「保険代理店を副業で始めたいが、必要な資格や始め方を知りたい」
「保険代理店の副業には、どのようなメリットがあるのか知りたい」
このように考える人もいるでしょう。
保険代理店とは、保険会社と顧客との間に入り、保険の各種サービスを提供する仕事です。
簡単に言えば、保険会社から保険商品を仕入れて、顧客に販売する小売店のようなもので、一般的に難しいとされる保険商品の特徴を顧客に分かりやすく伝えます。
保険代理店が保険契約をもらえれば、顧客から支払われた保険金の一部が手数料として、保険会社から保険代理店に入ります。契約数に応じて、収入も増える仕組みです。
保険代理店の副業は、開業資金が他業種と比べて低くなることが多いため、ローリスクで始められることができるためおすすめです。
この記事では、保険代理店を副業で始めるメリット、保険代理店を副業で行う方法、必要な資格について解説します。
保険代理店について知ることにより、自分に合った副業であるか検討してみましょう!
保険代理店を副業で始めるメリット
保険代理店は、他業種と比べて開業資金が低いため、リスクが少なく副業におすすめです。
具体的なメリットについて4点解説します。
店舗不要などローリスクで始められる
保険代理店の副業は、自宅を事務所として利用し、オンラインで運営することが可能です。
そのため、店舗を持たなくても始めることができます。
また、小売店やスーパーなどの業種と違い、在庫を抱えることもありません。
そのため、少ないリスクで運営することが可能です。
高額な保証金や加盟金は必要ない
フランチャイズで店舗を運営しようと思うと、保証金や加盟金で数百万円かかる場合が多くあります。
保険代理店であれば、加盟金や保証金が必要のない場合が多いです。
たとえば、アフラックや楽天保険であれば、加盟金や保証金は要らず、登録料と資格受験料のみで始めることができます。
手数料を長期的に受け取れるケースもある
保険代理店によっては、手数料を長期的に受け取れるケースがあります。
保険契約が継続する限り、毎月手数料がもらえるので、仮に1件の契約を取れば、あとは何もしなくても安定した報酬を得ることができます。
空いた時間に副業として始めるには、ピッタリです。
また、新たな保険契約が増えるほど、手数料は積み上がっていきます。
収入をより多く増やしたい人にも嬉しい報酬体系と言えるでしょう。
他の副業・兼業ビジネスとの相乗効果も期待できる
副業で保険代理店を始める場合、本業の事業基盤を活かして保険商品を販売することができます。
たとえば、工務店やハウスメーカーに勤めている場合、家を購入した顧客に火災保険などの保険商品をおすすめすることが可能です。
また、結婚相談所に勤めている場合であれば、結婚時に保険の見直しを希望する顧客が多くなります。
また、自動車やペット保険など、幅広い分野で保険商品を販売することができます。
保険の契約を通じて顧客とのやり取りが増えれば、それだけ本業でのチャンスを広げることも可能です。
保険代理店を副業で行うには?
保険代理店を行うには、主に2つの方法があります。
代理店資格を取る方法と、保険代理店の非常勤か保険外交員として働く方法です。
ここでは、それぞれの具体的な働き方とメリット・デメリットについて解説します。
代理店資格を取る
代理店資格を取る場合、初期費用が高くないことや、代理店維持に必要なノルマが多くないことがメリットです。
副業として働く人は、代理店資格を取るほうがメリットが大きいでしょう。
具体的に始めるには、保険代理店を募集しているサイトに応募し、提携先の保険会社と「代理店業務委託契約」を結ぶことで始められます。
ただし、保険商品を販売するには、必要な資格を取る必要があります。
必要な資格は、扱う保険商品によって異なりますが、生命保険を扱うのであれば「生命保険募集人」の資格が必要です。
あらかじめ、応募した保険会社による登録前研修を受けてから試験を受ける必要があるため、まずは、保険会社に応募しましょう。
保険代理店の非常勤・保険外交員として働く
保険代理店の非常勤・保険外交員として店舗で働く方法もあります。
総合保険ショップで募集していることが多いため、個人で運営する場合に比べて、多くの保険商品を扱うことができます。
ただし、デメリットもあります。
保険契約を結んでも勤務先が一定の手数料を取ることになるので、報酬は少なくなることも考慮しておきましょう。
保険代理店の非常勤・保険外交員として働く場合は、働きたい保険ショップなどの求人に応募しましょう。
もし、保険代理店の非常勤・外交員として働く場合でも、資格がないのであれば先に資格を取得する必要があります。
副業で保険代理店を始める際に資格は必要?
副業で保険代理店を始める場合には、資格取得が必要です。
扱う保険商品によって必要な資格が異なります。
どの資格も試験の難易度は高くありませんが、保険会社による事前研修が必要な場合があります。
保険代理店の種類によって資格が異なる
保険には大きく分けて、生命保険と損害保険の2つがあります。
それぞれ必要な資格が異なるため、保険代理店をするならどのような保険を取り扱うか事前に決めておきましょう。
ここでは、生命保険と損害保険の資格についてそれぞれ解説します。
生命保険代理店で必要な資格
生命保険代理店を開業するのであれば、「生命保険募集人」の資格が必要です。
「生命保険募集人」は、一般社団法人生命保険協会が運営している資格です。
資格試験を受けるためには、保険会社による事前研修を受ける必要があります。研修は、8日間・32時間以上で30単位を取得します。
その後、試験を受けます。試験の合格率は毎回80%以上あり、難易度は低めです。
試験合格後は、登録後研修を受ける必要があります。
7日間・28時間以上で15単位が必要です。
登録後研修が無事終われば、保険会社と代理店委託契約を結び、運営することが可能となります。
もし、変額保険を扱うのであれば、別途資格取得が必要です。
変額保険とは、保障をつけるのと同時に、保険料を株式や債券で運用し、それにしたがって保険金や返戻金が変動するタイプの保険です。
2日間10時間以上の研修を受けると試験を受けられます。
合格率は70%程度です。
損害保険代理店で必要な資格
損害保険を販売するには、日本損害保険協会が実施する損保代理店試験に合格する必要があります。
試験は、基礎単位試験と商品単位試験に分かれており、基礎単位試験に合格できれば、代理店登録が可能になります。
資格の有効期間は5年間です。
継続するには、更新が必要となります。
商品単位試験は、自動車・火災・傷害疾病の分野に分かれており、当該の保険商品を販売するには、それぞれの試験に合格することが必要です。
ただし、難易度も高くないため、短時間の学習で十分合格可能です。
学習サイトやテキストを利用して合格を目指しましょう。
まとめ
- 保険代理店を副業で始めるメリットは、ローリスクで始められる、高額な保証金や加盟金が不要、手数料を長期的に受け取れるケースもある、他の副業・兼業ビジネスとの相乗効果も期待できる
- 保険代理店を副業で行うには、代理店資格を取る、保険代理店の非常勤保険外交員として働く
- 代理店資格で働くメリットは、初期費用が高くないこと、ノルマが多くないこと
- 保険代理店の非常勤・保険外交員として働くメリットは、多くの保険商品が扱えること
- 生命保険商品の取り扱いには「生命保険募集人」の資格が必要で、事前に保険会社で研修を受けてから試験を受ける必要がある。
- 損害保険商品の取り扱いには損保代理店試験に合格する必要があり、基礎単位試験をとると代理店登録が可能になる。
この記事では、保険代理店を副業で始めるメリット、保険代理店を副業で行う方法、必要な資格について解説しました。
ぜひ、自分に合った副業であるか検討してみましょう!