「独立開業したいけど、仕事は何がある?」
「1人でも始められる仕事は何?」
上記のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
本記事は、独立開業を始めたい人や、1人でもできる仕事を解説します。
自分にあった仕事を選んで、自由に開業でき、自分なりの働き方ができるので、長く続けていけるでしょう。
独立開業を考えている人や1人でも始められる仕事を探している人は、本記事を参考にしてみてください。
独立開業とは
独立開業とは、会社を辞めて事業や起業を立ち上げることです。
例えば、会社勤めの人が飲食店をやりたいと思い、自分の力だけで、お店を開くことが独立開業の一つとして挙げられます。
会社という組織に入らず独立することで、自分の力でやりたいことを実現できるでしょう。
独立開業しやすい仕事の特徴
独立開業しやすい仕事の特徴は、下記の3つです。
それぞれの特徴について解説していきます。
初期コストが安い
100万円以下で開業ができるために初期投資の回収はしやすいでしょう。
投資した金額を早い段階で回収しやすい事は、独立開業がしやすい特徴の1つです。
自分の貯金で全額をまかなえるので、借り入れの手間がないことも魅力です。
他にも、開業資金が少なければ、リスクも下げられるでしょう。
開業資金を少なく出来れば、リスクが少なく始められるのでおすすめです。
利益率が高い
ビジネスの世界では、売り上げに対する利益の割合のことを利益率といいます。
利益率が高い方が同じ金額を稼ぐ場合、単価が高いので生産率が良いです。
利益率は、単価(1回あたりの取引額)とコストの2つで決まります。
個人向けよりも法人向けビジネスの方が単価は大きいです。
他にも、有形商材よりも無形商材の方が利益は高くなります。
無形商材は材料費がかからないため、コストを抑えられるのです。
独立開業しやすい仕事を探すときは、売り上げに対する利益の割合が大きいビジネスを狙うことをおすすめします。
働き方の自由度が高い
好きな時に好きな場所で、自分のペースを考慮して働けることが魅力です。
働く時間、業務量などをコントロールでき、休みたいときに休めることも特徴です。
家庭・趣味・プライベートを充実させやすいだけではなく、ダブルワークにも対応できます。
他にも、在宅やリモートワークが可能で、通勤時間が不要なため時間を有意義に活用できるのもいいです。
自分の望むライフスタイルを実現したい人におすすめします。
在宅でも独立開業できる仕事10選
在宅でも独立開業できる仕事は、下記の10種です。
それぞれの特徴について解説していきます。
Webライティング
Webライティングは、企業から依頼を受けた内容についてリサーチをして、読み手がわかりやすいように執筆する仕事です。
デスクとパソコンが置けるスペースやインターネット環境を構築すると事業がはじめられるため、在宅でも独立開業しやすいでしょう。
材料費などの仕入れにかかる経費がないので、初期費用が安く抑えられる点が魅力です。
たとえば既にパソコンを持っている人は、インターネット環境の構築ができるとはじめられます。
物事を調べることが好きな人や文章を書くことが好きな人は、Webライティングを検討してみてください。
Webデザイン
Webデザインは、レイアウトの調整や写真加工などを行い、魅力的なWebページを作成する仕事です。
また、リモートワークで作業がしやすく、海外で暮らしたいといった希望がある人でも取り組める仕事です。
レイアウトや写真加工が好きな人、斬新なデザインで人を驚かせたい人、世界に羽ばたいてみたいという人にもおすすめの仕事です。
プログラミング
機械や装置を動かすための手順をプログラムする作業です。
交通システムやパソコンのソフトウェアなど、身の回りの多くはプログラミングが活用されています。
将来性が高く、スキルやキャリアアップによって高収入も期待できます。
知識とパソコンさえあれば取り掛かれるので、フリーになりやすいです。
プログラミングを使う仕事は幅広くあるので、スキルを活かしたい人におすすめです。
動画編集
タスク型とスポット型があります。
タスク型は一つ一つの商品を納品するタイプで、短期間で完了する仕事です。
スポット型は企業などが依頼したい案件を掲載し、そのクライアントと契約して進める仕事です。
動画編集をした時間に応じて報酬が決まるので、編集にかけた労力や時間に見合った報酬が得られます。
他にも、自分がやってみたい案件を選び、チャレンジできるのも魅力です。
組織に縛られず、スキルや知識を活かしたい人におすすめします。
イラスト制作
企業広告やパッケージのイラスト作成です。
ソーシャルゲームのキャラクターデザインの開発もしています。
さらに、本や雑誌の表紙、漫画やポスターなどの絵を描くでしょう。
SNSアイコンやキャラクター販売など、販売時の形態もさまざまです。
個性的なイラストレーターはファンができやすく、グッズ化やアニメ化、企業とコラボレーションするなどの仕事に繋がることもあります。
自分の書いたイラストを知ってもらい、収入も増やしたい人におすすめになります。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、企業の商品やサービスを自分のWebサイトで紹介し、読者にその商品を購入してもらうことが目的です。
Webサイトの内容はさまざまで、クレジットカードの比較紹介やダイエットの具体例などもあります。
商品を購入してもらうためには、多数の人に見てもらう必要があります。
しかし、Webサイトが目に留まるようになるには少し時間がかかるかもしれません。
文章を書くのが好きな人や商品を紹介する仕事をしたい人は、アフィリエイトも検討してみてください。
コンサルタント
コンサルタントとは、クライアントの相談に乗り解決策を示すことをおこなう職業です。
どのように解決していくか、依頼されている「課題」を細分化し、改善策を提案・実施していきます。
Web会議システムなどを利用すれば企業を訪問する必要がなく、リモートでも対応可能です。
話を聞くことが得意な人や課題解決の知識や実績がある人はコンサルタントに挑戦するのもいいでしょう。
ネットショップ運営
商品を仕入れてネットショップで販売する仕事です。
販売する商品は、自分が得意とする分野や市場で需要があるものを選ぶといいでしょう。
初めての場合は、オンラインストア作成サービスを利用すると手軽に始められます。
集客方法としては広告やSNSなどを上手に活用することも大切です。
自分でネットショップを開いて、販売したい人におすすめです。
ハンドメイド作品販売
フリマアプリや販売サイトの充実により注目されている仕事です。
ハンドメイドで販売されている作品は、ファッション・インテリア・雑貨など幅広いジャンルの商品があります。
成功するためには、自分のセールスポイントを明確にすることです。
他にも、どのようなこだわりで作成しているのかをアピールすることでファンの獲得へと繋がります。
販売サイトは多数あるので作風にあったところを見極めましょう。
また、サイトによって販売時の手数料が異なるので確認しておくといいでしょう。
動画投稿・配信
YouTubeは全世界で19億人が利用する動画共有サービスで、配信によって報酬を得ている人をYouTuberといいます。
視聴者が広告を視聴するたびに、配信者には報酬が入ります。
報酬を増やすためには、話題を集める動画を継続して作成できることが重要です。
他にも、常に新しいネタを考えながら、動画を投稿していくことが大切になります。
YouTuberは初心者でも始められる仕事なので、挑戦してみるのもよいでしょう。
専門知識やスキルを活かして独立開業できる仕事3選
スキルを活かして独立開業できる仕事は、下記の3つです。
それぞれ必要なスキルについて解説していきます。
士業
弁護士や税理士、行政書士といった専門的な資格を取得している方におすすめです。
事務処理能力やコミュニケーション力が必要で、相談に乗る際のアドバイスも適切におこなわなければいけません。
高い専門性を持つ士業は、競争相手が少なく顧客の獲得がしやすいのが特徴です。
士業は時間と労力が必要となり、すぐに取得できるものではありませんが、資格があれば自分の強みになるでしょう。
講師
趣味や特技を活かせます。
学習塾から外国語会話、芸術教室など幅広いジャンルがあります。
習い事やお稽古の先生として、ピアノや伝統文化の教室、ヒップホップなどの踊りの教室などの分野もあります。
分野に関する深い知識や受講者に教えるためのコミュニケーションスキルが求められます。
趣味や特技を活かしながら、教えることが好きな人におすすめです。
美容室・ネイルサロン運営
美容室やネイルサロンで働いている人は、自分のスキルを活かせます。
美容師は、従業員として一定のキャリアを重ねたほうが、自分の店を持ちやすくなるでしょう。
また、ネイリストとして開業するためには、特別な資格はありません。
資格がない分、顧客からの信頼を得るためには、スクールに通い技能検定を受ける必要があります。
前職で美容室やネイルサロンで働いていた人は、技術を活かして自分の店を出す挑戦をするのもいいでしょう。
フランチャイズで独立開業できる仕事3選
フランチャイズで独立開業できる仕事は、下記の3つです。
それぞれの経営について解説していきます。
飲食店経営
フランチャイズとして開業することで、安定した利益を得られるテイクアウトの飲食店が注目を集めています。
わずかなスペースで調理ができ、少人数で店舗が回せ、宅配サービスの連携もしやすいことが魅力です。
また、コンセプトやメニューなどの考案や、飲食店を開業する際に必要となる手順などの手間を一部省けるでしょう。
広告や宣伝などを自ら考えることなく、知名度やブランド力をもとに新規客を集められるでしょう。
コロナの影響で外食率が激減しているので、テイクアウトや宅配サービスがある飲食店がおすすめです。
コンビニ経営
個人商店がコンビニと同等の種類の決済手段を取り入れようとすれば、多くの資金がかかります。
そのためフランチャイズオーナーとして経営すると良いでしょう。
大手コンビニ店の場合、さまざまな決済手段も利用できます。
そして、宅配便の対応やATM、公共料金の支払いなどのサービスをシステムとして扱うことが可能です。
多くのサービスを提供することで「ついで買い」にも繋がります。
高齢者向けビジネス
利用者の生活をサポートし、家族の介護負担を軽減する事業として、デイサービスや遺品整理などがあります。
遺品整理サービスは、作業が大変ですし何より精神的な負担が大きいため、遺族の方が生活と並行して行う事は困難です。
非常にデリケートな職種なので、提供する人のホスピタリティが求められるでしょう。
女性におすすめの独立開業できる仕事3選
女性におすすめの仕事は、下記の3つです。
それぞれの特徴について解説します。
家事代行
資格や手続き、許可などは特に必要ありません。
手続きは、個人事業主として開業届を税務署へ提出するだけで開業できます。
家事代行サービスの内容は幅広く、ニーズも多種多様です。
たとえば、洗濯・料理・買い出し・子供の送り迎えなどがあります。
女性ならではの「細やかな気遣いが活かせる仕事」なので、主婦の人に人気です。
心理カウンセラー
仕事の自由度が高いです。
子育て中の人でも家事や育児の合間に仕事が出来ます。
リモートであれば、夜間にカウンセリングを行うことができるのも魅力です。
他にも、都合に合わせて働く時間や休憩時間、休日を決めることもできます。
子育て中の人や自分の都合に合わせて働きたい人には、自由度が高いカウンセラーがおすすめです。
ネイリスト
自宅でネイルサロンを経営できます。
リビングや空いているスペースを使って、友達などに声をかけて仕事が始められるでしょう。
開業資金さえあれば知識が未熟な方でも、開くことができます。
他にも、ネイリストが女性に人気なのは、国家試験が必要ではないという点です。
自分の好きなことを自宅で行え、友達などを呼び楽しくできるのも魅力です。
独立開業を目指すまでの流れ
独立開業の流れは、下記の3つです。
それぞれの流れについて解説します。
スキルを身に付ける
集客や営業のスキルが大切になります。
どんなにいい商品を作っても、存在を知られないと売れません。
告知や営業の力を使って、多くのお客さんを集める必要があります。
他にも、学習する時間を作り、ビジネスに必要なスキルを磨いていくことも大切です。
副業で始めてみる
副業からスタートして実践的に身に付けるといいでしょう。
会社員の人は土日など空いた時間を使って始めることもおすすめです。
実践を通じて集客や商品づくりのスキルを磨き、軌道に乗った後に独立することも可能でしょう。
副業収入が安定したら独立開業を考える
副業の利益が500〜700万円程度になったとき、独立開業を考えてもよいでしょう。
課税所得額が低ければ税率は最小の5%となりますが、多ければ最大45%まで上がります。
趣味やスキルを活かした職業があれば、自分を見つめ直すことも重要です。
副業で収入が安定している人は、独立開業を考えてみましょう。
独立開業を成功させるポイント
成功させるポイントは、下記の5つです。
それぞれのポイントについて解説します。
まずは小さく始める
小さい事業から始めましょう。
開業後の経営を安定させるまでには時間がかかる場合もあります。
そのため、事業を小さく始めたほうがリスクを軽減することに繋がります。
内装にこだわる、大量に仕入れをする、といった大きな初期投資はリスクを抱えることになります。
少しでもリスクを減らしたい人は、後々の事を考えながら慎重に進めていきましょう。
独立に必要な資金を準備する
融資などの資金調達を検討しましょう。
独立する際に利用できる資金調達としては、国や地方自治体による補助金・助成金などがあります。
自己資金の割合が低いと希望する額の融資が受けられないことがあります。
起業に必要な資金の3割以上は自分で準備しておくことが必要です。
コストを抑える
コストの見直しをしましょう。
経費を抑えることができれば、利益が大きくなります。
事務所スペースはレンタルやシェアにすれば物件費を大幅にコストダウンできるでしょう。
他にも、従業員を雇う場合は効率よく仕事をまわすために、シフトを見直すなどの業務内容分析も必要です。
小さなコストダウンでも積み重ねると大きくなります。
それぞれの経費をきちんと見直し、利益アップに繋げましょう。
国の制度や税金の知識を学ぶ
経済産業省や厚生労働省では補助金や助成金を実施しています。
経済産業省の補助金は、事業者や起業者を支援する目的で審査を経て支給されます。
一方、厚生労働省の助成金は雇用に関するものが多く、一定の基準を満たしていれば受給できます。
サポート対象とする事業や支援の目的が異なりますので、しっかりと把握した状態で申請しましょう。
独立後もスキルを磨き続ける
独立した後もさまざまなスキルを磨き続けるとよいでしょう。
想定外での事態にも対応できる問題解決能力情報収集力が必要です。
また、利益を上げる力や事業発展のための効果的な資金運用力も重要です。
あらゆる事態に備えて、事業計画を立てる力やリスクを覚悟で挑戦する行動力は、事業を行う上で欠かせないスキルでしょう。
独立開業をするために必要な手続き
最後に、独立開業するために必要な手続きは以下の5つです。
- 税務署に開業届を提出する(オンラインでも手続き可能)
- 国民年金の変更をする
- 国民健康保険に加入する
- 青色申告承認申請書の提出
- プライベートとは別に事業用口座を開設する
まとめ
- 独立開業は誰でもできる
- 独立開業は初期コストが安く、利益率が高い、働き方の自由度が高いものを考える
- 成功させるポイントは事業を小さく始め、資金やコスト面を計画的に考える必要がある
- 自分のスキルや経験を活かせる仕事を開業する
- 必要な書類は…
独立開業に必要な手続きや開業しやすい仕事を解説しました。
独立開業は自分のやりたいことが実現でき、労働時間や予定が自由に選べます。
定年がないので、長く続けられる点もメリットでしょう。
一方で、事業を成功させるには資金やコストなど金銭面は十分な計画が必要です。
国の制度を利用する、経営スキルを磨く、といったポイントも抑えて独立開業を目指してみてください。