個人事業主は労災保険に加入しよう!一人親方におすすめの労災保険5選

個人事業主は労災保険に加入しよう!一人親方におすすめの労災保険5選 コラム

業務中や通勤時に生じたケガや病気、障害や死亡に対して労働者本人やその遺族のために必要な保険給付をおこなう「労災保険」。

「個人事業主は労災保険に入れないのでは?」と思われがちですが、実は個人事業主でも特別加入団体に加入すれば、労災保険を利用できます

しかし、特別加入団体の種類は豊富で費用もそれぞれ異なるため、「どの保険が自分に適しているのかわからない」とお悩みの方もいるでしょう。

そこで今回は、個人事業主におすすめの労災保険を5つピックアップしてご紹介します。

あわせて、個人事業主が労災保険を選ぶときのポイントや注意点についても解説するので、労災保険に加入しようか検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

個人事業主におすすめの労災保険5選

まずは、個人事業主におすすめの労災保険を5つピックアップしてご紹介します。

各団体によって入会費や特徴、特典が異なるので、しっかりチェックしてから自分に適した団体を選びましょう。

一人親方団体労災センター共済会

一人親方団体労災センター共済会の特徴

  • 更新手数料が無料
  • 加入証明書即日発行
  • 組合費月々450円でどこよりも安い

一人親方団体労災センター共済会の大きな魅力は、月々わずか450円の組合費でありながら、追加費用や手数料が一切かかからないところです。

万が一、労災事故に見舞われた場合でも、労災請求書類の作成費用は無料で作成してもらえます。

年払いにすると組合費が割引されて、1年間3,600円のお得な組合費で加入できます。

一人親方団体労災センター共済会のWebページでは、お住いの地域や給付基礎日額、加入希望月、支払い方法を選択するだけで簡単に費用のシミュレーションが可能です。

加入金額が気になる方は、ぜひ一度チェックしてみましょう。

入会金 1,000円
組合費 450円/月(年払いの場合 3,600円/年)
支払い方法 銀行払い、コンビニ払い、クレジットカード
加入までの時間 最短翌日
団体加入割引 なし
公式サイト https://hitorioyakata.or.jp/

楽々親方

楽々親方の特徴

  • 最短1ヵ月~必要な期間だけ加入できる
  • 組合費月額450円~
  • 社労士事務所が運営しているので安心

楽々親方はSen社会保険労務士法人が運営する、厚生労働大臣の承認を受けた特別加入団体です。

万が一、事故に見舞われた場合でも書類作成を代行してもらえるので、書類作成が苦手な方でも安心です。

加入期間は最短1ヵ月~必要な期間だけ加入できます。

申し込みはインターネットから最短5分で完了。

平日13時までに支払いを完了すれば、労働保険番号を当日発行してもらえます。

入会金 無料
組合費 年度末まで加入の場合
加入月数×450円、手数料0円
加入月数選択の場合
加入月数×500円+手数料6,000円
支払い方法 銀行払い、コンビニ払い、クレジットカード
加入までの時間 最短翌日
団体加入割引 なし
公式サイト https://rakuraku-oyakata.net/

一人親方あんしん労災

一人親方あんしん労災の特徴

  • 最短翌日のスピード加入
  • 手続きや更新にかかる手数料が無料
  • 専任担当者つきで安心のサポート体制

一人親方あんしん労災は、保険の加入から労災事故発生時の各種手続きまで、専任担当者がついてサポートしてくれます。

専任担当者が一貫して対応してくれるため、窓口が変わるたびに同じ説明が必要になるなどの二度手間はありません。

パソコンからはもちろん、タブレットやスマートフォンからも申し込みできるので、休憩中や外出中でも空き時間を利用していつでも手軽に申し込みできます。

最短翌日に加入手続きが完了するため、「急に明日から現場での仕事になった」という場合でも間に合います。

入会金 3,000円
組合費 12,000円/年
支払い方法 銀行振込、クレジットカード
加入までの時間 最短翌日
団体加入割引 長期プラン加入で入会金無料
公式サイト https://zenken-ukeoi.or.jp/rousai/

一人親方団体労災センター

一人親方労災センターの特徴

  • 加入可能地域は全国規模
  • 労災申請書類の追加費用無し
  • 社会保険労務士のサポートつき

一人親方労災センターは日本全国各地に支部を設置し、全国の労災保険特別加入に対応しています。

労災の加入費用は、入会金1,000円と月々わずか500円の組合費、給付基礎日額に応じた保険料のみ

万が一、勤務中に事故にあった場合でも、申請にかかる手続き費用やその他の手数料はかかりません。

また、5名以上での団体申し込みの場合は、入会費が無料になるのもうれしいポイント。

初期費用が抑えられて、通常よりも安い費用で加入できます。

入会金 1,000円
組合費 500円/月
支払い方法 銀行振込、クレジットカード、口座振替
加入までの時間 最短翌日
団体加入割引 5名以上の申し込みで入会金無料
公式サイト https://www.rousai.org/

一人親方労災保険RJC

一人親方労災保険RJCの特徴

  • 労災保険番号、会員カード即日発行
  • 入会費、各種手続き費用無料
  • 社会保険労務士のサポートつき

一人親方労災保険RJCは、入会費や各種手続き費用が無料で、年払い10,100円で加入できます。

また、クレジットカード払いであれば、保険料と会費を月々4,980円の分割払いにすることも可能です。

インターネットから手軽に申し込みできるのはもちろん、加入手続き後は労災保険番号と会員カードを当日発行してもらえます。

また、万が一の労災事故の対応も、プロの社会保険労務士が状況確認から書類作成までサポートしてくれるので安心です。

入会金 0円
組合費 10,100円/年
支払い方法 銀行振込、クレジットカード
加入までの時間 加入者証即日発行
団体加入割引 紹介加入クーポンで1,000円割引
公式サイト https://www.xn--4gqprf2ac7ft97aryo6r5b3ov.tokyo/?pos=kanyu_buttons_pc

個人事業主が労災保険を選ぶ際のポイント

個人事業主の労災保険の特別加入は基本的に、どの団体から加入しても労災保険料や補償内容は同じです。

しかし、団体ごとに入会金や組合費、特典などが異なるため、どの団体に加入すればいいか迷ってしまうという方が多いでしょう。

ここからは、特別加入団体の選び方のポイントについて解説していきます。

団体ごとに入会費や組合費、支払い方法が異なるため、特徴をよく理解してから加入を検討してください。

入会費・組合費

労災保険の特別加入団体を選ぶときにまず注目したいポイントは、「入会費と組合費の金額」です。

労災保険料や補償内容は法律で定められているため、どこで加入しても同じですが、入会費や組合費、その他の諸費用は各団体によって大きく異なります。

団体によっては、入会費が無料になったり、数人以上で加入すると組合費用が割引になったりする団体もあるので「できるだけ初期費用を抑えて加入したい」という方にとっては、大きなメリットです。

ただし、別途更新費用がかかってしまい、割高なケースもあるので注意が必要。

自分がどれぐらいの期間加入したいのかや、別途諸費用が必要になるのかという点も考慮して加入しましょう。

支払い方法の種類

労災保険の特別加入団体を選ぶときには「支払い方法の種類」にも注目しましょう。

支払い方法の種類は各団体によって異なりますが、主な支払い方法は以下の4つです。

  • 銀行振込み
  • 口座振替
  • クレジットカード払い
  • コンビニ払い

支払い回数も団体によって異なり、年払いの他に分割払いが選べる団体もあります。

ただし、月払いはクレジットカード払いしか対応していないケースもあるので注意が必要です。

まずは、自分に適した支払い方法が利用できるかどうかをチェックしてみましょう。

給付基礎日額の種類

労災保険の特別加入団体を選ぶときには、「希望の給付基礎日額が選択できるか」にも注目してください。

給付基礎日額の種類は基本的に、3,500円~25,000円までの全部で16段階まであります。

しかし、団体によって選択できる給付基礎日額の種類は異なり、4段階しか選択できないところや16段階すべて選択できる団体など、さまざまです。

給付基礎日額は自分で好きな金額を設定できますが、給付基礎日額の金額が高くなるほど、保険料も比例して高くなってしまいます。

保険料と補償内容をじっくり比較しながら、自分に合った給付基礎付日額を選択してください。

加入までの時間

労災保険の特別加入団体を選ぶときに注目したい4つ目のポイントは、「申し込みから加入までにかかる時間」です。

最短翌日に加入できる団体がほとんどですが、なかには即日で加入者証を発行してもらえる団体もあります。

「今日、急に現場に入らないといけない」という状況のときも、加入後すぐに手続きが完了する団体であれば安心です。

ただし、即日や翌日のスピード対応の場合、別途費用が必要になるケースもあるので注意しましょう。

専門家の有無

労災保険の特別加入団体を選ぶときに注目したい5つ目のポイントは、「労災保険の知識をもった専門家に対応してもらえるか」という点です。

団体によっては専門知識をもった社会保険労務士が、労災事故発生時の状況確認から書類作成まで、すべて対応してくれる団体もあります。

書類作成が苦手だと手続きに手間や時間がかかってしまうので、専門家がいる団体やきちんとサポートしてくれる団体を選ぶのがおすすめです。

入会特典

労災保険の特別加入団体を選ぶときには「入会特典やサービス」にも注目しましょう。

すべての団体に入会特典がついているわけではありませんが、入会すると飲食店での割引が適用されたり、宿泊施設が割引価格になったりする団体もあります。

個人事業主として働いていると、会社員のように福利厚生を受ける機会はないので、労災保険にプラスしてさまざまな優待や特典がついている団体は魅力的です。

入会特典の有無や特典内容は団体ごとに異なるので、気になる団体のホームページからチェックしてみましょう。

割引制度

労災保険の特別加入団体を選ぶときには「割引制度」にも注目してみましょう。

団体によっては、年払いにすると組合費が安くなったり、数人で加入すると入会費が無料になったりする割引制度を設けています。

例えば、複数の個人事業主が同じ仕事を請け負うときには、複数人で加入すると割引価格になる団体を選べば、初期費用をぐっと抑えられます。

また、時期によって入会キャンペーンをおこなっている団体もあるので、各団体のホームページからこまめにチェックしておくといいでしょう。

個人事業主が労災保険を選ぶ前に確認すべき注意点

特別加入団体を選ぶときには、料金や特典、加入条件以外にも注意しなければならない点がいくつかあります。

個人事業主が労災保険に加入する前に確認すべき注意点3つについて、それぞれくわしく解説します。

団体の対応地域

労災保険の特別加入団体を選ぶときには、自分の住んでいる地域が加入団体の対応地域になっているかどうかをチェックしておきましょう。

そもそも加入したいと考えている団体が、自分の住んでいる地域に対応していない場合は、労災保険に加入できません。

団体のなかには全国各地に支部があり、日本全国どこからでも加入できる団体もありますが、対応地域が所在地によって決まっていることも少なくありません。

「せっかくお気に入りの団体を見つけたのに、加入できなかった」という状況にならないよう、各団体のホームページから対応地域を事前にチェックしておきましょう。

政治活動の有無

労災保険の特別加入団体のなかには、政治活動をしている団体もあり、選挙活動への参加や政治団体の加入を進められるケースもあります。

また、宗教団体とつながりのある団体の場合、集会への参加や寄付金をお願いされることもあるため注意が必要です。

費用の安さや特典に注目するのも大切ですが、政治団体や宗教団体と関わりのある団体でないかどうかも確認してから、加入を検討しましょう。

特定の業者とつながり

労災保険に加入する際は、特定の業者とのつながりにも注意が必要です。

例えば、元請け会社におすすめされた労災保険に加入しているけど、別のライバル会社の現場で労災事故にあった場合、元請け会社に気を使ってしまい、申請を控えてしまうケースもあります。

また、元請け会社に紹介された労災保険に入っていると、別のライバル会社の仕事を請け負うときに、現在加入している労災保険を報告しづらい場面がでてくる可能性もあるので、注意してください。

まとめ

  • 特別加入の労災保険料や補償内容は、どの団体から加入しても同じ
  • 組合費や入会費、その他の諸経費や特典は各団体によって異なる
  • 労災保険の初期費用を抑えたいなら、特典や割引制度にも注目
  • 加入する際は、政治団体や宗教団体との関わりがないかの確認が必要

建設現場で危険をともなう仕事を請け負う個人事業主や後ろ盾のない個人事業主にとって、万が一の備えをしておくことはとても重要です。

民間保険に入る選択肢もありますが、保証額や期間には限界があり、国が定めた労災保険の代わりになるものではありません。

そのため、個人事業主が労災保険に入るなら、民間の保険に比べて保険料が低くて保証が手厚い公的な労災保険に加入するのがおすすめです。

入会費や組合費などの費用はもちろん、きちんと対応してもらえる専門家がいるかどうかや、特定の団体との関わりがないかもチェックしながら、自分に合った加入団体を選択しましょう。

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