きのこは、ハウス栽培で育てるものと思われている人も多いですが、自宅で育てることも可能です。
そのため、少ない初期費用で育てることができます。
また、きのこは肥料の必要がないため、野菜や果物と比べて、育てる手間もそこまでかかりません。
菌床栽培という方法であれば、広い場所もいらず、数日で収穫することが可能です。
環境さえ整えることができれば、本業の合間に収穫することができます。
育てるのが苦でなければ、副業にピッタリと言えるでしょう。
この記事では、きのこ栽培で稼ぐ方法や稼げる金額、注意点などを解説します。
ぜひ、きのこ栽培の魅力を知って、副業の1つの選択肢として考えてみてください。
きのこ栽培とは
きのこは菌類の一種です。
野生のきのこは、きのこの胞子が倒木や落ち葉などの上に落ちて、条件が良ければ発芽します。
その後、胞子から菌糸(きんし)と呼ばれる糸状の菌が集まって、きのこになります。
きのこが育ちやすい温度は、18度〜25度です。
暑すぎる環境では育ちにくいため、自宅で育てる場合は、季節によってエアコンで部屋の温度を保つ必要があります。
主なきのこ栽培方法は2つです。
きのこが発生しやすい木に種菌を植え付ける「原木栽培」と、オガクズと糖やコーンなどを加えて作った塊に菌を植え付ける「菌床栽培」があります。
栽培されているきのこの種類は、シイタケやエノキタケ、ブナシメジ、エリンギ、マイタケ、ナメコ、マッシュルームなどが一般的です。
きのこ栽培副業の始め方
きのこは、一度発芽すると大きくなるスピードが早いため、成長がすぐにわかります。
そのため、きのこ栽培を楽しんでできる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、きのこ栽培の方法ときのこの販売方法を解説します。
栽培するきのこの種類を決める
栽培できるきのこは、スーパーで身近に手に入れることができるきのこがほとんどです。
松茸やトリュフといった高値で売れるキノコは、人工栽培が難しく、初心者には向いていません。
具体的には、しいたけやえのきたけ、ぶなしめじ、えりんぎ、なめこなどが一般的です。
これらのきのこであれば、比較的簡単にできるため、副業にも適しています。
きのこを栽培する
きのこ栽培には、ホダ木と呼ばれる木に種菌を植え付けて栽培する「原木栽培」と、オカクズに糖やコーンなどの栄養分を加えて作った塊に菌を繁殖させる「菌床栽培」があります。
原木栽培
原木栽培で作られたきのこは、質が良く、味や歯ごたえがいいと言われています。
しかし、原木栽培で作られた生のきのこは、収穫量が安定しにくいため、道の駅や高級スーパーでしか販売していない場合がほとんどです。
そのため、長期間保存可能な干ししいたけなどにして、販売しています。
また、原木を利用するため、重労働になりやすく、きのこが生えるまでに時間がかかります。
副業で原木栽培をするには、広い場所とある程度の時間が必要でしょう。
原木栽培のおおまかな手順は以下の通りです。
- ナラやクヌギの木を切り出した原木に穴をあけ、しいたけ菌を植え込みます。
- 植菌したら、1〜2ヶ月間はビニールで覆い、保湿・保温します。
- 原木に水を巻きます。菌が250日〜300日ほどでまんべんなく原木を食べ、きのこができる準備が整います。この状態をホダ木といいます。
- ホダ木を叩いて刺激を与えたあと、冷や水に沈めます。6〜12時間後に水から上げて2〜3日寝かせると、きのこの芽が出てきます。
- きのこの芽は、1週間ほどで収穫できる大きさになります。
- 収穫が終わると、ホダ木に散水と保湿をしながら、1ヶ月ほど寝かせます。こうして、次の発生に備えます。
1本の原木から、5年から7年ほどは収穫が可能です。
整った環境があり、長期間の収穫を期待する人に向いている栽培方法と言えます。
菌床栽培
菌床栽培で作られたきのこは、大量生産が可能なため価格が安いのが特徴です。
一般的なスーパーで売られている生のきのこは、ほとんどが菌床栽培で作られたものです。
原木栽培と比較して、場所もとらず、短時間でできるため、副業に向いている栽培方法となります。
菌床栽培のおおまかな手順は以下の通りです。
- オカクズに糖やコーンなどの栄養分を加えて作った栽培ブロックを用意します。
- 栽培ブロックに水を含ませます。
- 水に浸したら、18度〜25度以内のところに保存します。
- 1日1~2回ほど霧吹きで水を上げます。
- 5日ほど経つと芽が出てきます。発芽から一週間程度で収穫可能となります。
- 収穫が終わると、18度〜25度の場所で2週間ほど寝かせます。
- 2週間寝かせたら、12〜24時間ほど水に浸けます。こうして、次の発生に備えます。
栽培キットを使えば、2週間ほどで収穫できます。
1つのブロックから収穫できるのは、2回〜4回ほどで、回を追うごとに収穫量は減っていきます。
きのこを販売する
栽培は簡単な方法もあるきのこですが、販売方法で大きく利益が変わります。
きのこを販売する場合は、卸売・小売(スーパー・道の駅・コンビニなど)・ネット販売・無人販売・移動販売などが考えられます。
順番に解説していきます。
卸売
農業をしており、販売ルートが確立している人やきのこを大量に生産する人の場合には、卸売業者で販売するのがよいでしょう。
JAや市場などの卸売であれば、売値が安くなるものの、返品の心配がなく、大口ロットでの出荷が可能です。
小売
小売は、スーパーや道の駅、コンビニなどに交渉して販売させてもらう方法です。
卸売より高値で売れる傾向があります。
特に道の駅では高値が期待できるでしょう。
ただし、袋詰めやラベル貼りなどの手間がかかることに加えて、売れ残る可能性があります。
ネット販売
フリマアプリやECサイトを活用して販売する方法です。
値段を決められることや販売交渉などの手間が、そこまでかからないことが大きな特徴です。
ただし、初めての場合は集客が難しいこと、送料や手数料も考慮することが必要です。
無人販売
販売する場所がある人には、無人販売という方法もあります。
最初は、売り台やポップ、金庫などが必要ですが、それができれば、作物を並べるだけでできるため手間が少なくできます。
また、仲介手数料や送料などもかけずに販売することも魅力の1つです。
ただし、売上は天候や曜日に左右する点と盗難のリスクがある点は、デメリットとして押さえておきましょう。
移動販売
トラックを持っており、ある程度時間がある場合には移動販売という方法があります。
人がいる場所で出店できることに加えて、売値も自由に決めることができます。
送料や仲介手数料も必要ありません。
ただし、接客と移動に時間を取られる点が大きなデメリットになります。
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きのこ栽培で稼げる金額の相場
ここでは比較的手間のかからない菌床栽培をした場合を想定します。
ネットで購入できる菌床栽培キットは、1,700円ほどです。
菌床栽培キットで3回のきのこを収穫できるとして、上手に育てれば3kgほどのきのこが収穫可能でしょう。
仲介手数料のかからないフリマアプリで販売するとすると、しいたけ、ひらたけ、えりんぎなどを見ても1㎏1,500円ほどが相場です。
3kgであれば、4,500円になります。
ここから手数料10%を引き、送料450円が3回かかると仮定すると、稼げる金額の計算は以下の通りです。
売上4500円‐仕入れ金額1,700円‐手数料450円‐送料1350円=1,000円
したがって、1つの栽培キットで1,000円の利益を出すことが可能という計算になります。
なお、栽培方法や販売方法、きのこの出来栄え、販売時期の需要によって大きく変わる点に注意してください。
きのこ栽培を副業で始める際の注意点
きのこは温度と湿度の管理が重要です。
慣れないうちは、収穫量が安定しないことがあります。
また、きのこは、季節によって売上が大きく違います。
冬場は、鍋をする機会も増え、売れやすいのに対し、夏場は需要が少なくなります。
まずは、秋から冬にかけて栽培をスタートするのがおすすめです。
しかし、きのこ栽培は、初期費用もそこまでかからずにできる副業であるため、うまくいかなかったとしても、大きな損失はありません。
まずは栽培キットを購入してみて、きのこを育ててみるところから始めてみましょう。
まとめ
- きのこ栽培には「原木栽培」と「菌床栽培」があり、「菌床栽培」が副業にはおすすめ
- 菌床栽培であれば2週間ほどで収穫でき、再利用も可能
- 販売方法は「ネット販売」や「無人販売」などがある
- きのこ栽培で稼げる相場は、菌床キット1つで1,200円ほどである
- きのこ栽培を始める際の注意点は、「最初は収穫量が安定しない」「季節によって需要が大きく違う」
この記事では、きのこ栽培で稼ぐ方法や稼げる金額、注意点などを解説しました。
ぜひ、きのこ栽培を始めてみましょう。
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