今回は独立しやすい仕事をランキングで紹介します。
いつかは独立して個人として仕事をやっていきたいと思っている人もいるでしょう。
では、独立しやすい仕事に、共通する特徴はあるのでしょうか。
独立を成功させるコツも解説しますので、独立を考えている人はぜひ参考にしてください。
独立しやすい仕事の特徴
独立しやすい仕事には、いくつか共通する特徴があります。
特徴を理解しておくと、独立しづらい仕事を選ばずにすむでしょう。
ここでは独立しやすい仕事の共通する特徴を5つ解説します。
初期費用やランニングコストが安い
独立しやすい仕事の共通する特徴のひとつが、初期費用が安いことです。
独立したいけれど、資金調達できそうにないからと諦めてしまう人もいるでしょう。
初期費用を調達できても、独立後に仕事がスムーズに舞い込むとは限りません。
費用はかからなかった:20.6%
50万円未満:26.8%
100万~500万円未満:11.1%
500万~1,000万円未満:21.7%
50万~100万円未満:10.6%
1,000万円以上:9.2%
半数に近い人が初期費用を抑えていることがわかります。
仕事が軌道にのるまで、費用は極力抑えておくべきといえるでしょう。
また、賃料や光熱費のようなランニングコストの負担が少なくて済むことも、独立しやすい共通の特徴です。
可能であれば自宅で、自宅が無理であれば家賃の安い物件を探すべきでしょう。
参考:日本政策金融公庫|2021年度起業と起業意識に関する調査」~アンケート結果の概要~P11
利益率が高い
利益率とは、売上に対する利益の割合です。
一般的に利益率が高いと独立しやすいといわれています。
利益率を高めるポイントは、高単価な商品を売って利益を上げるか、販売にかかるコストを抑えて経費を最小限にするかです。
Webデザイナー・WebエンジニアのようなWeb系で独立する人が多いのは、原価がかからず、その結果、利益率が比較的高めだからといえるでしょう。
場所の自由度が高い
独立しやすい仕事の特徴は、場所の自由度が高いことです。
特定の場所で仕事をするのもありですが、地震や火事のような災害リスクは否めません。
パソコンのみで仕事ができる人は、共有スペースのような自由度が高い場所が理想といえるでしょう。
継続的な収入が見込める
独立しやすい仕事の特徴は、継続的な収入が見込めることです。
一定の需要がある仕事は、開業当初から顧客を確保しやすく、ある程度の収入が見込めます。
ニーズがある
一定の層にニーズがある仕事も独立しやすいです。
たとえば心理カウンセラーやマナー講師、カラーコーディネーターなどがあります。
経験を積んでから独立開業すれば、収入を増やせるチャンスに恵まれるでしょう。
在宅で独立しやすい仕事ランキング7選
在宅で独立しやすい仕事をランキングで紹介します。
1位 webライター
Webライターは、Webメディアに掲載される文章を執筆する仕事です。
文章を執筆して納品すると報酬が発生します。
働く場所や時間は自由です。
最近は副業として人気を集めています。
2位 webデザイナー
Webデザイナーは、WebサイトやWebサービスのデザインを手掛ける仕事です。
クライアントが満足できるデザインを考えることはもちろん、利用するユーザーの使いやすさを考えることも大切なポイントといえるでしょう。
3位 プログラマー
プログラマーは、WebサイトやWebサービスを構築する仕事です。
エンジニアが作成した仕様書に基づき、プログラムのコードを書きます。
独立するには、プログラミングやデータベースのような知識が必要です。
4位 動画編集者
動画編集者は、撮影した映像や音声をWebサイトで公開するために動画編集をする仕事です。
動画の内容は企業サイトのブランディングや採用動画をはじめ、YouTube動画などがあります。
動画編集はスキルはもちろん、センスが求められる仕事です。
とくに高額な案件を手掛けたいなら、良い動画を作るため、日々のインプットは必須といえるでしょう。
5位 アフィリエイター
アフィリエイターは、アフィリエイト(成果報酬型広告)で収入を得る方法です。
Webサイトやブログを運営して、商品やサービスの魅力を紹介します。
紹介したアイテムが、自分のサイトを通して購入されるとお金が得られるしくみです。
6位 インフルエンサー
SNSやブログで情報を発信し、フォロワーに情報を届ける仕事です。
インフルエンサーによっては企業の商品とサービスを紹介し、広告収入を得ている人もいます。
ちなみに100万フォロワー以上が「トップインフルエンサー」、10万フォロワー以上が「ミドルインフルエンサー」です。
7位 動画投稿・ライブ配信
動画投稿・ライブ配信は、YouTube動画のほか、17LIVEのようなライブ配信アプリで広告収入を得る方法です。
動画を編集するためのパソコンやマイクがあれば、すぐに始められます。
フランチャイズで独立しやすい仕事ランキング5選
次にフランチャイズで独立しやすい仕事をランキングで紹介します。
1位 飲食店経営
居酒屋やファミレスのような飲食店は、フランチャイズで定番の業種です。
業務の事前研修を行ってくれることがあるため、経験がない人でも独立しやすいといえるでしょう。
とくに企業のブランド力を活かせるため、個人で飲食店をイチから始めるよりスムーズな集客が期待できます。
2位 コンビニ経営
ほとんどのコンビニがフランチャイズ展開をしていますが、とくに大手は知名度が高いため、集客が見込めます。
さらに立地条件が良いと利益が上がりやすいです。
3位 家事代行サービス
家事代行サービスは、在庫が不要なうえ、初期投資が少なく、リピーターを確保しやすいので、比較的開業のハードルが低めです。
また、利益率が高いため、成功しやすい事業といえるでしょう。
4位 高齢者向けサービス
全世界の総人口に占める65歳以上の割合は昭和25年で5.1%ですが、令和2年で9.3%に上昇しています。
さらに令和42年には17.8%に上昇すると見込まれています。
今後さらに高齢化が進むことを考えると、独立しやすい仕事として注目すべきでしょう。
内容は配食サービスやデイサービス、掃除、買い物代行のような高齢者向けのサービスです。
5位 結婚相談所経営
未経験者でも十分に活躍できる業界のひとつが、結婚相談所経営です。
結婚相談所の仕事は相手探しから、交際期間中のフォロー、成婚へと導くまでと比較的長期にわたります。
人や社会の役に立つうえ、感謝してもらえる、やりがいのある仕事です。
資格を活用して独立しやすい仕事ランキング5選
次に資格を活用して独立しやすい仕事をランキングで紹介します。
1位 行政書士
行政書士は実務経験なしでも独立・開業できるところが特徴です。
資格を取得すればすぐに働けるので、独立・開業するハードルは低いといえるでしょう。
行政書士として独立する大きなメリットは「定年がない」「仕事の幅が広がる」「プライベートな時間がとりやすい」の3つです。
2位 マンション管理士
国内において分譲マンションのストック総数は増加の一途をたどっています。
このような状況で適切にマンションを維持するためには、管理規約や修繕計画の策定のような、さまざまな対応が必要です。
マンション管理士の資格は難易度が高いため、合格すれば独立・開業しやすいといえるでしょう。
出典:国土交通省|築後30、40、50年超の分譲マンション戸数
3位 社会保険労務士
社会保険労務士とは、社会保険労務士法に基づいた国家資格です。
独立・開業するメリットは、知識を活かしながら自分の裁量で仕事できるところです。
働いた分が収入になり、顧客の課題を解決するという達成感を得られる仕事です。
4位 中小企業診断士
中小企業診断士の独立・開業後の仕事は公的業務や民間業務、研修・セミナー講師、
資格スクール講師、記事執筆・ブログ運営など多岐にわたります。
年収1,000万円以上かせぐ人も、めずらしくはありません。
5位 土地家屋調査士
土地家屋調査士は資格取得後、すぐに開業可能です。
ただし、現実は数年くらい土地家屋調査士事務所で働き、経験を積んでから独立するのが一般的といわれています。
補助者として経験を積みながら、開業資金を用意して独立すべきです。
独立を成功させるコツ
最後に独立を成功させるコツを紹介します。
まずは副業から始める
独立が成功しない要因は甘い見立てや見切り発車、計画不十分などがあげられます。
いきなり独立をすると、収入面や事務手続きなどで煩雑なことが多く、ハードルが高くなります。
したがって、まずは、副業を行って独立の予行練習をすべきです。
独立する目的を明確にする
独立したい人に多いのが、「自分で何かをやってみたい」という見切り発車のケースです。
独立するのに大切なのは目標を持つことです。
なぜ独立したいか、独立して何がしたいのかを紙に書き出して、明確にしてみましょう。
自分の強みを分析する
好きなこととやりたいことは別物です。
とくにやりたいことはイメージのみのケースが多く、経験知がない仕事に手を出すと失敗する確率が高くなります。
独立・開業するときは自分の強みや知識が最大の武器です。
自分の強みを分析して、それを活かせる仕事で独立すべきでしょう。
競合他社を分析する
事業を円滑にするためには、独立・開業前に徹底したリサーチをすることが大切です。
とくに競合他社をリサーチしておきましょう。
自社だけの特色を打ち出せるよう、競合他社のリサーチは欠かせません。
ビジネスプランを緻密に立てる
ビジネスプランを緻密に立てることも独立を成功させるコツです。
ビジネスプランを考えるときは、現在はもちろん、将来の需要まで想像しましょう。
例えばインターネットサービスのさらなる普及を考えると、オフラインよりオンラインで事業展開する方が売り上げが伸びる可能性があります。
経営に必要な知識を身につける
経営者になるには日常的に勉強を行い、経営に必要な知識を身につけるべきです。
例えば経理・財務や営業、マーケティング、法務・契約手続き、労務・人事など。
ほかにマインドセットやリスク管理、事業計画の策定、経営の仕組み、人間関係の構築など、幅広いジャンルの知識が必要です。
家族の理解を得る
独立・開業するときは、家族の理解やサポートは不可欠です。
家族の反対を押し切って独立・開業すると、ビジネスが順調でも家庭が破たんするケースがあります。
家族の理解とサポートが得られなければ、事業が軌道にのるのは難しいといえるでしょう。
まとめ
独立しやすい仕事を選ぶときのポイントです。
- 初期費用やランニングコストが安い
- 利益率が高い
- 場所の自由度が高い
- 継続的な収入が見込める
- ニーズがある
独立をして開業するには、これらのポイントを参考に仕事を選びましょう。
また、在宅やフランチャイズ、資格を活用して独立しやすい仕事ランキングを参考にするのもありです。
さらに、独立を成功させるコツも参考にしてみてください。