MVNO事業とは?副業の仕組みとメリット・デメリットを解説

MVNO事業とは?副業の仕組みとメリット・デメリットを解説 コラム

今はスマートフォンで「格安SIM」を使っている方も多いでしょう。

実は格安SIMは個人で利用するだけではなく、販売の代理店になることで副業ビジネスにもできます。

本記事では、格安SIMを販売する「MVNO事業」を副業として始めるメリット・デメリットと、MVNO事業者になる方法について解説しています。

「通信事業ビジネスなんて、怪しいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

MVNO事業で収入を得る仕組みについて解説しますので、副業としてチャレンジするかどうか検討してくださいね。

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MVNO事業とは?

MVNOとは、「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」の略です。

簡単にいうと、無線通信のインフラを大手携帯電話会社から借り受けて、いわゆる「格安SIM」と呼ばれるサービスを提供する事業者を指します。

MVNO業者が格安SIMとしてサービスを安く提供できるのは、通信インフラを借りているだけなのでコストが安く済むためです。

総務省のガイドラインによると、「大手携帯電話会社に独占されている状態を解消し、競争促進と利用者に対する多様かつ低廉なサービスの提供」を目的として、MVNO事業への参入を国も推進しています。

そして、MVNO事業は「代理店ビジネス」の形で個人の副業としておこなうことも可能です。

「格安SIMの代理店なんて、たくさんの人に営業し続けないと稼げないのでは?」

そう思うかもしれませんが、MVNO副業の仕組みは「ある程度軌道に乗れば、自分が営業しなくても稼ぎ続けられる」ビジネスです。

その仕組みが連鎖販売取引とも呼ばれる「MLM(Multi Level Marketing)」、いわゆる「ネットワークビジネス」です。

「連鎖」とあるように、獲得した契約者が利用者としてだけでなく新たに代理店となると、その分自分の報酬も増える仕組みです。

MVNO副業のメリット

「代理店となりネットワークビジネスで格安SIMを販売する」と聞くと、「マルチ商法」の悪いイメージがあり「MVNO事業って怪しいビジネス?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、MLMの仕組み自体は悪いものではなく、合法な収益システムです。

MVNO副業には、以下のようなメリットがあります。

継続的な収益が見込める

一般的に、MVNO事業の収入構造は「新規に契約者を獲得したとき」から「獲得した契約者の利用料」の一部を継続的に得られるというものです。

そのため、契約者が増えて長く利用するほど、継続的に収入が得られる「ストック型」の仕組みです。

一度営業をおこなって契約者を獲得すれば、あとは手間なく収入が得られるのがMVNO副業のメリットです。

ターゲット層が広い

何か商品やサービスを販売する際に大変なのが、欲しがっている人をどうやって見つけるかです。

その点MVNO副業の場合、スマートフォンを利用していない人はほとんどいないため、周りの人すべてがターゲットになります。

しかも、今は格安SIMの認知が浸透してきているため、興味を持つ人は多いでしょう。

ターゲット層が広く販売しやすい点も、MVNO副業の魅力です。

初期投資があまりかからない

副業でMVNO事業を始めるには、個人で代理店として登録をおこないます。

登録する際に、登録料とSIM費用がかかりますが、合わせて1万円〜高くても数万円程度の初期費用で始められます。

その他に代理店としてのロイヤリティを月々支払う必要がありますが、初期費用が少なく元手が少ない状態でも始めやすいのがメリットです。

資格の必要がなく始めやすい

mvno事業者になるには「代理店として登録する」「通信局に電気通信事業届出をおこなう」の2ステップがあります。

しかし事業者として必要な資格があるわけではなく、比較的すぐに始められるのもあまり準備に時間が割けない副業に適しています。

MVNO副業のデメリット

扱う商品が誰もが利用できる「格安SIM」であるため、販売しやすいのがMVNO副業のメリットです。

このように、MVNO副業にはメリットが多いですが、デメリットもあります。以下で解説します。

集客・営業スキルが必要

周囲に勧めてある程度契約を取ったあとは、いずれ新規の顧客に営業をして契約してもらう必要があります。

格安SIMは誰にでも勧めやすいですが、裏を返せばターゲット層の顧客にとっても他に業者がたくさんいて、誰からでも購入できます。

多くの契約を取るのはハードルが高い点がデメリットでしょう。

他の業者との差別化をどうやっておこなうか、新規のターゲットをどうやって集客し契約につなげるかなどの戦略を立てる必要があるでしょう。

始めてすぐは収益が出にくい

紹介料と利用料で収益を得るシステムであるMVNO副業は、始めてすぐは契約者も少なく初期費用がかかっているため収益が出にくい点もデメリットです。

MVNO副業は継続的な利益を得るストック型のビジネスです。

すぐに大きく稼ごうとせず、収益が出るまで長期的に取り組みましょう。

MLMの法律について知識を得ておく必要がある

「マルチ商法」と聞くと悪い印象を受けるのは、「売れなくなってくるとランクを維持するために大量の不良在庫を抱える」「強引な販売をする」などの問題が生じたためです。

そのため、MLMは「特定商取引に関する法律」によって規制されています。

特定商取引法ガイドによると、以下のような行為は禁止されています。

  • 契約の締結について勧誘をおこなう際、または契約の解除を妨げるために、商品の品質や性能などの重要事項などについて事実を告げない、あるいは事実と違う内容を告げる
  • 契約を締結させる、または契約の解除を妨げるために、相手方を威迫して困惑させる
  • 勧誘目的を告げずに誘った消費者に対して、公衆の出入りする場所以外の場所で、特定負担(再販売の際の金銭負担)をともなう取引についての契約の締結について勧誘する

知らないうちに規制に抵触しないように、以上の規制について知っておく必要があります。

MVNO副業で成功するコツ

商品自体で他の事業者と差別化ができないMVNO副業で成功するためには、営業・集客スキルの向上と手厚いサポート体制の構築が重要です。

営業・集客スキルを磨く

MVNO事業は今やなくてはならないものであり、需要も高い分競争も激しいでしょう。

SNSを利用したオンラインマーケティングや口コミによるマーケティングなど、ターゲットのニーズを把握したうえで集客戦略を立てる必要があります。

手厚いサポート体制をとる

集客したあとに重要なのがサポート体制です。迅速な対応やさまざまなコンタクト方法の提供で顧客の利便性を高めるのもその一つです。

手厚いサポート体制により顧客の満足度と信頼感を高め、商品ではなく「人」で差別化を図っていくとよいでしょう。

また、有益な情報を提供し、サービスに付加価値を付ける方法も考えられます。

まとめ

  • MVNOとは、通信インフラを大手携帯電話会社から借り受け「格安SIM」サービスを提供する事業者
  • MVNO事業は「代理店ビジネス」の形で個人の副業としておこなうことができ、MLMの仕組みを利用して収益を上げる
  • MVNO副業のメリットは、継続的な収益・ターゲットの多さ・低額な初期投資・資格が不要
  • MVNO副業のデメリットは、集客営業スキルが必要・すぐに収益化できない・MLMに対する規制の知識が必要
  • MVNO副業で成功するためには、集客・営業スキルの向上と手厚いサポートが重要

格安SIMを利用者としてだけでなく、商品として収益化する方法が「MVNO事業への参入」です。

販売する商品が普段利用しているものであるため商品知識が得やすいのもメリットですよね。

営業スキルに自信がある人はチャレンジしてみてはどうでしょうか。

マイチョイス編集部

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