最近では、本業の仕事以外で収入を得ていることも珍しくありません。
一般的には「副業」「副収入」といった呼び方をされていますが、言葉の違いを理解して使用している人は少ないのではないでしょうか。
今回は、この2つの言葉の違いについて詳しく解説していくとともに、実際に本業以外で副収入を得るためにはどのような方法があるのか、具体的な方法を紹介していきます。
「副業」と「副収入」
そもそも副業と副収入の違いは何でしょうか。
どちらも「副」とつくように、メインの仕事や収入の柱が他にあって、それ以外にサブ的に得ている収入をいいます。
副業と副収入の違いについて、もう少し深堀りしていきましょう。
副業とは
副業とは、本業とは別に収入を得るためにする仕事を指します。
例えば、本業の経験を活かした仕事や、違う分野でのアルバイト、株や不動産、Webライターやアフィリエイト、ハンドメイドの品物をインターネットで販売するなど、本業以外の仕事で収入を得ていれば副業といえます。
近年は、インターネットを使って気軽に始められる仕事も増えてきたため、副業としての稼ぎ方も多岐にわたっています。
副収入とは
本業以外のすべての収入の事を副収入といいます。
家賃収入や株式の配当金など、働かなくても受け取れる収入も副収入に含まれます。
副業と副収入の違い
副業と副収入の違いは、本業以外の仕事で収入を得ることが副業であるのに対し、業務としておこなっていなくても得られる本業以外の収入を副収入といいます。
副収入は仕事をするしないに関わらず本業以外で得た収入すべてを指すので、副業で得た収入も副収入に含まれます。
副収入を得る方法5選
具体的にどのような方法で副収入を得られるのでしょうか。
本業の仕事をしながら副収入を得られるおすすめの副業をご紹介します。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、企業や個人事業主が、インターネットで不特定多数のワーカーに仕事を発注する形態のことです。
仕事を受注したいワーカーは、クラウドソーシングサイトで仕事を探し応募します。
発注者側とうまくマッチングできれば仕事を受注することができ、サイト内で納品、決済まで完了するシステムです。
クラウドソーシングで主に発注されている仕事例は
- ライティング
- プログラミング
- デザイン
- 動画編集
- アンケート・クチコミ投稿
以上のような仕事が多く発注されています。
必ずしもプロである必要がないため、副業初心者や特定のクライアントを持たない場合などにも、仕事を探しやすいクラウドソーシングは近年利用者が増えています。
最初の頃は安い単価でスタートすることが多いですが、仕事をこなし、自身の実力が上がってくれば、作業単価も上がるので、副業初心者にもおすすめです。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、自身のブログに広告を貼り、商品やサービスが購入されると広告主より報酬が支払われるシステムのことです。
軌道に乗せることができれば、時折メンテナンスするだけで放置しておいても報酬が発生することが魅力です。
広告単価にもよりますが、売り上げによっては数万、数十万、場合によってはそれ以上の大きな報酬を手にすることができます。
報酬を得るために、Webライティングのスキルやブログでの集客、マーケティングなどのさスキルが必要になります。
そのため、時間をかけて作り上げていく必要があります。
スキル販売
個人の持つ「スキル・特技」を売るという形の副業もとても人気が高くなっています。
ビジネススキルだけではなく、趣味で得たスキルなども必要としているクライアントは多くいるからです。
スキルを販売するサイトに登録し仕事を受注します。
取引されているスキルは多岐にわたっていて、Webライティング、ホームページ作成、イラスト作成、Webデザインなどがあります。
自分では役に立たないと思っているスキルでも、必要としている人がいるかもしれません。
自身のスキルの洗い出しをおこなってみるとよいでしょう。
フードデリバリー
UberEatsや出前館などのフードデリバリーもおすすめの副業です。
アルバイトのようにシフトがあるわけではなく、自分の働きたいときに働けるのが特徴です。
忙しい方やスケジュールの調整が難しい方にピッタリです。
専用アプリを立ち上げればすぐに仕事を開始できるので、仕事帰りの1時間や、休日にたくさん働きたいなど自身の都合に合わせて働くことができます。
また、UberEatsは週払い、出前館は月2回など報酬も月に数回支払われるため、即金性の高さも魅力の1つです。
採用に関しても、Webで必要書類を提出するだけで登録が完了します。
投資
投資はかかる時間と労力の少なさ、成功した場合に不労所得を得ることができるため、非常に人気が高まっています。
投資には
- 株式投資
- 投資信託
- FX
- 仮想通貨
- NISA
- 不動産投資
などがありますが、メリットは時間をかけずに稼げる可能性があり、投資の種類によっては大きな副収入を見込めるということです。
しかし、元本割れのリスクや短期間での利益獲得は難しい点、投資に関する知識が必要といったデメリットもありますので慎重に判断しましょう。
副収入を得る場合の注意点
おすすめの副収入を得る方法について紹介しましたが、注意点もあります。
以下の3点は特に注意しておきましょう。
本業先の就業規則を確認する
会社員の場合は、会社の就業規則や副業規定を事前に確認しておきましょう。
就業規則で副業が禁止されているにもかかわらず、黙って副業をすると、所得から算出される住民税で副業をしていることが会社に知られてしまうことがあります。
その結果、また、規則違反として何らかのペナルティを課せられる可能性があります。
副業を容認している会社であっても、本業と関連性の高い副業は競合他社への情報提供などにつながるリスクがあるため避けましょう。
個人の問題だけでなく会社の信用問題にもなるため、配慮する必要があります。
本業を優先して作業をすすめる
会社員として勤める以上、まずは本業を優先しなければなりません。
副業が忙しくなって、つい長時間働いてしまい、体調などを崩してしまっては本末転倒です。
副業をすることで、本業の仕事の質が下がったと判断されるようなことがあってはいけません。
確定申告が必要になる場合がある
副業が軌道に乗り、年20万円以上の副業所得がある場合は、本業と副業の給与所得を合算して所得税を再計算する必要があるため確定申告が必要になります。
忠、年末調整の書類が提出できるのは1社のみとなります。
まとめ
- 副業とは収入を得るために本業とは別の仕事をすること
- 副収入とは、本業での収入以外のすべての収入のこと
- 副収入を得る方法は、クラウドソーシング・アフィリエイト・スキル販売・フードデリバリー・投資など
- 副業をする前に会社の就業規則を確認しよう
- 副業可能でも、信用、情報漏洩のリスクから同業他社での副業は避けよう
- 20万円を超える副業収入を得た場合、確定申告が必要
当記事では、副業と副収入の違い、副収入を得る方法、副収入を得る場合の注意点について解説してきました。
ご紹介した方法で副収入を得る方法もありますし、得意なことが副収入につながる場合もあります。
これから副業、副収入を考えているのであれば、当記事を参考に、自分のできそうなものから始めてみてはいかがでしょうか。
その際には会社の規則を確認することも忘れずにしましょう。