「最近仕事がうまくいかなくて疲れた」
「周りはもっとうまくやれているのに、自分だけがダメな気がする」
仕事がうまくいかないと感じたとき、何が原因でどうしたらよいか理解していますか?
ストレスやモチベーションの低下などさまざまな要因が仕事のパフォーマンスに影響を与える可能性があり、思ってもいない原因で今の状況を引き起こしているかもしれません。
この記事では、仕事がうまくいかない原因や仕事がうまくいかない人の特徴、対処法について解説します。
原因を見つけて、今の「なぜか仕事がうまくいかない」時期を脱出しましょう。
仕事がうまくいかない原因
まずは仕事がうまくいかなくなる原因として考えられるものをいくつか挙げてみました。
自分に当てはまっているものがないかチェックしてみましょう。
経験不足
新人が「仕事がうまくいかない」と感じる原因は単純に経験不足でしょう。
経験しているシチュエーションが少ないため、適切な判断や行動がスムーズに取れないことで「うまくいかない」と感じがちです。
特にあとから新しい職場やプロジェクトに参加する場合、周囲はすでに経験不足でうまくいかない段階を過ぎているため、自分だけがうまくできないような感覚に陥りがちです。
しかし、経験不足で仕事がスムーズにいかないのは誰しも通る道でしょう。
些細なミスが多い
作業するたびに些細なミスを起こし、ミスのフォローに気を取られていると仕事の効率が低下してしまいます。
ミスを引き起こす原因は集中力の欠如や時間管理不足による焦り、ストレスなどいろいろ考えられます。
細かいミスでうまくいかないと感じるなら、チェックリストを作成したり、タスクの処理にかかる時間を記録して正しく作業時間を見積もれるようにするとよいでしょう。
また、必要に応じて休憩を取ったほうがかえって全体の仕事の効率が上がる可能性があります。
仕事に優先順位をつけていない
「すぐできる仕事からやろう」と思って手をつけたのはいいものの、思ったより時間がかかったり途中でほかのタスクが割り込んできたりで気がついたら重要なタスクが終わっていなくて、慌てて手をつける……。
このような人の仕事がうまくいかない原因は優先順位がつけられていないからです。
仕事に優先順位をつけていないと、予定外の出来事があったときに計画が一気に崩れてしまい仕事の質が低下します。
限られた時間で複数のタスクを処理するためには、最初に適切な優先順位づけが必要です。
一度にすべては終わらなくても、先に重要な仕事に手をつけておくと作業時間が見積りやすく、タイムマネジメントがしやすくなります。
タスクが時間内に終わらない見込みが早めに立てば、相談や仕事をほかのひとにお願いする選択も取れるでしょう。
人間関係がうまくいっていない
職場の人間関係が悪いと、連携がうまく取れなかったりちょっとした質問ができなかったりと仕事のパフォーマンスに影響が出やすくなります。
パフォーマンスだけでなく、仕事のモチベーションが上がらない点でも人間関係が良くないと仕事までうまくいかなくなることは十分にあり得ます。
職場環境が悪い
人間関係以外だけでなく、労働条件や雰囲気が悪い会社に耐えて働いている状態では仕事もうまくいきません。
過度な競争や過剰な仕事量など、周囲と協力する気にならないような職場環境だと従業員全体の生産性が下がり仕事が滞ってしまいます。
考え込みすぎている
考えすぎも仕事がうまくいかない原因になります。
過度なストレスや不安、「これでいいのか?」などの疑問が常に頭にある状態だと、冷静な判断や行動が難しくなります。
過去の失敗や仕事の結果への不安に囚われてしまい、現在の仕事に集中できなくなると仕事がうまくいかなくなるだけでなく、メンタルが不安定になってしまう可能性もあるでしょう。
不得意な仕事を任されている
自分の不得意な仕事を任されている場合スムーズに進めにくいだけでなく、日々大きなストレスがかかってしまいます。
うまくいかない局面が多いと、自信喪失やモチベーションの低下につながり、ますます仕事がうまくいかない悪循環に陥りやすくなります。
また不得意な仕事に労力や時間を割かれることで、ほかの仕事に影響が出て全体の業務効率が低下するケースもあるでしょう。
仕事がうまくいかない人の特徴
自分の周りを見てみると、仕事がうまくいかない人にはいくつか共通点がないでしょうか?
他人のことはよくわかっても、自分のこととなると「できているつもり」になっているかもしれません。
以下で挙げる仕事がうまくいかない人の共通点についても見てみましょう。
上司とのコミュニケーションが少ない
会社での仕事は自分一人で完結しているものは少なく、複数の社員の仕事を把握したうえで指示を出し、うまく業務全体を進めていくのも上司の役割のひとつです。
しかし上司への報告が少なかったり上司の了承を得ないまま業務を進めたりすると、適切な指示やフィードバックが受け取れず、業務の方向性が上司の考えている方向とずれてしまう危険性があります。
うまく連携を取らずに仕事を勝手に進めた結果、上司や周囲が「聞いていない」「準備ができていない」となり、仕事が行き詰まる場合があります。
机やデスクトップが散らかっている
「机やデスクトップが散らかっていても自分がわかっていればいい」と思っていませんか?
「書類やファイルが整理できていない=タスクの優先度や分量が把握できていない」とも考えられます。
整理整頓ができてないとタスク漏れや書類の紛失にもつながり、業務のミスや遅れの原因となります。
また、書類やファイルは自分さえわかっていればいいものではありません。
不在時に上司や同僚が代わりに自分の仕事について対応する可能性も踏まえて、誰でもわかる状態にしておくことも仕事をスムーズに進めるためには大事です。
同僚を意識しすぎている
「仕事がうまくいかない」と考えているとき、「同僚たちはうまくやっているのに」と知らず知らずに比較をしていないでしょうか?
仕事には向き不向きがあるにも関わらず、つい「自分のできていない部分」と「相手のできている部分」を比べがちです。
同僚との過度な比較や競争心は、かえって仕事のパフォーマンスを下げてしまう可能性があります。
完璧主義でこだわりが強い
完璧主義で仕事に対するこだわりが強いせいで「仕事がうまくいかない」と考えている可能性はないでしょうか。
自分が想定する状態と少しでも違ったら「うまくいかない」と感じるようだと、ストレスが増大して仕事にも悪影響が出てしまいます。
また、完璧を追求するあまり、タイムリミットを守れなくなったり、他の業務の優先順位を見失ってしまったりすると、結果的に仕事がうまく進まなくなり本末転倒です。
面倒なことをあと回しにする
仕事がうまくいかない人の特徴として、面倒なことをあと回しにする傾向があります。
面倒な仕事や難しい課題に取り組むのを避け、簡単な業務に時間を費やして重要な仕事は先送り……。
その結果、重要な仕事がぎりぎりになり間に合わなくなる可能性があるばかりか、手をつけるまでもずっとストレスが蓄積するためほかの仕事の質も下がってしまいがちです。
NOと言えない
「頼まれたら断り切れず、キャパオーバーの仕事を引き受けてしまう」「できないと言えず、能力不足の仕事を受けてしまう」
できないかもしれないと薄々感じながらもつい仕事を引き受け、時間やエネルギーを無駄に消費した挙句に、結局完了できずに迷惑をかけてしまう人もいるのではないでしょうか。
自分の適性な仕事量やスキルに応じた仕事を把握したうえで無理な仕事はNOと言わないと、引き受けた仕事だけでなく本来の自分の仕事までうまくいかなくなってしまいます。
仕事がうまくいかない場合の対処法
仕事がうまくいかないと感じた場合には、退職や転職を考える前に、まずは以下の対処法を試してみましょう。
原因を洗い出す
まずは仕事がうまくいかない原因を洗い出しましょう。
原因が1つとは限らず、自分自身や仕事環境、人間関係など複数の要因が影響している可能性もあります。
具体的な対策を立てて改善するためには、原因の特定が必要です。
信頼できる人に相談する
仕事がうまくいかないと悩んでいたら、信頼できる上司や同僚、家族などに相談してみましょう。
自分をよく知る他者の視点から、自分では気づかなかった意見やよいアイデアがもらえるかもしれません。
案外ほかの人も同様の経験があり、あっさり問題の解決策が見つかるかもしれません。
また、他の人に相談して話を聞いてもらうだけでもストレスの軽減や心の支えになります。
生活リズムを整える
近頃生活リズムが崩れていたりしないでしょうか?
仕事がうまくいかない原因は、ひょっとしたら自分のコンディションにあるかもしれません。
もし生活リズムが崩れているなら、十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を取り戻してみると仕事に対する集中力が上がり、仕事のパフォーマンスが回復するかもしれません。
スキルを磨く
仕事がうまくいかない原因がスキルや経験の不足にあるなら、自身のスキル向上が有効な解決策です。
自主的な勉強やセミナーなどへの参加、ベテランに教えを乞うなど、スキル向上につながりそうなアクションを起こしてみましょう。
また同僚や上司からフィードバックを受けて、自分では気がつかない客観的な問題点の改善をおこなうのも効果的です。
気分転換をする
周囲との関係や職場環境が原因で仕事がうまくいかないと感じるなら、気分転換をして仕事のストレスやプレッシャーから解放される時間を持つとよいでしょう。
休日に趣味や外出をするのもよいですが、難しいときには仕事の合間や休憩時間にウォーキングやストレッチ、深呼吸などのリラックス法を取り入れるだけでもリフレッシュ効果を得られます。
定期的な休息やリフレッシュタイムを設け、心身のバランスを取り仕事に集中できるコンディションを取り戻しましょう。
仕事がうまくいかないときのNG行動
次に、仕事がうまくいかないときにやりがちだけれど避けたほうがよいNG行動について解説します。
自分を責める
仕事がうまくいかないとき、「自分のせいだ」と必要以上に自分を責めても意味がありません。
過度な自己責任や自己評価の低下は、ストレスを溜めるばかりでなく心身のバランスを崩すきっかけにもなってしまいます。
自己嫌悪に陥らず、問題の原因を客観的に分析し解決策を見つけるようにしましょう。
他人のせいにする
必要以上に自分を責めてもいけませんが、同様に他人や状況を責めるのもやめましょう。
他人を責めても解決策にはならず、人間関係が悪化する原因となるだけです。
仕事をスムーズに進めるためにも、周囲との協力と相手の状況への理解は欠かせません。
勢いで転職や退職をする
仕事がうまくいかないとき、「環境が悪い」「ほかの場所ならうまくできるはず」と衝動的に退職や転職を決めるのもやめましょう。
転職や退職にはリスクがともないます。深く考えずに退職・転職した結果「前の会社のほうがよかった」「会社を変えても同じだった」と後悔する可能性もあります。
仕事がうまくいかないと感じるのが思い込みや一時的な問題である可能性も考えられます。まずはいったん原因を落ち着いて分析しましょう。
まとめ
- 仕事がうまくいかないときは、まず「経験不足」「些細なミス」「タスク管理」「仕事環境や仕事との相性」などの可能性を考えてみよう
- 「上司とのコミュニケーション」「整理整頓」「過剰なライバル意識やこだわり」「タスクの把握と管理」ができていない人は仕事がうまくいきにくい
- 仕事がうまくいかない状態を解消するためには、原因を洗い出し心身を整えてみよう
- 仕事がうまくいかない原因が経験不足によるものならスキル向上が解決策になる
- 仕事がうまくいかないときに「自責や他責」「衝動的な退職・転職」はNG
仕事がうまくいかないと思い悩んだり落ち込んだりしてしまいますが、仕事に限らずうまくいっていることのほうが少ないのではないでしょうか。
おそらく今までの人生でもうまくいかなかったことを工夫や努力でうまくできるようにしてきたはずです。
「仕事がうまくいかない」と感じたら、原因を特定して適切な対処法を見つけましょう。
よくある質問
最後に、仕事がうまくいかないと感じる人が悩みがちな点について簡単にまとめたので参考にしてみてください。
仕事でやらかしたときはどうすればいい?
仕事でミスや失敗をした際には、まずは冷静になりましょう。
焦ってパニック状態になると、冷静な判断ができなくなり、場あたり的な対応で事態をさらに悪化させる可能性もあります。
いったん落ち着いてから、ミスの原因や影響を客観的に分析し、再発しにくいような対策を取りましょう。
また、必要であれば関係者に速やかに報告し謝罪をおこなう必要もあるでしょう。
人間関係がうまくいかない人の特徴は?
人間関係がうまくいかない人の特徴として、コミュニケーション能力の不足や協調性の欠如が挙げられます。
他人の状況に配慮しない、自己中心的などのほかに、必要以上に委縮していても周囲からはコミュニケーションが取りにくくなります。
仕事でやってはいけないことは?
仕事でやってはいけないこととして挙げられるのは、責任放棄や他者への非難です。
「誰かが何とかしてくれる」「責任者は自分ではないし」と自身が関わる業務に責任を持っていない行動をすると、問題や責任を押しつけられる周囲に負担がかかりチームワークや信頼関係を損ないます。
また、他者への非難も避けるべきです。問題が起きたときに、協力もせずに非難だけしても解決につながらないばかりか相手のモチベ―ジョンやメンタルに悪影響を与えます。
仕事にやる気がなくなったときはどうすればいい?
仕事にやる気がなくなったときは、まずはその原因を探りましょう。
モチベーションの低下は、ストレスや疲労、ワークライフバランスの崩れ、仕事への興味の喪失などさまざまな要因によって引き起こされます。
自身の状況を客観的に見つめ直し、原因に合わせた対策を取りましょう。
また、新しい目標やストレスを発散するための趣味などを取り入れるとモチベーションの回復に役立ちます。