「仕事中にイライラして態度に出てしまう」「イライラが抑えられない……」
毎日仕事をするなかで、このような悩みを抱えていませんか?
X(旧Twitter)やヤフー知恵袋、その他のSNSでも仕事でのイライラに関する悩みは数多く見られます。
イライラするとどうしても仕事や私生活にも影響が出てしまうので、どうにかこの気持ちを解消したいと思っている人も多いでしょう。
しかし、イライラを無理に押さえ込んでしまうと逆効果です。
イライラする原因を知り、原因に合った対処法を実践していくことが解決につながります。
本記事では、イライラの主な原因や対処法を解説します。
また、仕事をイライラしたまま続けた場合のリスクについてもお伝えするので、仕事でイライラを感じている人は、ぜひ最後までご覧ください。
仕事中にイライラしてしまう5つの原因
仕事でのイライラする原因は、職場環境やシチュエーションによってさまざまですが、主に下記の5つが挙げられます。
これらの要因を一つ一つ確認し、自分がどのような理由でイライラしてしまっているのかを考えてみましょう。
人間関係でストレスを感じている
仕事でイライラする代表的な原因の一つは、職場での人間関係です。
話を聞いてくれない上司、コミュニケーションが取りにくい同僚、同じことを何度も聞いてきて覚えようとしない部下など、合わない人が職場にいるとストレスを感じやすくなります。
ほとんどの人が社内で多くの時間を過ごすため、職場での人間関係が気持ちに与える影響は大きいです。
そのため、一緒に働く人との関係に問題があると、イライラしがちになるでしょう。
職場環境が整備されていない
散らかっていて作業スペースが狭い場合や、周りがうるさくて集中できない場合、インターネットの環境が悪くパソコンがサクサク動かない場合など、職場環境が整備されていないと、仕事に集中できず、イライラにつながります。
特に、締め切り間近で時間に追われている状態のときは、このような職場環境のせいでなかなか仕事がスムーズに進まず、イライラが募ってしまうでしょう。
ミスやトラブルが重なった
ミスやトラブルが起こらないのが理想ですが、仕事をしているとそれらは避けられません。
簡単に解決できる問題ならいいですが、なかなか解決しないと焦ってしまい、イライラしてしまうでしょう。
また、「なんでこんなミスしちゃったんだろう」「あのときこうしていれば……」と後悔ばかりしてしまうと、自己肯定感も下がってしまいます。
この状態では、ミスやトラブルで頭がいっぱいになり、集中力が低下し、他のミスを引き起こしてしまう可能性があります。
仕事量が多すぎる
やるべき仕事が多すぎて、自分の許容範囲を超えてしまった場合もイライラしがちになります。
なぜなら、何から手を付けていいのかわからなかったり、いつ仕事が終わるか見当もつかず、気持ちに余裕がなくなったりするからです。
また、いくつもの仕事を同時にこなすにはかなりの集中力が必要なため、長時間の作業で体力的な疲れが蓄積されると、イライラが態度に出てしまうかもしれません。
体調不良
風邪気味や寝不足などで体調不良のときは、イライラしてしまう場合があります。
体調が良くないと集中力が低下するため、仕事が進まないばかりか、感情を抑えることも難しくなり、普段は気にならないことでもイライラしてしまうことがあるでしょう。
女性の場合はPMS(月経前症候群)の症状で、生理前にイライラしてしまう場合もあります。
仕事中にイライラが態度に出てしまう人の特徴
仕事中にイライラを感じながらも、感情を表には出さない人がいる一方、イライラが態度に出てしまう人も少なくありません。
なかには「自分は態度に出やすい」と自覚している人もいるでしょう。
以下の性格の人は、イライラが態度に出やすい傾向があります。
なぜ、この性格の人はイライラが態度に出やすいのかを説明します。
真面目
真面目な人は普段からルールを守り、計画的に物事を進め、与えられた仕事をしっかりやりとげる傾向があります。
しかし、この性格ゆえに、他人からの頼みを断れずに仕事が増えたり、深刻に悩んでしまったりすることもあり、ストレスが溜まりがちです。
また、あまりにも真面目すぎると、柔軟性がなく臨機応変に対応できないため、ストレスが溜まることもあります。
きまりを守ることは大切ですが、もう少し楽に考えるとストレスが溜まりにくくなり、心が軽くなるでしょう。
完璧主義
完璧主義の人は、責任感が強く、何事にも完璧を求める傾向があります。
常にミスを少なくし、効率的な作業をおこなうことを考えて仕事をしているため、仕事中のちょっとしたミスや上司や同僚の言動にイライラを感じやすいのかもしれません。
また、このような人は自らのミスにも強く怒りを感じてしまいます。
完璧さを求めすぎてストレスを溜めてしまいがちなので、自分が完璧主義と感じる人は、少し許容範囲を広げられると、イライラを軽減できるでしょう。
イライラしながら仕事を続けた場合の4つのリスク
イライラして仕事をしても、成果が上がることはほとんどありません。
むしろ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
イライラが引き起こす主なリスクは以下の4つです。
具体的に内容を確認していきましょう。
集中力がなくなる
イライラすると、仕事に対する集中力がなくなります。
なぜなら、自分のイライラの原因について考え込んでしまい、仕事よりもそのことばかりを気にしてしまうからです。
例えば、「あの人はなんであんな態度をとるんだろう」と意識が他のことに向いてしまうことがあります。
このように集中力がなくなると、仕事の効率が悪くなり時間がかかるだけでなく、ミスをしてしまう可能性が高まるでしょう。
周りからの印象が悪くなる
イライラが続き態度に出てしまうと、どれだけ仕事ができる人でも周りからの印象が悪くなり「一緒にいるとイライラする人」と思われてしまうかもしれません。
また、同僚に対して嫌な態度をとることで、人間関係の悪化や、自分自身の評価を下げてしまう原因にもなるでしょう。
さらに、管理職の立場にある人がイライラして大きな声で怒鳴ったり、物に当たったりすると、パワハラになる恐れもあります。
職場全体の雰囲気が悪くなる
イライラや怒りなどのネガティブな感情は、周囲にも広がりやすいです。
そのため、最初は一人だけがイライラしていても、その影響が周囲に及び、職場全体の雰囲気が悪くなります。
例えば、チームで大事なプレゼンテーションの準備に取り組んでいるときに、一人がイライラして「この資料は使えない」「成功する見込みがない」と不安な発言をすれば、他のチームメンバーも不安に感じるようになり、全体のやる気が低下してしまうでしょう。
体調を崩す
イライラが続くと、体調を崩し、心身のトラブルを引き起こす可能性があります。
もし、「イライラするようになった」「怒りっぽくなった」などの症状が目立つ場合は、うつ病などの精神的な病気の初期症状かもしれません。
もし、精神的な落ち込みや不調を感じられるようでしたら、早めに専門家へ相談したほうがいいでしょう。
どこに相談していいかわからないと思う人は、厚生労働省が運営する「こころの耳」を利用してみてください。
ここではメンタルヘルスに関する相談窓口や医療機関を紹介してもらえるため、問題解決につながるかもしれません。
仕事中のイライラを解決する4つの方法
仕事中にイライラを感じたら、溜め込まず、なるべく早めに解消しておきましょう。
イライラを解消する方法を4つ紹介します。
できそうなものから、実践してみてください。
イライラの原因を分析する
なぜ自分がイライラしているのか、まずはその原因を考えてみましょう。
原因を把握すれば、その解決策も見つかりやすくなります。
紙に書き出すと、客観的に自分の考えを見つめ直せるのでおすすめです。
イライラの原因を他人のせいにするのではなく、「自分の固定観念や考え方がイライラの原因かもしれない」と考えてみるのも大切です。
原因を理解するだけで、気持ちが楽になる場合もあるでしょう。
他人との価値観の違いを受け入れる
特定の人にイライラする原因は、相手との価値観の違いかもしれません。
自分と違う価値観を持っている相手に対して、「ありえない」と感じることもあるでしょう。
しかし、相手には相手なりの価値観があります。
「価値観が違う人とは合わない」と思ってしまうと、合わない人が増えていくだけで、イライラが尽きることはありません。
「自分が普通だと思うことが、他人にとっても普通だとは限らない」と理解し、「そんな考えもあるんだ」と他人との価値観の違いを受け入れ、楽しめるといいでしょう。
気分転換をする
イライラが溜まったら、気分転換をしてみましょう。
例えば、キャンディーやチョコレートなどのお菓子を食べたり、トイレに行ってみたり、深呼吸をして軽くストレッチするのもよい方法です。
仕事中にイライラしてしまうと、集中力ややる気がそがれてしまい、仕事がうまく進まなくなります。
その結果、さらにイライラが募ってしまい、悪循環に陥ってしまうかもしれません。
一度仕事から離れることで、イライラした気分が解消されるでしょう。
整理整頓をする
デスク周りが散らかっていると、心が落ち着かないため、イライラの原因になる場合があります。
また、必要な書類やアイテムを見つけるのに時間がかかり、さらにイライラが募るかもしれません。
デスク周りを整理すると、仕事への集中力を回復させるだけでなく、片付ける作業自体がリフレッシュ効果をもたらし、一石二鳥の効果が期待できるでしょう。
どうしても仕事中のイライラが抑えられない場合は退職を検討しよう
イライラの原因を知り、解決策を試してみてもイライラが抑えられない場合は、退職を一つの選択肢として検討してみてもいいでしょう。
現在の職場が自分に合っていない可能性も考えられるため、環境を変えることでイライラが軽減されるかもしれません。
ただし、「イライラするから辞めたい」とその場の感情に任せて辞めるのではなく、転職先などを事前に決めておくなど、次のステップを考えたうえでの退職をおすすめします。
転職先を探すときは、同じような問題に直面しないためにも、社風や会社の環境、業務内容をよく確認しておきましょう。
まとめ
- 職場でイライラする代表的な理由には、人間関係でのストレスがある。
- 真面目な人や完璧主義の人は、イライラしやすい傾向がある。
- イライラは人に伝わりやすいため、イライラしている人がいると職場の雰囲気が悪くなる。
- イライラが続くと、体調を崩し、病気になってしまう恐れがある。
- どうしてもイライラが解消されなければ、退職して、働く環境を変えることも検討してみる。
イライラせずに仕事ができる職場が理想ですが、ほとんどの人は仕事中にイライラを感じる場合があるでしょう。
まずは、自分がなぜイライラしているのかを考えてみてください。
その原因を理解すれば、気持ちを切り替えたり、解決策を見つけたりできるかもしれません。
もし、イライラがなかなか収まらない場合は、身近な人や専門家に相談してみるのも一つの方法です。
一人で抱え込まずに、問題解決に向けて取り組んでいきましょう。
よくある質問
仕事でイライラしてしまう人のよくある質問に答えていきます。
仕事でムカついたらどうしたらいい?
仕事でムカついたら、以下の方法を試してみましょう。
これらの方法を実践すると、気持ちの切り替えがしやすくなります。
職場ですぐできる場合は、早めに試してムカつく気持ちを解消しましょう。
職場でキレる人にはどう対処したらいい?
すぐキレる人とは距離を置き、怒っているときは反論せずに聞き流しましょう。
キレやすい人は、自分勝手な理由で他人に対して怒るのも珍しくありません。
理不尽だと感じる場合もあるかもしれませんが、必ずしも直接対応する必要はありません。
反論すると、かえって火に油を注ぐこともあるため、上手に受け流すことが大切です。
仕事中のイライラが態度に出てしまう瞬間は?
株式会社ビズヒッツがおこなった働く男女500人への仕事のイライラに関する意識調査によると、「仕事中にイライラが出てしまう瞬間」の結果は以下のとおりです。
引用:PRTIMES|【仕事中にイライラが態度に出てしまう瞬間と出さないための方法ランキング】男女500人アンケート調査
仕事中のイライラが態度に出てしまう瞬間の1位は「上司・同僚・部下への不満がある」でした。
具体的には、「何度注意してもミスする部下や後輩」「勤務態度が悪い同僚」「上から目線で高圧的な上司」などが挙げられています。
顧客に対するイライラは抑えられるかもしれませんが、社内ではイライラが態度に出てしまう場合もあるようです。
職場で嫌な人がいる場合の対処法は?
職場に嫌いな人がいる場合は、以下の対処法を試してみましょう。
できるだけ関わりを少なくするといいでしょう。
ただし、嫌いだからといって他の人と対応を変えないでください。
あからさまに違う態度をとると、周囲の雰囲気を悪くする原因になってしまいます。