますね。
タイピングが得意でなくても、正確に打つことができれば評価してもらえるでしょう。
ただし、1つ1つの仕事の単価はそこまで高くないので、多くの量をこなして稼ぐことになります。
単純作業が苦にならず、繰り返しの作業が得意な方に向いている仕事と言えるでしょう。
会社員がスキルを活かせる副業おすすめ5選
会社や自己投資で学んだスキルを活かすことができれば、副業でより多くのお金を稼ぐことができるでしょう。
ここでは、スキルを活かしてできる会社員の方におすすめの副業を5つ紹介します。
翻訳
言語力のスキルを活かせる副業が翻訳の仕事です。
翻訳といっても、動画の内容を聴きとって日本語に翻訳するお仕事や、ZOOMでの商談の通訳をするお仕事、外国語字幕の校正のお仕事などさまざまです。
また、英語や中国語をはじめ、フランスやドイツ、モンゴル、ネパールなど翻訳を依頼する言語も多岐にわたります。
高収入を狙うなら高い言語力が必要ですが、日常生活レベルの言語力でも簡単な作業であればすぐに始められるでしょう。
スキル販売
スキル販売は、プログラミングやデザイン、マーケティングなど、自分が持っている専門知識や技術を提供する副業です。
始めは、クラウドソーシングサービスを利用して、案件を取るのが一般的なやり方でしょう。
自宅で働けて、なおかつ自分のペースで作業ができます。持っているスキルの高さに応じて高収入も狙える副業です。
Webライター
Webライターは、ウェブサイトやブログ、SNSなどのオンライン媒体で使用される記事やコンテンツを執筆する仕事です。
文章力に加えて幅広い知識を求められることが多く、リサーチ力が必要となります。
スキル販売と同じく自宅で働けて、なおかつ自分のペースで作業できるので、忙しい会社員の方には取り組みやすい副業でしょう。
文章を書くのが好きな人にはおすすめの副業です。
動画編集
映像作成のスキルを活かせる動画編集の仕事もあります。
企業向けの動画や個人のyoutubeチャンネルの動画編集といった案件が数多くあります。
動画編集ソフトの知識がある方や映像制作・編集のスキルがあれば、簡単に始めることができるでしょう。
需要も高く、スキルを上げれば会社員の方でも高収入が期待できる副業です。
投資
資産を運用して収益を得るのが投資です。株式や不動産など、投資する対象もさまざまです。
リスク管理や資産運用の知識があり、余裕資産を使って運用することができるのであれば、時間をかけなくても安定した収入が期待できます。
とくに株式投資に関しては2024年から新NISA制度が始まるなど、税制上の免除措置が整備されつつあるため、ますます注目が集まっています。
会社員が大きな収入を見込める副業おすすめ5選
大きな収入を得られると暮らしは大きく変わります。会社員を辞めて副業を本業にする人もいるでしょう。
ここでは、大きな収入が見込める副業を5つ紹介します。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、自分のブログやウェブサイトに提携企業の広告を掲載し、その広告を通じて商品やサービスが売れることで報酬を得る副業です。
初期費用も不要で、パソコンやスマホさえあれば誰でも始められます。
自サイトに読者を集め、紹介した商品やサービスの購入に繋がればその分報酬が入るので、成功すれば大きな収入が見込めるでしょう。
Web広告
Web広告は、自分のブログやウェブサイトに広告を掲載して収入を得る点ではアフィリエイトと似ています。
違いは、サイトに訪問した人が広告をクリックするだけで報酬を得ることができるという点です。
GoogleAdSenseなどの広告プログラムを利用するのが一般的です。
アクセス数が収入に直結するため、人気のあるブログやウェブサイトを作ることができれば、会社員の方でも高収入が期待できます。
ネットショップ
インターネット上で商品を販売する副業もあります。
自分で商品を作って販売する方法や、卸売業者から商品を仕入れて販売する方法があります。
ネットでのショップ経営の魅力は、少ない資産で始められることや、顧客が全世界に広がっていることです。
経営が軌道に乗れば、大きな売上を上げることができるでしょう。
FX
FXは外国為替証拠取引の略語です。為替相場の変動を利用して利益を得ます。レバレッジを利用することで、少額の投資金額でも大きな収益が狙えるでしょう。
レバレッジとは、証拠金を使って取引額を何倍にも増やすことができる仕組みです。
例えば、レバレッジが10倍の場合、1万円の証拠金で10万円の取引が可能になります。
もちろんリスクも大きくなるのでリスク管理が重要となります。適切な知識と経験を持てば、大きな収入が見込めるでしょう。
不動産投資
不動産投資とは、物件を購入し賃貸や売却によって収益を得る投資方法です。
不動産市場の動向を見て、人気のある物件選びができれば、安定した賃貸収入や売却益を得ることができます。
不動産投資には、不動産の購入時に一定の資金が必要です。
ある程度の余裕資金があり、長期的視点で資産を増やすことを考えるのであれば不動産投資がおすすめです。
会社員が副業するメリット
記事の導入部分でも書いたとおり、国全体で副業を推進する動きが高まっています。
これは、国にとっても個人にとっても、副業が大きなメリットをもたらすためです。
ここでは、会社員が副業するメリットを3つ紹介します。
収入がアップする
会社員として収入を上げるためには、どれほどの苦労が必要でしょうか。
昇進や昇給するのは長い時間が必要な場合が多く、また、会社の業績が低迷している場合、そのチャンスすら得られないこともあるでしょう。
それに対して、副業であれば、時間を使って確実に収入を得ることができます。
さらに、副業のスキルが上がったり、実績が増えれば報酬を増やすことも難しくないでしょう。
スキルがアップする
新たなスキルや知識を身につけることができるのも、副業のメリットの1つです。
スキルがアップすれば、時間やお金をより効果的に生み出すことができます。
例えば、画像編集の副業で得たスキルを使えば、本業のプレゼンテーションがより魅力的になり、短時間で作業を進めることができるでしょう。
新しい分野のスキルを習得することで、自分の価値を何倍にも高めることに繋がります。
将来のリスクに備えられる
経済不況での会社のリストラや給料の減額、人間関係のトラブルや職場環境の悪化など、会社員にはこのような問題が起こるかもしれないという不安がありますよね。
そんな時に副業による収入があると、精神的な余裕を持つことができます。
会社を辞める場合にも、副業で身につけたスキルを活かして、転職することも可能です。
副業は将来のリスクに対して備えることができるといった利点もあるのです。
会社員の副業はバレる?
副業を制限している会社がまだまだ多いのが現状です。
会社に隠れて副業をしようと思っても、思わぬところでバレてしまうことも少なくありません。
会社に副業がバレると考えられる理由を4つ解説します。
税務調査
副業で得た収入が20万円以上あれば、確定申告する必要があります。
していない場合は、脱税となり、税務署が本業の会社に調査を行うことがあります。税務調査が入れば、職場にバレるのは間違いないでしょう。
住民税が上がる
副業で収入が増えると、本業の収入に加えて副業の収入にも税金がかかります。
その際、会社にバレる可能性がある税金が住民税です。
とくに副業で大きく収入をアップさせると、住民税が極端に同僚と違うため、気付かれることがあります。
インターネットからバレる
SNSやブログなどで副業の情報を発信していると、会社の同僚や上司に見つかることがあります。
携帯の電話帳から紐づけられて、同僚がいつの間にかSNSのフォロワーになっていることもあるので、注意が必要です。
知人に話してバレる
副業の成功や失敗について、知人や友人に話したくなることがあるでしょう。
その話が他の人に伝わって、最終的に会社の同僚や上司に伝わってバレるケースがあります。
とくに、お酒の場では話していけないことも言ってしまうことがあるので、注意しましょう。
会社員の副業がバレないための注意点
副業がバレる理由について述べてきました。では、どのようにすれば、バレないのか注意点を3つ紹介します。
誰にも話さない
副業に関する情報は、本業に関係ない人であっても話さないようにしましょう。
SNSが発達している現代では、情報が広がりやすくなっています。
思わぬところでバレてしまわないように、基本的には誰にも話さないことを徹底しましょう。
個人情報を公開しない
ブログやSNSは特に要注意です。利用する場合には、個人情報の管理に細心の注意を払う必要があります。
アカウントを変える、顔写真を使わない、本名も出さないなどの対策をすることで、リスクを最小限に押さえましょう。
住民税を自分で納付する
副業で住民税が高くなりそうだと感じたら、住民税を自分で納付しましょう。
確定申告の「住民税に関する事項」の「自分で納付」の欄に丸をつけると可能です。
副業による収入に関する住民税の通知が自宅に届くことになるので、自分で納付しましょう。
ただし、自治体がミスする可能性もあるので、自治体に直接確認しておくとより安全です。
会社員が副業したら確定申告は必要?
副業の収入がある場合、その規模によって確定申告が必要になる場合があります。
確定申告が必要な場合と確定申告の方法を解説します。
規模によって確定申告が必要
副業の収入が20万円を超える場合や、所得税が源泉徴収されていない場合、また経費を差し引く場合には確定申告が必要となります。
青色申告はメリットが大きい
副業で確定申告を行う際、青色申告と白色申告の2つの方法があります。
青色申告を選択すると、一定の条件を満たすことで所得控除が受けられるため、節税効果が大きくなります。
また、会社員と違って、副業に係るものの多くが経費となるので、税金が安くなるメリットがあります。
白色申告は初心者におすすめ
一方、白色申告は青色申告に比べて手続きがシンプルで簡単なので、副業が初めての方や規模が小さい場合におすすめです。
ただし、青色申告のような所得控除は受けられません。
副業の規模や経験に応じて、どちらの申告方法を選択するか検討しましょう。
まとめ
- 会社員が手軽に始められる副業は、デリバリー配達・不用品販売・アンケートモニター・ポイントサイト・データ入力
- 会社員がスキルを活かせる副業は、翻訳・スキル販売・Webライター・動画編集・投資
- 会社員が大きな収入を見込める副業は、アフィリエイト・Web広告・ネットショップ・FX・不動産投資
- 会社員の副業がバレる理由は、税務調査・住民税・インターネット・知人
- 副業のメリットは、収入アップ・スキルアップ・将来のリスクに備える
- 副業がバレないためには、誰にも話さない・個人情報を公開しない・住民税を自分で納付
- 副業の規模により確定申告が必要。簡単な白色申告と節税効果が高い青色申告がある
副業にはさまざまな種類があり、またメリットも多くあります。本業とのバランスを考えながら、自分に合った副業を選びましょう。
また、副業のバレない方法や副業で得た収入の申告方法をしっかりと頭に入れて、賢く上手に副業を行いましょう。