「最近仕事のやる気が出ない……」
仕事のやる気がまったく出ない日が続いて、辞めたいと思うときは誰にでもあります。
この記事では、仕事のやる気が出ないいくつかのパターンと対処法について解説します。
仕事のやる気が出ない原因を探して、適切な対処法を見つけましょう。
仕事のやる気がでない理由
仕事のやる気が出ない状態が当たり前になると、その様子が周りにも伝わったりパフォーマンスが落ちたりとあまりよいことがありません。
まずは仕事のやる気が出ない理由がどこにあるのか考えてみましょう。
疲れている
仕事に対するやる気が低下する一因として、身体的・精神的疲労が挙げられます。
長時間の労働や仕事内容・人間関係などのストレスが慢性的に蓄積しており、頑張る力が残っていないのかもしれません。
働く環境が良くない
やる気を維持するためには活き活きと働ける環境も必要です。
人間関係が良くなかったり、要求やクレームの多い顧客を相手にしていたりと、働いている環境が良くなければ、当然やる気を維持するのは難しいでしょう。
人間関係の悩みがある
仕事内容が興味もやりがいもあるものでも、周囲の人との関係が良くないとやる気はだんだん低下していきます。
一時的にやる気が出ても、自分の言動や仕事への姿勢を否定してくるような人がいれば気分も沈んでしまいます。
また自分でなくても、上司や同僚同士のコミュニケーションに摩擦や対立、いじめ、パワハラなどがあれば元気よく働く気には到底ならないでしょう。
評価制度が曖昧
仕事の成果を評価する仕組みがきちんと整っていない場合、自分の成果や頑張りが適切に評価されないため、やる気は下がります。
特に20代・30代だと、「こんなに頑張っているのに昇給も昇格もない」と不満を感じて仕事のやる気が出なくなることが起こりがちです。
「頑張れば頑張るほど仕事が増えるだけ」「サボって楽してても給料が同じ」となれば、自分一人で頑張っているのがばからしくなるのは当然です。
ひょっとしたらサボるようになった人も、以前に同じことを感じて仕事のやる気が出なくなったのかもしれません。
仕事内容に興味を持てない
労働環境がよくても、興味を持てない仕事を一日中やっていればやる気は続かないでしょう。
業務内容に興味がないか、意義を感じない仕事に取り組むと内心の抵抗感からやる気は低下していくばかりです。
仕事がマンネリ化している
仕事内容に変化がなかったり、長く勤めていて定型業務ばかりだとマンネリ化からやる気を感じなくなります。
例えば40代で転職していなければ、20年以上同じ会社に勤めることになり、環境が変わらないためマンネリ化によってどうしても仕事のやる気が出なくなるのは避けられません。
頑張らなくてもできて、成長の機会もないと「ずっと今の仕事でいいのだろうか?」と次第に思い始めてくるかもしれません。
仕事のやる気がでない場合の対処法
仕事のやる気が出ない原因にある程度目星がついたら、いくつか対処法を試してみましょう。
ここでは仕事のやる気が出ない原因ごとに、解消できる可能性のある対処法について解説します。
休息を取る
「特に思い当たるふしもないのに、最近仕事のやる気が出ない、もしかしてうつ病……?」と感じたら、まずはゆっくり休んでみましょう。
気づかないうちにストレスや疲労が蓄積しているのかもしれません。
家で休んでいても落ち着かないと感じるなら、場所を変えて近くの公園やカフェなどでぼーっとするのもおすすめです。
ゆっくり休んでも気分がまるで晴れない、あるいはそもそも仕事以外でも外出したり休んだりする気分になれないようなら、必要に応じてカウンセリングに行くとよいでしょう。
少しだけ行動してみる
仕事がマンネリだったり興味が出ないためにやる気が出ないと感じるなら、少しだけ仕事のなかでアクションを起こしてみるのはどうでしょうか。
業務上で関連しているほかの部署の仕事について話を聞いたり、少しステップアップした仕事ができないか交渉してみると、目の前の業務以外に対しての視野が少し広がり、興味ややる気が湧くかもしれません。
ステップアップがないような定型業務なら、業務の効率化や業務範囲でできる勉強に挑戦するのもやる気アップにつながります。
自分へのご褒美を用意する
仕事上で「頑張ってもあまり報われない」と感じるなら、自分で自分を褒めるしかありません。
仕事を頑張ってこなしている、仕事で目標を達成したなど、機会があるごとに自分へのご褒美を用意して定期的にやる気を上げるシステムを自分で作りましょう。
仕事自体ではなく、ご褒美をやる気のもととして仕事をするのも一つの解決法です。
信頼できる人に相談する
働く環境や人間関係が良くないために仕事のやる気が出ない場合は、信頼できる同僚や上司に相談してみてはどうでしょうか。
自分の周りに相談できるような人が見つからなければ、同業の人や別部署の人などに交流を広げてみると快適な人間関係ができ、やる気が多少回復する可能性もあるでしょう。
プライベートを充実させる
「仕事が忙しくてプライベートどころではない」という人ほど、プライベートの時間を意識して取らないとストレスが溜まっていることに気がつかないかもしれません。
少しの時間でも趣味や興味を追求する時間を取りましょう。
時間の確保が難しければ、家の環境を良くしたりお気に入りのアイテムを増やしたりとリラックスできる時間を持つと、仕事から気持ちが適度に離れてやる気が回復するきっかけになるでしょう。
運動をする
運動をすると余計な思考がなくなり、ストレス解消や気分転換に効果的です。
直接仕事と関係はありませんが、定期的な運動を続けていると、疲れにくい身体とストレス発散の手段を手に入れることで前向きな気持ちが出てくるようになってきます。
ウォーキングやジョギング、ヨガ、ダンスや格闘技など、自分に合った運動を見つけて取り組んでみましょう。
自宅で少し身体を動かすだけでもだいぶ違います。
働く環境を変える
雑然としたデスクや騒がしい環境により、知らず知らずのうちにやる気が下がっている可能性もあります。
特に在宅で仕事をしている人は、家族の都合やプライベートとの区別のつきにくさに集中が切れ、仕事のやる気が出ない状態になりがちです。
在宅で仕事をしている場合は机の向きや配置を変える、パーテーションなどでスペースを区切るなど、気分の切り替えがしやすい環境にするとよいでしょう。
会社でも外出のついでに外で仕事をしてから帰ったり、デスクの配置やアイテムを変えたりすると思ったより気分がリフレッシュされるかもしれません。
それでも「今の仕事にやる気が出ない」なら、転職や副業などで根本的に環境を変えるのを検討してみてはどうでしょうか。
まとめ
- 仕事でやる気が出ないのは疲れが原因かもしれないので、一度ゆっくり休んでみよう
- 働く環境や人間関係がやる気の出ない原因なら、信頼できる人に相談するのがおすすめ
- 仕事上で評価されないのがやる気が出ない原因なら、自分へのご褒美で自分で褒めよう
- 仕事のマンネリ化や興味の持てなさからやる気が出ないなら、変化を起こすために少し行動してみよう
- 「なんとなく仕事のやる気が出ない」なら、運動や環境を変えることで解消する可能性もある
「仕事のやる気が出ない」現象は、「なんとなく」のようなものから仕事だけにとどまらない深刻なものまで程度はさまざまです。
仕事のやる気が出ない原因を探って、対処法をいろいろ試してみましょう。
よくある質問
やる気がない状態が続いていても、仕事上なんとかやる気を出さなければいけない状況もあるでしょう。
最後に、仕事でやる気が出ないときに関する質問について簡単にまとめました。
働く意欲はどこから湧いてくる?
自分で成長や成果を実感したり、顧客からの感謝や上司からの評価により仕事への意欲が湧いてきます。
仕事以外からでも、給料や将来の目標達成、プライベートの楽しみを得るための手段として意欲が湧くこともあります。
仕事でテンションを上げる方法は?
小さい目標でも、設定して達成を目指すとテンションを上げるのに効果的です。
また、仕事に集中できるような環境や気持ちを切り替えるルーティンのようなものを決めておくと安定してやる気が出やすくなります。
ほかにも、過去に仕事上でテンションが上がった出来事を思い出すのもよいでしょう。
職場の人間関係が良ければ、ちょっとしたコミュニケーションを取るだけでもお互いにやる気が上がります。
仕事で忙しい時期を乗り越える方法は?
仕事の優先順位をつけ、期限内にこなす「ミッション」だと思うと前向きに乗り越えやすくなります。
また忙しいなかでも適切な休息を取り、働き続けないようにするのも大事です。
忙しいと自分の仕事ばかりに目がいきがちですが、上司や同僚とコミュニケーションを密に取り、連携して業務をこなしたほうが結果的にうまく回るケースもあります。