退職代行を使うと後悔する?実際に利用した人の口コミや失敗しない対処法

退職代行を使うと後悔する?実際に利用した人の口コミや失敗しない対処法 コラム

退職代行サービスは会社へ行かずに退職できるため、「上司からのパワハラが怖い」「辞めたいのに辞めさせてもらえない」など、会社への不満がある人の退職手段として利用されています。

しかし、退職代行は数多くの成功例がある一方で、「やめておけばよかった」と後悔する声も少なくありません。

本記事では、実際に退職代行を利用した人々の口コミや体験談を通じて、良かった面と悪かった面の両方について説明します。

さらに、失敗例を交えながら、失敗しないための対処法や注意点についても解説します。

退職代行を考えている人や迷っている人は、後悔なく新たなスタートができるように、ぜひ参考にしてください。

退職代行を使って後悔する4つのケース

退職代行サービスを利用する際、スムーズな退職手続きを期待する一方、なかには予想していなかったことが起こり後悔するケースがあります。

後悔するケースは、主に下記の4つが挙げられます。

4つのケースを通じて、退職代行利用に際して注意すべきポイントや回避策について説明します。

想像以上に費用がかかった

「どのような方法を使ってでも退職したい!」と思っている人にとっては、即日退職できる退職代行の利用は魅力的でしょう。

しかし、退職代行の利用代金は少なくても数万円かかります。

なかには、オプションで追加料金が発生する場合もあります。

転職先がすでに決まっていたり、事前にお金を貯めていたりなど、退職後の生活への金銭的な余裕があればよいですが、そうでなければこの金額は負担になるかもしれません。

退職は、本来ならお金をかけずにできることです。

退職をするのに数万円を支払うのが妥当なのか、契約前にしっかり検討しましょう。

退職後に罪悪感が残った

退職代行を利用するメリットの1つは、会社に出勤せず退職ができることです。

ただし、この方法を選ぶと、お世話になった人への挨拶や次の担当者への引き継ぎができないため、罪悪感が残る可能性があります。

もし罪悪感で退職代行の利用に気が引ける場合は、お世話になった人には事前に理由を説明し挨拶を済ませておくことや、あらかじめ次の担当者に向けて引き継ぎの資料を作成しておくことも1つの方法です。

これらが難しい場合は、本当に自分で退職を伝えられないかをもう一度検討し、退職代行は最終手段として考えたほうがいいかもしれません。

退職代行のリスクを把握していなかった

自分の代わりに会社と退職のやり取りをしてくれるため、退職代行を利用すると便利ですが、リスクを把握していなかったため、後悔してしまうことがあります。

退職代行を使用する際のリスクには、以下のことが挙げられます。

  • 悪徳業者に当たる
  • 交渉できず退職に失敗する
  • 会社から訴えられる

退職代行業者のなかには、料金を支払ったにも関わらず連絡が取れなくなるなどの不正な行為をおこなう業者もいます。

信頼性を確認せずに契約すると、実はその業者が悪徳業者だった場合もあります。

また、交渉力がない業者だと、思うように退職ができず失敗するケースもありますし、勤めている会社がブラック企業の場合「会社が損害を受けた」と損害賠償請求をされることも考えられます。

退職代行を利用する際には、事前にリスクを理解し、実績豊富な退職業者を選択したり、契約前にトラブル時の対応について確認したりすると、リスクを回避できるでしょう。

退職後のトラブルに対応してもらえなかった

退職代行を利用した退職は違法ではないため、使用してもまったく問題はありません。

しかし、退職代行を利用したことで会社との間にトラブルが起こる可能性もあります。

退職代行の運営会社には、大きく分けて民間・労働組合・弁護士の3種類がありますが、損害賠償に対応できるのは弁護士が運営する退職代行業者のみです。

また、業者によっては、代行サービスに関して生じた損害やトラブルについて一切の責任を負わないと利用規約に明記している場合もあります。

退職代行業者と契約する前に、トラブルが起こった場合にどこまで対応してくれるのかを事前に確認しておきましょう。

会社とのトラブルを避けたい場合は、弁護士が運営している退職代行業者を選ぶことをおすすめします。

退職代行を使うと後悔するって本当?実際に利用した人の口コミ

退職代行の口コミをインターネットで検索すると、2chやYahoo!知恵袋、X(旧Twitter)など、さまざまなサイトで数多くの体験談が見つかります。

実際に退職代行を利用して退職すると、後悔するのでしょうか?

この記事では、X(旧Twitter)に書き込まれた口コミの中から、退職代行を利用して後悔した人と良かった人、それぞれの体験談を紹介します。

後悔している人の口コミ

まずは、退職代行を利用して後悔した人の口コミです。

 

この人は、1回目の退職代行業者と連絡が取れなくなり、大変な思いをしたようです。

選ぶ業者を間違ってしまうと、退職ができないうえに出社しないといけなくなり、職場でかなり辛い思いをしてしまうでしょう。

運営元を確認するのも、信頼できる業者を見つけるために必要です。

こちらは業者自体に問題はありませんが、退職代行を利用後に会社から家族へ連絡があったケースです。

家族への連絡をしないで欲しいと伝えても、会社によっては連絡する場合があるので、家族にバレたくない方は注意が必要です。

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退職代行とのスムーズな連携が取れず、不安や疑念が残る場合もあるようです。

担当したスタッフによるかもしれませんが、このようなスタッフに当たる確率を下げるためにも、事前に利用者の評判を調べておきましょう。

利用して良かった人の口コミ

次に、退職代行を利用して良かったと感じた人の口コミです。

モラハラに悩んで、退職代行を使った人の口コミです。

何度もモラハラを受け、直接退職を切り出すのが怖い場合は、無理せず退職代行を利用しましょう。

多くの退職代行は無料で相談に乗ってくれます

心身ともに壊れてしまう前に、まずは相談してみましょう。

こちらは、金額も納得したうえで運営元がしっかりしている業者を選び、トラブルなく退職できたようです。

退職代行で失敗するのは怖いですが、しっかり情報を調べることで、安心して利用できる退職代行を見つけることは可能です。

退職代行を利用するのは周りに「頭おかしい」「非常識」と思われると考えるかもしれませんが、精神的に辛い思いを抱えていたら、自分を守るために逃げることも大切です。

弁護士がいる退職代行業者だと、万が一トラブルになった場合にも法律に従い対処できるので、安心して任せられるでしょう。

退職代行を使って後悔しないための5つのポイント

「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないために、退職代行利用で押さえておくべきポイントを5つ紹介します。

1つずつ見ていきましょう。

自分にとって退職代行が必要かを考える

本当に退職代行を利用した退職がいいのか、再度考えてみましょう。

退職代行を利用すると、最短で依頼した当日から出勤しなくて済むので、もう出勤したくない人にとってはとても便利なサービスです。

しかし、利用するには数万円の費用がかかるうえ、お世話になった人に挨拶もできずに退職するため、モヤモヤが残る場合もあります。

自分から退職を伝えることができれば、これらの心配はありません。

本当に退職代行を使うべきなのか、もう一度考えることで、思い残すことなく退職に進めるでしょう。

サービス内容を事前に確認する

退職代行業者がどこまで依頼者に代わって手続きをしてくれるのか、サービス内容を事前に確認しておくことも大切です。

自分のやるべきことが多ければ、業者を利用する意味がありません。

契約時に業者から「代行してくれること」と「できないこと」について説明があるので、その内容についてしっかり把握しておきましょう。

スタッフの対応が良くても「思ったよりも代行してくれない」と感じたら、他の業者を探した方がいいかもしれません。

料金が安すぎる業者を利用しない

料金だけを見てサービスを選んではいけません。

あまりに料金が安すぎると、あとで追加料金を請求されたり、対応が不十分な業者に当たってしまい退職が難しくなったりするかもしれません。

ひどい場合には、悪徳業者にお金だけ支払い、音信不通になる可能性も考えられます。

退職代行業者の一般的な料金は、民間企業が1〜5万円、労働組合が2〜3万円、弁護士が5〜10万円ほどです。

参考:労働問題弁護士ナビ|退職代行サービスの依頼金額はいくら?料金相場や費用による違いを解説

利用したい業者の料金が相場より安すぎる場合は、追加料金が発生しないか、利用者の評判はどうなのかを細かく確認しましょう。

実績や口コミが少ない業者を選ばない

「実績や口コミが少ない=悪い業者」ではありませんが、やはり判断材料が少ないとその業者がいいのかわかりません。

スムーズに退職するには、実績や良い口コミが多い業者を選んだ方が安心でしょう。

特に自分が働いている業種での取り扱いが多い業者だと、イレギュラーが発生しても対処方法を把握しているので、問題なく対応してくれるでしょう 。

退職時に交渉可能な業者を利用する

有給消化や退職時期の調整などが必要な場合、会社との交渉が欠かせません。

しかし、交渉が可能なのは、労働組合か弁護士が運営する退職代行業者に限られます。

資格のない民間業者ができるのは「退職の意思を伝える」だけであり、交渉を試みるのは非弁行為にあたり違法です。

それにも関わらず、なかには「有給消化や退職時期の調整ができる」と謳ってくる業者も存在します。

その場合、退職できないどころかトラブルに発展するケースもあるので、退職の条件に関する希望がある場合は、会社と交渉できる労働組合か弁護士が運営する業者を選びましょう。

まとめ

  • 退職代行の運営元には、大きく分けて民間企業・労働組合・弁護士の3種類があり、それぞれで対応できる内容に違いがある。
  • 退職代行利用のデメリットを避けたければ、本当に自分で退職を伝えられないか再度検討してみる。
  • 退職代行を利用するときに起こりうるリスクについても、把握しておく。
  • 利用する退職代行がどこまでサポートしてくれるのかを、事前に確認しておく。
  • 良い業者を利用するためには、実績や口コミ件数が多い業者を選ぶ。

退職代行を使って失敗しないための方法について解説しました。

実績や口コミ、サポート内容をしっかり確認し比較すれば、退職代行で後悔する確率は大幅に減少するでしょう。

それでも「失敗しないか心配」と思う場合は、もう一度自分で退職を伝えられないかを考えた方がいいかもしれません。

退職代行を決める際は、成功事例だけを見るのではなく、失敗談も参考にし、慎重に選択しましょう。

退職代行利用のよくある質問

退職代行について、よくある質問をまとめました。

退職代行がダメな理由は何?

退職代行を利用しても問題はありません。

退職代行を利用した退職で「恨まれるのではないか」「損害賠償請求につながるかも」と心配する人もいますが、退職代行は違法ではないので、安心して利用してください。

ただし、運営元によってできることが違います。

労働組合や弁護士運営の退職代行だと、有給消化や未払賃金などの交渉が可能ですが、民間企業が交渉をおこなうと「非弁行為」に該当し違法です。

もし、交渉してもらいたいことがある場合は、労働組合や弁護士運営の退職代行を選びましょう。

退職代行で辞めるとどうなる?

退職代行を利用して退職の意思を伝えると、最短で依頼した当日から出勤が不要になります。

有給消化もあるため、依頼当日が退職日にはならないこともありますが、会社へ行く必要はないので、出勤が辛かった人は精神的に楽になれるでしょう。

会社とのやりとりも業者がおこなうので、任せておけば大丈夫です。

退職届などの必要書類や貸与物の返却は、郵送で問題ありません。

退職代行を使うと転職先にバレる?

基本的に退職代行を利用しても、転職先にバレることはありません。

個人のプライバシーがあるため、退職代行業者も会社も「退職代行を利用して辞めた」と公開はしないでしょう。

ただし、横のつながりが強い業界などでは、人づてに話が広がる可能性もあります。

もし転職先に退職代行を利用しての退職がバレたくなければ、別の業界に転職するのも1つの方法です。

退職代行はどのような人が使う?

主に退職代行を利用するのは以下の人です。

  • 職場に馴染めなかった人
  • 自分で退職を切り出せない人
  • 上司のハラスメントに悩んでいる人
  • 辞めさせてもらえない人
  • とにかく即日退社したい人

もし、どれか1つでも当てはまる人は退職代行の利用を考えてもいいでしょう。

職場環境などで悩み、辛い思いをしている場合は、体調を崩してしまう前に、まずは無料相談を受けることをおすすめします。

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