業務委託での営業代行は、副業としてどうなのでしょうか?
営業代行とはどのようなもので、それによって得られるメリット、仕事の探し方についてじっくり解説していきます。
業務委託の営業代行とは
「そもそも、業務委託の営業代行って何?」と思われる方もいますよね?
ここでは、業務委託や営業代行についてそれぞれ詳しく解説します。
業務委託について
業務委託とは、雇用形態によらず、注文者から受けた仕事の成果物・役割、業務を提供することに対して、報酬が支払われる仕事の仕方です。
営業代行について
営業代行とは、個人や企業に対して、営業活動を代行して請け負うサービスの事です。
代行会社によっては、アポイント獲得から顧客フォローの代行、資料作成、マーケティングに関わる部分まですべて代行してくれる会社もあります。
業務委託の営業代行で得られる報酬
業務委託には、「固定報酬型」と「成果報酬型」があります。
固定報酬型
固定報酬型とは、あらかじめ決めていた報酬額を月額料金として支払う料金形態です。
安定した報酬を見込めるメリットがあります。
ただし、予定を超える成果があった場合でも固定報酬額のため、成果をいくら出しても利益は一定です。
成果報酬型
成果報酬型とは、顧客の獲得や受注などの成果の数量に応じて支払う料金形態です。
思うような成果が出せなかった場合には、報酬も少なくなってしまうことがデメリットです。
しかし、想定を超える成果が出た場合、それに比例して報酬を得られるメリットがあります。
業務委託の営業代行を副業にするメリット
業務委託の営業代行を副業にすることに、どれほどのメリットがあるのでしょうか。
初期コストがかからない
営業代行は事務所を用意する必要がないため、費用をかけずに始めやすいメリットがあります。
とはいえ、スマホなどの通信手段や、スーツなどの準備は最低限必要となります。
キャリアアップにつながる
日頃自分が経験したことのない分野での、営業活動の依頼が来ることもあります。
そのため、その業務を通じて、自身のキャリアアップを目指すことができることもあります。
結果、将来的な視野が広がり、さらにあらゆる分野で仕事ができるようになる可能性もあります。
人脈を増やせる
これまで経験のない分野からの営業代行の依頼では、全く違う分野の方と仕事をすることもあるでしょう。
もし、そこで新しい人脈を作ることができれば。次の仕事やその先の仕事に繋がっていく可能性もありますし、お金を稼ぐこと以上のメリットが得られるかもしれません。
業務委託の営業代行を副業にするデメリット
営業代行を副業にすることは当然ですがデメリットもあります。
ここからは、業務委託の営業代行を副業にすることで起こりうるデメリットについて解説します。
いつ契約を切られるか分からない
必要に応じて依頼された仕事ですから、その仕事にめどが立った、自社の社員が成長するなどした場合には、当然ですが契約終了のリスクは伴ってきます。
トラブル対応が自己責任になる
副業の営業代行は個人契約のため、トラブルが発生した場合にも自己責任で対処しなければなりません。
特に、受注したお客様との間に起こってしまったトラブルに関して、場合によっては損害賠償請求されてしまう事もあるので注意しなければなりません。
本業に影響する可能性がある
副業の営業代行に力を入れ過ぎてしまい、本業に影響を及ぼすことのないようにしましょう。
副業に集中しすぎて、本業が間に合わなくなってしまったり、副業への対応に追われたりして、本業を休んでしまうことのないように、うまく両立できる範囲にとどめておきましょう。
業務委託の営業代行を見つけられる副業サービス
業務委託の営業代行をしてみたいと思っても、どのように仕事を探したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
Saleshub(セールスハブ)
Saleshubは、知り合いと企業を通じて商談アポイントをすることによって成長企業を支援する顧客紹介マッチングサービスです。
企業側は、紹介してほしい人材をセールスハブに依頼し、該当する人がいればマッチングします。
それによりアポイントメントが取れれば、協力金が支払われるというビジネスです。
これまで企業がコストをかけて行っていた、飛び込み営業やテレアポの負担を、アポイントメントの紹介という形で解決しているビジネスモデルです。
kakutoku(カクトク)
魅力的な商品やサービスを抱えながら営業に課題のある企業と、あらゆる経験をもったフリーランス、副業の営業を繋ぐ営業支援プラットフォームです。
固定報酬制を導入し、働く時間、場所も選択できることから安定した収入を得ることができます。
掲載されている案件には新しいサービスも多く、営業としてのスキルアップも大いに望めます。
side bizz(サイドビズ)
営業代行会社の仕事探しに特化した会員制のプラットフォームです。
個人の副業から法人まで多数掲載されており、めんどうな手続きも少なく営業やセールスに専念することができます。
URUMAP(ウルマップ)
成果を出したい企業と、営業でしっかり稼ぎたい人をつなぐビジネスマッチングサービスです。
多彩なジャンルを扱っていることが特徴です。
CrowdWorks(クラウドワークス)
最後に紹介するのはクラウドソーシングサイトとして有名なクラウドワークスです。
専門サイトではありませんが、こちらでも営業代行の仕事を多数扱っていますので仕事探しに役立ててください。
業務委託の営業代行を副業で始める際の注意点
業務委託の営業代行を副業で受ける際、どのような注意点があるのかいくつか挙げてみました。
情報漏洩に気をつける
機密情報の管理には細心の注意を払いましょう。
特に営業代行は、顧客情報や個人情報を多く扱うことがあります。
当然ですが、本業の情報漏洩にも気を配らなくてはなりません。
よってデータの管理、作業する場所には注意しながら進めていきましょう。
本業の勤務先で副業がOKか確認する
本業の会社で副業が禁止されていた場合に、隠れて副業を行うことは非常にリスクが高く、おすすめできません。
バレてしまったときに、データ等の漏洩が疑われた場合には非常に重い罰則が科されてしまう事もあるからです。
もし、副業が許可制であれば、始める前にきちんと本業である会社に話を通しておく必要があります。
必要なら確定申告の準備をする
副業で年間の収益が20万円以上あった場合は確定申告の対象です。
確定申告は、得た収入に対して正しく所得税を納めるための制度です。
毎年2月半ばから3月半ばまでが、確定申告の期間になっています。
申告漏れがありますと罰則の対象になりますので、必ず遅れることなく納めましょう。
自分の健康に気を配る
どの仕事でもいえることですが、自分でたくさんの仕事を抱え込み過ぎて体調を崩してしまっては意味がありません。
本業、副業共に納期やアポイントメントに支障が出てしまい信用を失いかねません。
自分の状況をしっかりと把握し、無理なく進められる範囲で仕事を受注するようにしましょう。
まとめ
副業でおこなう業務委託での営業代行に関して解説してきました。
正直、まだまだ多くの方に浸透しているとは言い難いビジネスモデルですが、現場レベルでは既に有効活用されていることが分かりました。
今回のポイントを以下にまとめました。
- 営業代行とは、要望に沿い高いスキルを持った人が請け負う代行ビジネス
- 報酬には成果報酬と固定報酬がある
- 営業代行を副業にするメリットは、初期コストの少なさ、キャリアアップや人脈獲得
- 営業代行のデメリットは、契約が不透明であること、トラブルが自己責任であること
- 営業代行を副業にする注意点は、情報漏洩、本業からの許可、確定申告など
自由に働ける反面、トラブル時のリスクなども知っていただけたのではないでしょうか。
ただ、キャリアアップや人脈作りにはとても有効なビジネススタイルなので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。