お金を支払って退職代行サービスを利用するのであれば、失敗したくないと思うのは当然です。
退職代行業者のなかには「退職率100％」と公式サイトに記載しているところもありますが、うのみにして大丈夫なのでしょうか。
今回は退職代行サービスを利用した際に、起こりうる失敗例を紹介します。
あらかじめ失敗例を頭に入れておくと、退職代行業者を選ぶときの参考になります。
退職代行サービスで失敗したと感じるケース
退職代行サービスで失敗したと感じるのは、どのようなときなのでしょうか。
利用する退職代行業者によって失敗例は異なります。
以下で具体例を紹介します。
退職できない？
退職代行サービスを利用して退職できないことは、ほぼありません。
ある退職代行業者の公式Webサイトの「よくあるご質問」で「本当に退職できますか？」の質問に対する回答を見てみましょう。
| 可能です。
今まで数々の相談に対応しましたが、退職できなかったのは一件もありません。 |
労働者はいつでも退職する自由があり、雇用期間が決められていなければ、2週間前に会社に意志を伝えれば退職可能です。
想像以上に費用がかかった
退職代行サービスを利用した人のなかで他社と比較して割高だと感じる人がいます。
退職代行サービスの利用料金は2万～5万円程度と業者によって異なります。
追加料金が必要なところもあれば、最初に払う料金のみの業者もいるのが特徴です。
料金が安いからと決めてしまうのは悪徳業者の可能性があるため、おすすめできません。
退職代行業者を選ぶときは料金やサービス内容、口コミなどを参考に、トータルでみて判断しましょう。
未払い給料や有給消化の交渉ができなかった
弁護士が在籍する退職代行サービスは、未払い給料の交渉や請求が可能です。
民間企業が運営する退職代行サービスができるのは、退職の意思を伝えるだけで、交渉をおこなうのは違法にあたります。
有給も未払い給料と同じで、会社側にその旨を伝えるだけですべて消化できる保証はありません。
退職後に必要な書類が受け取れなかった
退職代行サービスを利用して会社側が退職を認めても、離職票など退職に必要な書類を送ってもらえないケースがあります。
書類がないと失業手当を受け取れません。
退職代行サービスには、退職後の書類送付をサポートする業者も多くあります。
無料相談の際に具体的に何のサポートが受けられるかを確認しておきましょう。
会社から直接連絡がきた
退職代行サービスを利用したのに、会社側から直接連絡がくる人もいます。
会社側が直接連絡してくるのは、引き継ぎや備品返却の確認、必要書類の受け渡しなどについて話し合いたいからです。
退職前に会社の備品を持ったままになっていないか、引き継ぎ資料を準備しているかなどを確認しておきましょう。
業者の態度が気に入らなかった
退職代行サービス利用の失敗のひとつが、業者の対応や態度が悪いことです。
「特に電話やメールの対応が冷淡だった」という感想があります。
比較的新しいビジネスのため、悪質な業者がいる可能性があります。
業者の対応が遅かった
即日対応を希望したのに、対応が遅かったケースもあります。
依頼日に退職の意思を伝えてもらえば、その日から会社に行かなくていいと思っても、実際にはスムーズに辞められないこともあります。
即日対応の退職代行業者もありますが、会社側の対応次第ですぐに辞められないケースもあると心得ておく必要があります。
自分で退職を伝えなかった罪悪感を感じた
お世話になった会社に直接退職の意思を伝えず、不義理だったと罪悪感を感じる人もいます。
退職代行サービスを利用するのは、我慢できないくらい仕事がきつかったり、人間関係で追い込まれていたりした理由が挙げられます。
申し訳ない気持ちがあっても、退職の意思が強いならきっぱりと迷いを断ちましょう。
退職代行サービスで失敗した人の口コミ
退職代行サービスで失敗した人の口コミをピックアップしました。
退職代行の中にはトラブル・失敗するものもあるから、弁護士or労働組合が対応してるものがいいよ
有休とか請求できるこないだ、安いかつ おすすめな退職代行をブログにまとめたから、しばらく固定ツイートにしておくよ
新卒で仕事辞めたい・会社行きたくない…時ってストレス半端ないよね
— ちーず (@kasukaka8nnt8) August 3, 2023
退職代行使っても辞められないとか失敗するケースあるみたいだけどそれは弁護士とか労働組合などの法律専門のとこに依頼してるってケース
退職代行って素人業者がすると違法なのでちゃんと確実に円満にすぐ辞めたいなら自分も使って辞めれたﾌﾟﾛﾌの業者おすすめです
— アンジ (@Angiie4563) August 3, 2023
会社辞めるのに退職代行使った
1個目が失敗して固ツイに名前乗せてるとこに乗り換えて代行してもらったけどここは良かったです
失敗なく会社と関わり無くすぐ辞めたいならおすすめする— さつま餅 (@omochisatuma) August 3, 2023
弁護士や労働組合が運営する退職代行サービスの利用をすすめる声が多くありました。
なかには公式Webサイトの情報をうのみにして利用する人もいますが、実際は対応してくれないケースもあります。
退職代行サービスで失敗しない業者選びのポイント
退職代行サービスで失敗しない業者選びのポイントを紹介します。
公式Webサイトを見て「必ず退職できるの？」「怪しい業者じゃないの？」と感じる人もいるでしょう。
退職代行サービスで失敗したくないのであれば、業者を見極めることが大切です。
運営会社の情報が明記されている
良質な退職代行業者を選ぶポイントは、公式Webサイトをくまなくチェックすることです。
特に運営会社の情報が詳細に明記されているかを確認しましょう。
会社概要欄で所在地や電話番号、代表者名をチェックしたり、マップ検索でオフィスの外観を確認したりしておくと安心です。
口コミ評価が高い
退職代行業者を選ぶポイントのひとつが、口コミ評価です。
実際に利用した人の声で対応がわかります。
口コミ評価で注目したいポイントのひとつが料金です。
退職代行サービスの料金の相場よりあまりにも安い業者は、悪徳業者の可能性があります。
顧問弁護士がいる
弁護士が在籍する退職代行サービスは、未払い給料の交渉や請求が可能です。
なかには顧問弁護士が監修し、退職代行業者が運営しているところもあります。
弁護士が直接代行するわけではありませんが、運用を指導したり監視したりするスタイルです。
弁護士が監修しているため、会社側の態度が柔軟になりやすい可能性が高いです。
即日退職が可能
一刻も早く退職したい人は、即日退職が可能な退職代行業者を選びましょう。
自分で会社側に退職の意思を伝えても即日は受け入れてもらえないため、会社に早く見切りをつけたい人は、対応がスピーディーな退職代行業者を選ぶことをおすすめします。
アフターフォローが整っている
退職代行業者によっては退職完了後もアフターフォローをおこなうところがあります。
次のステップのサポートを受ければ、よりスムーズに転職できます。
なるべく早く次の仕事をみつけたい人は、アフタフォローをおこなう退職代行業者を選びましょう。
退職代行で失敗したくない人におすすめの業者5選
退職代行で失敗したくない人におすすめの業者を厳選して5つ紹介します。
退職代行Jobs
退職代行Jobsは、顧問弁護士が監修する退職代行業者です。
24時間対応可能で料金は27,000円ですが、労働組合費2,000円が別途必要です。
審査が必要ですが、現金後払いができます。
追加料金は一切不要で、退職完了まで無制限でサポートするのが特徴です。
退職まで不安を感じずに進めていけます。
顧問弁護士が適正適法に業務をおこなうよう指導しているため、非弁行為の心配はありません。
弁護士法人みやび
弁護士法人みやびは法律事務所が手がける退職代行サービスです。
未払いの残業代や退職金の請求、有給消化などに対応できます。
弁護士が会社側に連絡する日以降、出勤する必要はありません。
会社側と依頼者が直接やりとりしなくても大丈夫です。
パワハラやセクハラが原因であれば、損害賠償請求も交渉できます。
退職代行ガーディアン
退職代行ガーディアンは、合同労働組合が運営する退職代行サービスです。
一般企業とは異なり、代理や交渉をおこなえると法律で定められています。
公式Webサイトに記載の通り、退職できなかったケースは過去に一度もありません。
退職届の提出と貸与品の返却は郵送可能です。
料金は一律で追加料金も一切ありません。
退職代行ニコイチ
退職代行ニコイチは実績が18年と、長く続く退職代行サービスです。
退職代行は2023年8月9日時点でこれまですべて成功していて、累計44,907人の実績があります。
弁護士監修で、正社員もアルバイトも料金は一律27,000円です。
2ヵ月間のアフターフォローが付いているのも魅力です。
退職代行SARABA
退職代行SARABAは株式会社スムリエが運営する退職代行サービスです。
追加料金なしで24,000円のパッケージサービスの内容は、相談回数無制限・電話回数無制限・24時間対応・即日退職可能・全額返金保証です。
行政書士が監修した退職届のプレゼントや成功率98％の有給消化サポートが、期間限定特典として提供されています。
まとめ
- 退職代行サービスで失敗したと感じるケースは、想像以上に費用がかかった、会社側から直接連絡がきたなど
- 退職代行サービスで失敗しない業者選びのポイントは、運営会社の情報が明記されている、口コミ評価が高いなど
- 退職代行で失敗したくない人におすすめの業者は、「退職代行Jobs」「弁護士法人みやび」「退職代行ガーディアン」「退職代行ニコイチ」「退職代行SARABA」
近年、退職代行サービスは利用者が増加し注目を集めています。
その中で悪徳業者が増えてトラブルが増加しているようです。
業者を選ぶときは、失敗しないよう見極めるポイントを抑えておきましょう。
