「副業を始めたい」と思っても、自分には特別なスキルも経験もないから無理だと諦めてしまっていませんか?
実は特別なスキルや経験がなくても、車を持っていれば副業はできます。
いまや車は1家に1台ではなく、1人に1台持っているほどの車社会なので、多くの人が自分の車を持っているのではないでしょうか。
車を持っている人にとって、車を使った副業は魅力的な選択肢です。
車を使って収入を得る方法はいろいろありますが、働き方の自由度が高く、未経験でも始めやすいメリットがあります。
また、車好きの人や運転が好きな人なら、車に関わる副業は楽しみながら収入を得られるでしょう。
しかし、副業を始める前には、本業の就業規則や確定申告の必要性など、注意点も把握しておく必要があります。
本記事では、車を使った副業のメリットと注意点について解説するとともに、おすすめの副業5選とその収入例を紹介します。
車を使った副業5選!収入例も紹介
車を使った副業に興味がある方は多いと思います。
車を持っているだけで、空いた時間にお金を稼げるのだとしたら、とても魅力的ですよね。
しかし、どのような副業があるのか、どのくらいの収入が見込めるのかなど、気になることも多いでしょう。
この項では、車を使った副業5選とその収入例を紹介します。
軽配送業
軽配送業とは、自分の車で荷物や食品などを配達する仕事です。
インターネット通販、出前や宅配ピザなどの需要が高まっているため、軽配送業の需要も高まっています。
軽配送業は、自分で配達するエリアや時間帯を選べるため自由度が高く、配達する荷物の量や距離に応じて報酬が決まるため、効率よく働けば収入も高くなります。
ただし、車で荷物を運んで金銭を得る際には「貨物軽自動車登録」をして黒ナンバーを取得する必要があります。
黒ナンバー交付にかかる費用は、各軽自動車検査協会によりますが、およそ1500円程度です。
軽配送業の収入の目安は、日給にすると6,000円〜10,000円程度ですが、宅配便の配達の場合は時給ではなく、荷物1個あたりの報酬制度となっていることがほとんどです。
そのため、たくさん配達すればするほど収入を増やせるのが魅力です。
運転代行
運転代行とは、お酒を飲んだ人や体調が悪い人などが自分の車で帰宅する際に、家まで代わりに運転して送り届ける仕事です。
基本的に2人1組で会社の車で依頼主を迎えに行き、ひとりが依頼主の車を自宅まで運転し、もうひとりが会社の車を運転して、あとからついていきます。
ただし、依頼主を乗せて車を運転するには、タクシー運転手と同じように第2種運転免許が必要です。
第1種運転免許(普通免許)しか持っていなくても、会社の車を運転するだけなら問題ありません。
依頼主を乗せた車のあとについていくだけなので、接客が苦手な人でも気軽に取り組めます。
運転代行のメリットは、週末の夜間に働くことが多いため、週末だけの副業として取り組みやすいことです。
また、現金日払いで給料を支払ってもらえることが多く、たまに依頼主からお釣りをチップとしてもらえることもあります。
デメリットは、週末の深夜に働くことが多いことや、依頼主はお酒を飲んで酔っ払っていることも多いため、トラブルに巻き込まれる可能性があることです。
運転代行の収入は、一般的には日給にして5,000円〜10,000円程度が相場です。
第2種運転免許を持っていて依頼主の車を運転するドライバーのほうが報酬は高めです。
レンタカー回送
レンタカー回送とは、レンタカー会社から依頼されて、レンタカーを目的地まで運ぶ仕事です。
レンタカーは、出発した店舗とは違う店舗に返却できる「ワンウェイ」システムがあります。
別店舗に乗り捨てられたレンタカーを元の店舗まで届けるのがレンタカー回送の主な仕事です。
レンタカー回送のメリットは、人と関わることもあまりありませんし、さまざまな種類の車に乗れることです。
基本的にただ運転するだけで収入になるため、運転が好きな人なら楽しく働けるでしょう。
デメリットは、県をまたいで長距離を走ることも多く、運転時間が長いことです。
レンタカー回送は、運転するだけでなく、車の洗車や点検などもおこなう場合があります。
レンタカー回送の収入の目安は、1回あたりの回送は距離に応じて1,000円〜3,000円程度です。
土日のみの回送で週に2日、1日に2〜3台とすると、月におよそ3〜5万円程度の収入が得られます。
カーシェアリング
カーシェアリングとは、自分の車を他の人に貸し出すサービスです。
カーシェアリングプラットフォームに登録しておき、自分の車を利用したい人から予約があったら車を貸し出します。
カーシェアリングのメリットは、自分の車が空いている時間に貸し出すだけで収入を得られることです。
ただし、車の故障や事故の可能性があることがデメリットです。
カーシェアリングの収入の目安としては、1日5,000円で週に3回貸し出した場合、60,000円の収入を得られます。
収入からシステム利用料を10%引かれても月に54,000円です。
自分の車を使わないときに貸し出すだけで収入を得られるメリットは大きいですが、自分の車を他人に貸すことに嫌悪感を抱く人や潔癖症の人には、カーシェアリングは向かないでしょう。
出張手洗い洗車
出張手洗い洗車とは、自分の車でお客様の自宅や職場などに出向いて、手洗いで洗車する仕事です。
1台あたりの洗車料金は車種や車のサイズによって違いますが、一般的な車両で4,000円〜5,000円程度が相場です。
1台4,000円として1日2台の洗車を土日の週2回おこなえば、16,000円の収入です。
月に換算すると64,000円ですので、副業の収入としては魅力的です。
ただし、個人の場合だと安定して仕事を取るのが難しく、トラブルがあった際の責任をどうするかなどの問題があります。
そのため、フランチャイズ業者と代理店契約を結んでおけば、自分で営業や集客をしなくても業者の知名度と集客力を利用できますし、トラブルにも対応できます。
車を使った副業のメリット
車を使った副業のメリットは、働きかたの自由度が高いことと、未経験でも始めやすいことです。
ひとつずつ解説します。
働き方の自由度が高い
車を使った副業のメリットは、自分の都合に合わせて働けるため、働き方の自由度が高いことです。
パートやアルバイトなどのように勤務時間やシフトに縛られず、自分のライフスタイルや予定に合わせて仕事ができます。
例えば、車を使って配達の仕事をおこなう場合、自分の都合に合わせて配達ルートを計画できます。
朝型の人は朝から、夜型の人は夕方から働くなど、自分の生活リズムに合わせた働き方が可能です。
さらに、自分が働きたい時間帯や日数を自由に設定できるため、本業との両立がしやすくなります。
また、カーシェアリングなどの副業では、自分が使わない時間に車を貸し出すだけで収入を得られます。
このように、車を使った副業は、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働けるメリットがあります。
未経験でも始めやすい
車を使った副業は、未経験でも始めやすいことがメリットです。
特別なスキルや資格が必要な副業は少なく、基本的には運転免許と車さえあれば始められます。
もちろん、安全運転やマナーは必要ですが、特に難しいことはありません。
例えば、Uber Eatsや出前館などのフードデリバリーサービスの配達員として働く際には、特別な資格や経験は必要ありません。
運転免許さえあれば、誰でも挑戦できるため、未経験者にとっても始めやすい副業です。
さらに、配達アプリやプラットフォームを使って簡単に仕事を受けられるため、面倒な手続きも必要ありません。
副業を始める際には、自分のスキルや好みに合った仕事を選ぶことが重要です。
車を使った副業のなかには、配達以外にも多種多様な仕事があります。
自分の得意な分野や興味を持っていることを活かして、適切な副業を見つけることが成功のカギです。
車を使った副業の注意点
車を使った副業は、車があれば特別なスキルや経験など不要で始められますが、注意点もあります。
安心して取り組めるよう、車を使った副業の注意点を事前に確認しておきましょう。
本業の就業規則を確認する
副業を始める前に、本業の雇用契約や就業規則をよく確認しましょう。
副業が禁止されていたり、本業と競合しないように注意が必要です。
本業に支障をきたさないよう、副業の内容を正確に把握し、ルールを守ることが大切です。
本業の就業規則に違反すると、懲戒処分や解雇の可能性もあります。
そのため、本業と関係ない副業であっても、事前に会社に相談して承認を得ておく必要があります。
例えば、本業が運送業のドライバーであれば、同じ業界での副業は制約される可能性があります。
また、本業が長時間の運転を要する場合は、副業も過度に運転をともなう仕事を選ぶと身体的な負担が増えるおそれがあります。
そのため、副業が本業に支障をきたさないように注意が必要です。
所得が20万円を超えると確定申告が必要
車を使った副業による所得が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になります。
副業による収入の管理を怠らず、税金の申告を忘れずにおこないましょう。
申告を怠ると税務署からの指導や罰則の対象になる可能性があるため、収入を管理して正確な申告を心がけましょう。
確定申告は、毎年2月16日〜3月15日までにおこなわなければなりません。
確定申告をするときは、副業の収入や経費などを記録しておくことが大切です。
参考:国税庁|確定申告
また、車を使った副業では、ガソリン代や駐車場代などの車関係の経費を収入から控除できます。
経費を適切に申告すれば、税金を節約できます。
所得とは収入から経費を差し引いた金額のことです。
例えば、副業収入が30万円あったとして、経費が15万円かかっている場合は「30万円(収入)−15万円(経費)=15万円(所得)」です。
この場合、所得は20万円以下となるため確定申告は必要ありません。
ただし、副業の所得が20万円以下の場合でも「住民税申告書」の提出が必要です。
なぜなら、所得税の申告をしないと、市区町村が住民税の計算を正確に計算できないためです。
そのため、副業の所得が20万円以下であっても毎年3月15日までに各自治体の窓口で「住民税申告書」を提出する必要があります。
生活・本業に支障をきたさないか確認する
車を使った副業は、働き方の自由度が高いことがメリットである反面、生活や本業に支障をきたす可能性もあります。
例えば、配達やドライバーなどの副業では、交通事故や違反のリスクが高まります。
また、カーシェアリングやレンタカーなどの副業では、車の故障や盗難のリスクが高まります。
このようなリスクに備えるためには、保険や契約内容をしっかり確認しておくことが必要です。
また、副業で疲れてしまって本業に支障をきたしたり、家庭の時間が減ってしまうこともあります。
そのため、副業の時間や量を調整して、バランスよく働くことが大切です。
まとめ
- 車を使った副業は、車を持っていればスキルや経験などは不要
- 車を使った副業は、働き方の自由度が高く未経験者でも始めやすい
- 本業の就業規則で副業が許可されているかを確認しておく
- 副業での所得が20万円を超えると確定申告が必要
- 生活や本業に支障をきたさないよう注意が必要
車を使った副業は、多くのメリットがあります。
働き方の自由度が高く、自分の都合に合わせて働けます。
また、未経験でも始めやすい点も魅力です。
車を使った副業は需要があり、収入も安定しているため、副業の一つの選択肢として考えてみる価値があります。
一方で、副業を始める際には注意点もあります。
まず、本業の就業規則で副業が禁止されていないかを確認しましょう。
また、副業の所得が20万円を超える場合は、確定申告が必要となるため、税金の手続きも忘れずにおこないましょう。
さらに、副業が生活や本業に支障をきたさないかも注意してください。
副業を始める際には、法律や保険の知識も必要です。
事前に十分な情報収集と準備をおこないましょう。
適切な副業を選び、効果的に時間や車を活用すれば、収入の増加や自己成長につなげられます。
副業は経済的な安定や将来への準備にも役立つため、ぜひ取り組んでみてください。