事務を辞めたいと思うのはどんなとき？ 退職理由と向かない人の特徴

現在の事務仕事に辛さを感じていませんか？ もしそうなら、あなただけではありません。

この記事では、事務仕事が辛くなる理由と対処方法について紹介します。

事務職に向かない人の特徴から、退職した人のエピソードまで、より良い退職・転職のための心構えを解説していきます。

では、さっそく本題に入りましょう。

事務職が辛いと感じる理由

事務職は、ほかの職種からは理解されにくい孤独感や職業特有のむずかしさを抱えている人が少なくありません。

事務職の大変さを6つの視点で紹介します。

クレーム対応をしなければならない

事務職は、お客様や来訪者の苦情があるとき、しばしば困難に直面することがあります。

自分のせいではない苦情に対応して謝罪を求められることは、精神的に大きな負担となるはずです。

叱られたり、怒鳴られたりすることに不慣れな人は、なおのことでしょう。

給料の低さ

事務職の課題として、給与が他の職種に比べ低いことが挙げられます。

一般的に、他の職種では昇進したり、一定の条件を満たしたりすることで賃金を上げることができます。

しかし、事務職は責任が大きいにもかかわらず、報酬は最低限です。

仕事量が多いのに収入増が見込めないため、モチベーションを維持するのがむずかしいといえるでしょう。

正確性だけでなくスピードも求められる

一般的に事務職は迅速さと正確さが要求され、大変な思いをすることがあります。

また、企業の業績に関する数値的な事実を扱う仕事も多く、失敗が絶対に許されないため、ダブルチェックが欠かせません。

デスクワークが過酷であるのに加えて、不手際があると会社の業務に支障をきたす責任があるため、過剰な責任を感じることもあるでしょう。

残業が多くなりがち

事務作業に多くの時間を割かれ、中には迅速な対応ができず、時間外労働を余儀なくされることも悩みのひとつです。

自分のスピードで仕事をこなせないため、ジレンマを感じることも事務職の苦労といえるでしょう。

人間関係がうまくいかない

事務職は、多くの人と接する機会があるため、良好な人間関係を築くのに苦労することがあります。

同僚と常に対話し、他人の悩みを引き受けるという大きなプレッシャーが重くのしかかるシーンもあるでしょう。

仕事量が多い

事務職の仕事は、その責任の重さと課題の多さから、しばしば負担を強いられることがあります。

しかも、会社全体のデータ整理を任されているため、業務の遅れが事業全体の進行に大きな影響を与えることも重くのしかかります。

そのため、かなりのストレスを感じている方も多くいるでしょう。

事務職が辛い時の対処法

事務の仕事がうまくいかないときは、その原因に応じた対処法を実行することが賢明です。

ここでは、面倒な事務職に対処するための役立つ方法をいくつか紹介します。

つらい理由を明確にする

何が原因で不満があるのかを正確に把握し、今後の対処法を考えてみましょう。

さらに調べることで、根本的な不安がわかり、解決策を見つけ、悩みを解消することができます。

まずは誰か、できれば気心の知れた人に自分の迷いを相談し、それをメモすることから始めてください。

そうすることで、辞めたいと思った理由を明確にすることができます。

仕事量を交渉する

もし、あなたが直面している責任が重荷であるなら、周囲の人に助けを求めることを検討してください。

自分の職務を評価してもらうことで、生産性が上がる可能性があるからです。組織内で負荷を再分配し、より良い状況にすることも期待できます。

部署異動を願い出る

人事部と一緒に部署移動の選択肢を検討することで、退職を回避することができるかもしれません。

仕事内容や人間関係を変えるという選択肢を検討すると、退職の代替案になりえます。

人事部が、貴重な社員を維持するために部署移動の可能性を受け入れてくれることを期待してもよいでしょう。

仕事を続ける期間を決めて働く

期限を設定することで、仕事を継続しやすくなり、事務職としての結果も出やすくなります。

期間の区切りがないと、現在の雇用の役割を終えるために必要なステップを踏むことに苦労する可能性がはるかに高くなります。

退職するまでの計画を立てると、段階を踏んでスムーズに退職に向けて動きやすくなるはずです。

無理な時は退職代行に依頼する

会社での業務が嫌になり、退職しかないと考えている方は、退職代行サービスを利用することもひとつの方法です。

上司や人事とのやりとりから解放され、労力も少なく済むため、近年は利用する人が増えています。

ただし、退職すると給料がもらえなくなるため、利用する場合は事前の準備が大切です。

事務が向いてない人の特徴

事務職に必要な資質がない人は、どんなに努力しても、その仕事に対して苦悩してしまう傾向があります。

ここでは、事務職に向かない人の特徴を紹介します。

コミュニケーションに苦手意識を持っている人

事務作業は、何度も相手会社の人とやり取りをする必要があるため、コミュニケーション能力が高くない人にはおすすめできません。

また、社外に電話をかけたり、来客に対応したりすることもあり、コミュニケーションに不慣れな人には向いていない仕事です。

電話が苦手な人

事務作業においては、電話でお客様からの問い合わせに対応したり、社外の担当者にメッセージを伝えたりすることもあり、電話応対が苦手な人にはかなりハードな仕事です。

体を動かすのが好きな人

事務職は基本的に企業内のデスクワーク業務であるため、肉体労働を望む人には不向きです。

例えば、営業マンのように、職場の外で躍動することを好む人は、一日中デスクに縛られ、パソコンの画面を見つめていると、不満を感じる可能性があります。

仕事にあまり積極的でない人

限られた人員で多くの業務をこなすには、積極的な人材が必要であり、仕事に熱心でない人材は適切ではありません。

組織運営に大きな影響を与える仕事だけに、集中力がないと大きなミスにつながる可能性があります。

事務職を続けるのに向いている人

事務職の種類によって適性は異なりますが、どの事務職にも求められる要素は同じです。

正確性とスピードを兼ね備えている人

正確かつ迅速に仕事をこなすことができる人は、事務職に向いています。

早く終わっても正確でなければ、修正に時間がかかってしまうので意味がありません。

事務的な仕事は、決められた時間内に迅速かつ正確に行うことが大切です。

スケジュール管理が得意な人

管理職の仕事は、多数のタスクを同時に管理し、それぞれの仕事を日、月、年の目標に分散させることが求められます。

個人のタイムテーブルを調整し、自分の活動をコントロールできる人にピッタリの職種といえるでしょう。

短時間で終わる作業でも効率的に時間を使うことが重要です。

さまざまな仕事に対応できる人

事務職は日常業務が中心とはいえ、電話対応や接客、さらには他部署からの依頼を受けることがあります。

業務の中には、方言や話し方のイントネーションの違いから生じる誤解や、ついうっかり忘れてしまう打ち合わせも含まれます。

そのため、常に変化する職場環境を認識し、冷静さを保ちながら、必要なときにはリーダーシップを発揮して決断することが求められます。

地道な作業が好きな人

複雑な数字の入力や把握、膨大な書類の整理など、根気のいる作業が多いので、そのような作業が苦にならない人が向いているかもしれません。

緻密で一貫した業務に取り組むことに喜びを感じる人こそが事務職に向いています。

事務職を退職した人の体験談

やはり私が社会不適合者だから仕事続かないのかと思ったりしてたけど前弊社事務仕事の人が私辞めてから半年経ってないのに2人変わってるし私はおかしくなかったのだと思えてよかった

— みすゞ (@misuzu_desuyo) November 7, 2020

建築会社の事務仕事をしていましたが、女性が私一人で男性社員が外出してしまう事が多く、電話番状態でした。あまりにも暇でやりがいがなく退職しました。（給料、辞めたい、辞めた、やめたい、年収、ボーナス、転職、看護師、保育士） https://t.co/wUMii0lNB7

— 会社を辞めたい＆行きたくない人の口コミまとめ (@sxZbXDGs0yCtJ07) August 15, 2022

正直、自分はこれまで何をやってもダメだった。
教育現場では授業もメチャメチャで、完全に落ちこぼれ。
転職先の事務仕事はできなすぎて3ヶ月で退職。
会計士試験は1年半頑張ったけど、普通に落ちた。

だけど、ライターだけは継続して、独立まで来れた。
しつこく自分の適職を探すのが大切だと思う。

— カケル@WEBライター (@kakeru5152) June 27, 2022

人付きあいが苦手です。最近事務の仕事を退職して、転職活動しています。いくつか受かりましたが、どこも長続きしませんでした。

前の事務で長続きしたのは、一人事務員でほとんど事務所に一人で した。昼も外食出来ていました。 一人事務員で探していますが、なかなか見付かりません。見付かっても、不採用になります。

それでも少人数が良いと思い、二人事務員のところに行きますが、非常に居心地悪いです。息がつまり、数日で退職してしまいます。

同じ人と週5日も顔合わせるなんて、無理でした。シフト制の事務探そうと思いますが、どんな業界ありますか？
引用：Yahoo!知恵袋

ネット上にある声を調べてみると、自分ひとりだけが周りに迷惑をかけているのかもしれないという強い不安で退職を選ぶ人もいますが、仕事が単調でやりがいを感じないからという理由もあるようです。

また、退職をしたはよいが、向いている仕事を求めて転退職を繰り返す場合もあります。

人付き合いそのものが苦手な人や、どのような仕事が向いているのかわからずに苦しむ声も見受けられました。

事務を退職した後のおすすめ転職先

事務から他の仕事に挑戦する場合、向いている可能性のある転職先を5つ紹介します。

Webデザイナー

Webデザイナーは、ウェブサイトや独創的なアイデアを考案する役割を担っています。明確な美意識や感覚を持つことはもちろん、ユーザーの利便性を考慮したデザインも必要です。

主にAdobe IllustratorやPhotoshopなどのグラフィックソフトでレイアウトを作成します。

また、HTMLやCSSなどのプログラミングによるサイトのコーディングも担当します。

デザインのコンセプトを考えるのが好きな人、スケッチが得意な人におすすめです。

広報職

広報担当者は、企業の事業や経営に関するニュースを発信する役割を担っています。

記者、株主、地域住民、従業員など、社内外に広くメッセージを発信するのが特徴です。

そのため、プレスリリース、記者とのやりとり、メディア対応、イベントの企画など、社内外の多くの人と関わるスキルが求められます。

平凡な労働よりも人と関わる仕事をしたい人におすすめです。

エンジニア職

エンジニアは、サービスやシステムを考案し、構築し、機能させ、維持する仕事です。

エンジニアの種類によって、仕事の種類は大きく変わります。

プログラミング、運用・保守、企画のいずれに重点を置くかによって、必要な能力や技能が異なるというのが大きな特徴です。

この仕事は、エンジニアの仕事に挑戦する意欲のある人がいいでしょう。

企画職

企画職の役割は、商品、コマーシャル、販売などの領域で、課題を解決するための戦略を見出すことです。

マーケティング職との共通点もありますが、市場調査を行うマーケティング職ではなく、企画・達成・検証・最適化を主業務とするビジネスが多いことは特筆すべき点です。

商品企画、広告宣伝企画、販売企画など、担当する領域によって仕事は異なります。

いずれにせよ、企画から実現、検証、改善までのサイクルを回すという点では、企画職は共通しています。

担当する地域によって仕事量が異なるため、どのような企画を行いたいかを確認した上で転職するとよいでしょう。

マーケティング職

マーケティング職は、市場や顧客の状況を把握し、自社の商品・設備を効果的にPRする仕事です。

具体的には、ユニークな商品やサービスの提案、市場調査、販売計画の分析などを行います。

問題解決や企画書作成など、多面的でエキサイティングな仕事をしたい方におすすめです。

まとめ

いま事務職を辞めようと思うのは、コミュニケーションの問題で悩んでいる人や、管理しきれないほどの仕事量を抱えている人が多く、事務職には向いていない可能性があります。

そのような人は、人事部の助けを借りて退職を遅らせ、同じ組織で別の適切なポジションを探す方法も。

実行がむずかしい場合は退職代行を利用して、新天地を考える時期に来ていると考えてもよいでしょう。