「本業が終わってからの時間や休日でお金を稼ぎたいけれど、副業が会社に知られると面倒」
副業を歓迎している会社は少ないでしょう。
しかし、「給料が安いくせに副業禁止なんてやってられない」「副業禁止でもできる、会社に知られない副業の方法がないか」と考えている方は多いのではないでしょうか?
本記事では、副業禁止でもできる、会社に知られにくい副業5つについて紹介します!
趣味の延長で楽しくできるものもあるので、記事を参考に試してみてください。
副業禁止は法律ではない
「副業禁止の会社で副業する方法」がよくわからず、二の足を踏んでいる方もいるかもしれませんが、実は副業を禁止している法律はありません。
厚生労働省によると、労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的には労働者の自由となっています。
副業・兼業に関する裁判例でも、副業や兼業をおこなったことを理由とする解雇を無効とする判決が出ています。
副業禁止は就業規則で定められている
ただし、どのような副業(兼業)でも許されるわけではありません。
以下に該当する場合は各企業で制限が許されています。
② 業務上の秘密が漏洩する場合
③ 競業により自社の利益が害される場合
④ 自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合
公務員は副業禁止
一方、公務員は以下の3つの点から、許可なく副業や兼業をおこなえません。
- 公務の能率の確保
- 職務の公正の確保
- 職員の品位の保持
国家公務員法第103条では「私企業からの隔離」として、職員が許可なく営利目的の私企業の役員などとの兼職、および経営をおこなうことを禁止しています。
また、地方公務員法第38条でも、公務員は許可なく営利を目的とした私企業の役員などとの兼職や経営をおこなうことは禁止されています。
報酬を得て、事業もしくは事務に従事するのも禁止です。
ただし、総務省の地方公務員の社会貢献活動に関する兼業についてによると、国で副業や兼業を促進していることもあり、社会貢献のための地域貢献活動を中心に兼業を認める動きも出ています。
企業が副業を禁止する理由
公務員と違い法律で副業を禁止されていない一般企業ですが、就業規則で副業を禁止している会社も多いでしょう。
その理由について、以下のようなものがあげられます。
労働時間が長くなる
まず、本業に加えて副業をおこなうと労働時間が長くなります。
本業と副業の両立はスケジュール管理が重要であり、休息がうまく取れないと体調不良やパフォーマンスの低下につながる場合もあります。
そのため、本業に支障が出るリスクを防ぐために禁止される場合が多いでしょう。
情報漏洩の恐れがある
副業をおこなう際に、意図せずとも本業の情報を使用してしまう危険性もあります。
副業で使用した本業の業務プロセスやノウハウが、実は本業の企業独自のものだった場合には、本業の会社に損害を与える可能性も考えられます。
また、従業員が自社の顧客や取引先を副業で利用し、企業にとって不利となる情報提供や顧客情報の漏洩をおこなってしまうリスクを避けたい意図もあるでしょう。
企業のイメージダウンになる可能性がある
本業と副業の職種によっては、副業をおこなっていることが公になると、本業の企業のイメージダウンになる可能性もあります。
具体的には教育機関の職員や金融機関など、信用性が重視される職業の職員がモラルに欠けたSNSや動画などで収益をあげている場合が考えられます。
1人の職員の副業で、企業全体のイメージダウンになるのは大きなリスクとなるでしょう。
労災が起きた際に本業と副業が区別できない
副業を本業の隙間時間や通勤中におこなっていた場合、労災が起きたとき本業と副業のどちらに起因した災害かの判断が難しくなるケースも考えられるでしょう。
また、直接的ではなくても、副業による体調不良や集中力の低下により災害が起こってしまうリスクも考えられます。
副業禁止でもできるおすすめ副業5選
「副業禁止の会社でもできるような副業は何かないの?」
「副業にならない程度にお小遣い稼ぎをできるような仕事はある?」
次に会社に知られにくく、かつ本業に影響を与えないようなおすすめの副業について5つ紹介します。
ポイントサイト
ポイントサイトは、本業の休憩時間や通勤中にも手軽にできるおすすめの副業です。
アンケートやミニゲームなど、楽しくお小遣い稼ぎができます。
ポイントサイトも多数あり、使いやすいポイントに交換できるか、ポイントは貯めやすいかなどを比較して選びましょう。
なかにはポイント交換できる基準額が高い、突然閉鎖したなど、悪質なサイトもあるので信頼性のあるサイトかどうかもチェックしておきましょう。
稼げる金額は高くはありませんが、頭を使わず自分の好きなときにできるため、ほかの副業と比べて自分のペースでおこなえる点がメリットです。
データ入力
パソコン入力に慣れている人におすすめな副業がデータ入力です。
クラウドソーシングサイトでよく見かけるデータ入力は、リスト作成や手書きの文書のデジタル化、商品情報のデータベース入力などです。
正確性と集中力、期限があることが多いのでスピード性も必要ですが、まとまった作業時間が取れる人やタイピングスキルを身につけたい人には向いています。。
アフィリエイト
ブログやSNSで商品やサービスを紹介し、購入者の売上の一部を報酬として得られる副業がアフィリエイトです。
アフィリエイトは、商品を紹介してほしい企業とアフィリエイトをおこなう運営者との仲介をおこなう、ASPと呼ばれる事業者に登録すればおこなえます。
「知らない人にWeb経由で物を買ってもらうなんて難しそう」と思うかもしれません。
たしかにある程度、ブログやSNSを見てくれる人が多くないと商品が売れないため、売上を安定させるためには時間がかかります。
しかし、さまざまなアフィリエイトのジャンルがあるため、自分が興味のあるジャンルや詳しいジャンル、購入したものの紹介から始めるとよいでしょう。
すぐお金が稼げなくても、長期的に稼げるようになりたい人におすすめの副業です。
せどり・物販
商品を安く仕入れて、Webで販売し利益を得るのがせどりや物販です。
新品の仕入れ販売が物販、主に中古品の仕入れ販売をおこなうのがせどりになります。
注意したいのが、継続的に販売をおこなうせどりには「古物商」の許可が必要な点です。
手数料19,000円と、警察署への許可申請書の提出が必要になります。
参照:警視庁|古物商許可申請
せどりや物販は、ショッピングや雑貨が好きな人には、おすすめの副業です。
投資
副業禁止でも問題がないのが投資です。
スマートフォンで簡単にでき、あらかじめ注文を出しておけば就業中でも取引をおこなえる点が魅力です。
ただし「早く稼ぎたい!」と、投資額を大きくすればその分リスクも高くなります。
特に会社員の副業としておこなう場合、就業時間中に株価が暴落したような場合に対応できないため、自分のリスク許容度の範囲内でおこなうのがよいでしょう。
会社に知られないように副業をするコツ
副業をしていることが会社に知られては印象が悪いような場合に、会社に知られないポイントがいくつかあります。
在宅で完結する仕事を選ぶ
今回紹介した5つの副業は、すべて基本的に在宅でおこなえるものばかりです。
アルバイトなど外で副業をした場合、自分では気がつかなくても会社の人に見られていて、上司の耳に入るパターンが考えられます。
在宅の仕事ならば、自ら話さない限り副業していることが見つかる心配はないでしょう。
確定申告をする
副業しているところが見られなくても、副業が知られる原因となるのが住民税です。
副業が会社に知られないようにするためには、確定申告を自分でおこなって、副業収入分の住民税を自分で払うようにしないといけません。
なぜなら、確定申告をしないと副業分の住民税も本業の会社の給与から引き落とされることになるためです。
会社が支払っている給与の額に対して住民税の額が大きければ、経理担当者に副業の可能性を疑われるでしょう。
そのため、確定申告をおこない、住民税の徴収方法を指定することが必要です。
住民税を自分で納付する
住民税の納付方法は「給与天引き」と「自分で納付」の2種類があります。
副業収入分の住民税を会社に知られずに支払うためには、確定申告の際に、「住民税・事業税に関する事項」の「徴収方法の選択」の欄について、「自分で納付(普通徴収)」を選択する必要があります。
給与所得の副業を選ばない
では、副業禁止の会社でもできるようなアルバイトはあるのでしょうか。
アルバイト・パートの場合は、副業の会社でも従業員の住民税を給与から天引きする義務があり、普通徴収ができない可能性が高いです。
そのため、会社に副業が知られたら困る場合には避けた方がよいでしょう。
「だったら日払い、手渡しのアルバイトなら大丈夫?」と考えるかもしれません。
しかし、受け取りが手渡しでもアルバイト先が給与支払報告書を市区町村に提出していれば、住民税の通知により、本業の会社に知られる可能性があります。
まとめ
- 公務員以外は、副業は法律で禁止されていない
- 従業員の副業により自社に支障がある場合には、会社は就業規則で副業を禁止できる
- 副業禁止でもできるおすすめ副業は、ポイントサイト・データ入力・アフィリエイト・せどり・物販・投資の5つ
- 会社にバレないように副業をする重要なポイントは、住民税を自分で納付すること
- パート・アルバイトなど給与所得になる副業は会社に知られやすい
副業によってお金の余裕が得られますが、本業に支障が出てしまっては本末転倒です。
知られにくく取り組みやすい副業を始めて収入アップを目指しましょう!