ヤマト運輸は「クロネコヤマトの宅急便」で知られる会社です。
荷物の配達員は社員ではなく、実は、個人事業主として業務委託されているドライバーが多いことをご存知でしょうか。
最近では、インターネットショッピングの増加により、荷物を配達する軽貨物運送業者の需要が高まっています。
この記事では、個人事業主としてヤマト運輸ドライバーを始める方法を詳しく解説しています。
また、事業内容、給料、勤務時間など、働く際に重要な要素についても説明しています。
会社から独立し、自身の事業を考えている方にとって、参考になる情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
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ヤマト運輸の業務委託ドライバーとは
ヤマト運輸は、日本で最大規模の宅配便業者の一つです。
自社で直接雇用するだけでなく、業務委託ドライバーを活用して配送業務を行っています。
業務委託ドライバーとは、ヤマト運輸の正社員でなく、個人事業主として契約をして配送業務を行う配達員のことです。
業務委託の種類は、以下の2種類があります。
種類 | 業務内容 |
ヤマトスタッフサプライ | 個人宅への宅配業務、企業等へのルート配送業務、チャーター(突発的な不定期の配送)業務など。 |
イージークルー | ECサイトからの販売商品を専門に配送するサービス。
一部地域では行っていません。 |
ヤマト運輸の業務委託ドライバーを個人事業主として始める方法
個人事業として開業し、ヤマト運輸の委託業務ドライバーとして働くには、以下の3つの方法があります。
1つずつ詳しく説明します。
ヤマトスタッフサプライへ登録する
1つ目は、ヤマト運輸のグループ会社である「ヤマトスタッフサプライ」へ登録することです。
登録すると、ヤマトスタッフサプライフランチャイズに加盟したフレキシブルドライバーになることができます。
フレキシブルドライバーとは、軽貨物を使った配送・配達をするドライバーのことです。ヤマトグループOBも数多く在籍しています。
ヤマトグループのブランドを使用でき、かつ、ヤマトスタッフサプライがヤマト運輸から受託した仕事を紹介してもらえます。
働く時間も調整でき、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
軽貨物委託業者に所属する
2つ目は、軽貨物委託業者に所属する方法です。
軽貨物委託業者とは、法人契約をしている会社や個人から荷物の委託を受け、その荷物を輸送する業務を行う企業です。
個人事業主として軽貨物委託業者と契約することで、ヤマト運輸の仕事を受注することも可能です。
軽貨物ドライバーの多くが、軽貨物委託業者に所属し、仕事を請け負っています。
管理費や紹介手数料などが引かれるというデメリットもありますが、働きやすいサポート体制もあります。
ヤマト運輸の支店へ直接営業する
3つ目は、ヤマト運輸の支店へ直接営業する方法です。
直接営業の方法とは、その名の通り、ヤマト運輸の支店長に直接営業を行うことです。
直接営業ですので、仲介手数料もかからず、報酬が高くなります。
実際、この方法で仕事を受注しているドライバーもいるので、営業が得意な方にはおすすめです。
しかし、コースを決められてしまうことや、請求業務も加わるというような事例もあるため、注意が必要です。
個人事業主で始めるならフランチャイズ契約がおすすめ
フランチャイズとは、本部が商標やノウハウを加盟店に提供し、加盟店がロイヤリティを支払う仕組みです。
事業経験がなくても開業が比較的容易であるため、個人事業として配達ドライバーを始める場合は、フランチャイズ契約がおすすめです。
ヤマトの委託ドライバーは未経験から始めることができます。また、定年を設けていないため、シニア層でも開業が可能です。
フランチャイズでヤマトスタッフサプライに登録した場合の業務内容や収入について、解説していきます。
主な業務内容
主な業務内容は、大きく分けると3つあります。
宅配業務:一定のエリア内で配送センターから個人宅へ配達する
ルート営業:あらかじめ決められたルートの配送先へ配達する
チャーター業務:突発的に起きる不定期な配送業務
イラスト引用:ヤマトスタッフサプライ「業務例」
ドライバーの多くは、宅配業務を行っています。
収入の目安
1日当たりの平均売上は、約2万円です。
ヤマト運輸の荷物の配達が1個につき130円〜150円程度です。
例えば1個150円だった場合、1日に150個配達すると1日22,500円になるため、月20日働けば、月給45万円の収入に繋がります。
配達ドライバーは、出来高制の給料体系になるため、配達個数や出勤日を増やすことでさらなる給料アップも可能です。
ヤマト運輸ドライバーをフランチャイズ契約で始めるメリット
フランチャイズ契約でヤマト運輸のドライバーを始めると、以下の3つのメリットがあります。
1つずつ説明します。
仕事に困ることがなくなる
フランチャイズ契約をすると、ヤマト運輸の仕事を直接引き受けられるため、仕事に困ることがなくなります。
令和3年度の国土交通省による「宅配便(トラック)取扱個数」によると、ヤマト運輸の宅配便国内シェア率は46.6%です。
これを見ても分かるように、ヤマト運輸は国内最大の配達業者です。
そのため、仕事が常にあるので、安定した収入が見込めるでしょう。
マイカーでも始められる
運輸ドライバーの仕事を始める際、トラックを所有していなくても大丈夫です。
白、黒、紺、シルバーと色の条件はありますが、軽自動車ワンボックスカーがあれば、自分の車で仕事を始めることができます。
もしワンボックスカーを持っていない場合でも、問題はありません。
ヤマトスタッフサプライでは、ヤマトグループのリース車を紹介してもらえます。
そのため、車を購入する必要がなく、高額出費の心配も不要です。
丁寧な研修を受けられる
ヤマトスタッフサプライは、未経験者でも安心して働けるよう、研修などのサポート体制が充実しているのが魅力です。
安全教育・運転適性研修・接遇などの基礎研修に加え、仕事の内容に応じたノウハウの研修も行います。
同乗研修では、本部担当者が同乗し、マンツーマンで配送やPOS端末の操作方法などを教えてもらうこともできます。
営業担当による継続的フォローもあるため、不安なことがあれば相談ができます。
トラブルやクレームが起こった際も一緒にお客様対応してもらえるため、安心して配達業務に取り組めるでしょう。
ヤマト運輸ドライバーをフランチャイズ契約で始めるデメリット
ヤマト運輸のドライバーとしてフランチャイズ契約を始めることには、メリットだけでなくデメリットも存在します。
主なデメリットは、ヤマトスタッフサプライとのフランチャイズ契約には、開業資金や毎月のロイヤリティの支払いが必要です。
開業時には、税込248,000円の支払いが必要となります。さらに、月々のロイヤリティは、税込11,000円となります。
開業資金は一度の支払いですが、ロイヤリティは、毎月負担があるため、費用が高く感じられるかもしれません。
ただし、フランチャイズ契約のメリットとして述べたように、安定した仕事を確保することができるため、個人での配達業よりも仕事に困ることは少ないでしょう。
ヤマト運輸ドライバーをフランチャイズ契約で始める手順
フランチャイズでヤマト運輸ドライバーを始めることに、興味がでてきた方もいるのではないでしょうか。
ヤマトスタッフサプライを通じ、運輸ドライバーの仕事をスタートするまでの流れは以下のとおりです。
- 説明会へ参加
まずは説明会への参加が必要です。もし希望の地域で説明会が開催されていない場合は、個別面談を希望することもできます。
ネットで簡単に予約可能です。 - 加盟社登録
『貨物軽自動車運送事業経営届出書』など必要な書類を揃えて、登録手続きをします。 - 研修
契約締結後、安全教育・運転適性研修・接遇などの基礎研修・仕事の内容に応じたノウハウなど、さまざまな研修を行います。 - 仕事スタート
フランチャイズの契約期間は3年間です。
その後は自動的に更新されるシステムです。
参考:ヤマトスタッフサプライ「軽貨物フランチャイズ加盟者募集」
まとめ
- フランチャイズ契約をすると、安定して仕事を紹介してもらえる
- 働く時間を自分で決められるため、都合の良い時間での働き方もできる
- しっかりした研修もあるため、未経験で運輸ドライバーを始めることができる
- 給料は出来高制のため、働いた分だけ収入も増える
- トラブルがあった時には、フォローやサポートをしてもらえる
フランチャイズ契約を結ぶことで、未経験の方でも安定した仕事を受けることができます。
自分のライフスタイルに合わせて働くことも可能で、ゆったりとしたペースで働くことも、一生懸命に取り組み高収入を得ることもできます。
興味がある場合は、まずは説明会に参加してみましょう。
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